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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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07.9- イギリス生活 UK
10.1-2 モロッコ・エジプト
09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
09.3 ダブリン
08.12 プラハ
08.11 クロアチア
08.10 リヨン
08.08 チューリッヒ
08.6 アムステルダム
08.6 バルセロナ Barcelona
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06.9-07.9 イギリス留学UK
07.10 マルタ島 Malta
05.11 イギリス UK
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もう吐きそうだ・・・(ってか、眠い。)

ここ1週間弱、泥のような日々を過ごしていました。
一番の理由は、修論。

つらい・・・。

いやホント、こんなにつらいとは思わなかった。(と、みんなも言っている。)

いつも出してるタームペーパーは5000ワードが2本ずつ。今回の修論は15000ワード。なので、まあ、「いつもよりちょっと大変」くらいかな?と、タカをくくってたのですが、そんな甘いモンではなかった。

まず、書いても書いても終わらない。8000ワード辺りが一番キツかったなぁ・・・。もう、15分おきくらいにワードカウントをかけて、「ゲッ・・・さっきからまだ100ワードしか増えてない・・・」なんてのの繰り返し。

それと、自分のモチベーションを保つのがすんごく大変だった(これもみんな言っていた)。毎日朝から晩まで自室に閉じこもってパソコンに向っていると、本当に吐き気がするほど飽きてくるのです。もう、活字なんか見たくもないっ!!って感じ。その気持ちのダウンに反比例して、英語を読む速度が異常に早くなってくのだけが心の救いだったかも。

やがて、プルーフリーダー(英語チェックの人)に出す期限が迫り、間に合わずに1日過ぎ、2日過ぎ、、、今回はなんと3日も延長する羽目になってしまった。その度に「もう、こんなに遅くなったらやってくれないかもしれない・・・」という、胃が痛くなるような不安を覚えながらお願いのメールを書く。そういうネガティブなことを繰り返すと、自分への嫌悪感が募って、よけいモチベーションが落ちてくるのだ。

それでも最終的に良いものが書けたならいいんだけど、今回の仕上がりは、はっきり言って今までの論文の中でも最悪!序文と最初の1章はかなり良いものが書けたのに、その後、バタバタと崩れ、最終的には小学生の夏休みの作文なみのレベルの低さ・・・。

あーもう、気分最悪。

ということで、既にプルーフリーダーに提出したにもかかわらず、これからまた書き直しをする予定。もう英語チェック間に合わないから、直した部分は英語メチャクチャでもそのまま提出するしかないけど、でもあのままだと落第してしまうかもしれないので・・・。

ここ2日ほど論文から離れてたら、またモチベーションが復活してきて、ちょっと書ける気がしてきた。

なんでそんなに迷走してるのか。一番の理由は、24日にもらった、インドネシア人のアルフィーからの電話。

彼女は先学期、私の論文指導教授、ナイジェル師匠の授業を取っていて、論文を出したら、厳しい評価をくらったらしい。他の子達も、いつもより3段階くらい評価が低かったとか。とにかくナイジェルは厳しい~!と言うのだ。

番「えー、だってフォウクはAマイナスだって言ってたのに?」
ア「だって彼女は70冊本読んだのよ!」

おえーーーーっ!たかが5000ワードの論文に!?

ア「ナイジェルは、理論をしっかり書いてないとダメなのよ。それに要求が高すぎる!私達が留学生だってことを全く忘れてるのよ!」
番「・・・」
ア「一つ有用なアドバイスをあげる。ナイジェルの要求したことを全部やろうとしちゃダメ!」
番「・・・(もうやってる。。。)」

そうなのだ。全部やっちゃダメなのだ。今回の論文が失敗したのもそれが理由。人権のプロでもない私が、すべての要素を取り込もうとすると、もうしっちゃかめっちゃかになってしまうの。コントロールできないままに、方向性が迷走し、内容がただ、ただ浅くなっていく。あかん・・・。

それでも、理論をしっかり、というのは良いアドバイスだった。その時点で、私の理論の部分はすごく浅かったので、じっくり取り組んで、書き直すことにした。

その理論の部分が最初の第一章。既に書き上げていたものを大幅に見直して、新たに文献をたくさん読み込んで、たかが1500ワードの部分だけど、一晩じっくりかけて内容を厚くした。もう2度と付き合うこともないと思ってた哲学の世界へようこそ!って感じで、あー、また出たよ、ロックにホッブスにミル。カント。ルソーに啓蒙主義。相変わらず、哲学は英語だとさっぱりわかんないんで、日本語のウィキペディアに頼りまくり。おかげでこの部分は何とかマシになったのだが、もう他の部分をしっかりやる気力を使い果たしてしまったの。しかもナイジェルは評価が厳しいと聞いた途端に、怖くて筆が進まなくなってしまった。

加えて、極度の寝不足・・・。

ここ3日は、一昨日2時間、昨日4時間、今日も4時間しか寝てない。そのボロボロの状態で・・・

引越し。

そう、引越ししないといけないのー!

修論の提出日が9月3日、そしてこの寮の契約が切れるのが9月1日。

おかしいやん!逆にしろーーー!!

これには皆も困り果てて、早々と帰国して日本で修論を仕上げる子、高い延長料金払って寮の滞在を延ばす子・・・といろいろ。でも私は、ロンドンに家も見つかったことだし、えいっ!と引越ししてしまうことにした。

で、引越しの見積もり取ったら「ダンボール10箱で75000円です」

フザケんなっ!

タクシーで行こうかと思って電話したら「25000円です」

・・・その金でヨーロッパ往復できるよ?(飛行機で)

郵送しようかと思ったが、こちらの郵便システムは郵便紛失システムだといううわさをしょっちゅう聞くから信用できないし。高いしね。

ということで、自力移動。3回往復すれば全部運べるだろ?と思い、昨日&今日、行って参りました。・・・このクソ忙しい時になっ!(つくづく、バカだと思う。)

行く前は、「ホントにそんな事できるのかな?」と半信半疑だったけど、これが、思ったより簡単!

スーツケースとボストンバッグに荷物を詰め込んで、バスでロンドンへ、そこから電車で新居の最寄り駅へ。実はこちらの駅って、階段の上り下りがあまり無い。特に往路、重い荷物を持ってる時は、上り下り、ゼロ!スーツケースの上にボストンを載せて、ゴロゴロと押してけばいいだけなので、ほとんど力を使わなくて済むのだ。バスは、直行便が学校の正門から出るし。

帰りは新居の最寄の駅で階段の上り下りがあるんだけど、スーツケースは空なので重くない。さーて、階段上るか、と、それまで押してたスーツケースを持ち上げようとしたら

「持ってあげようか?」

振り返ると、前歯が2本欠けた黒人のおじさんが微笑んでいる。

「あ、中身カラなんで大丈夫です。有難うございます。」

と言うと、

「はは、そりゃ良かった。ワシもな、重いスーツケースで階段上ってる時に、腰を痛めてしまったんじゃよ。だから心配でな。」

自分がケガしたことあるのに、他人を手伝おうとするなんて、優しい人だなぁ・・・。

で、夜、大学に戻って、寮までの道をまたゴロゴロと転がしてると、向こうから警備員がやってきた。こちらをジロジロみて、何か言いたげ。・・・そ、そりゃあこんな深夜に大音響でスーツケース転がしてる私は怪しいけど、なんか文句あるっ!?

「どこまで行くの?乗せてってあげようか?」

あれっ?

よく見ると、ちょうど後ろからもう一人、警備員が車でやって来た。おお、ラッキー!

「え、ぜひぜひ!まあ、軽いんですけど・・・」

ということで、寮の心臓破りの坂を上らなくて済んでラッキー♪

「きみ、日本人?」
「ええ、そうです。」
「コニチワ!」

おおーーーっ。

「今ちょうど日本語習ってるんだよ~」

・・・なんて3人でしゃべってる間に、寮についた。

「助かりました。サンクスベリーマッチ!」
「それってなんて言うんだっけ?」
「ありがとう、です。」
「あ、そうそう。アリガァート!」

そして親切な警備員達は、

「サヨナァーラ!」

と言って去っていったのだった。人の親切が身に沁みる日だよ~。

まあ、そんなこんなで気を紛らわしたおかげで、またモチベーションアップできたのかも。新しい部屋で、一生懸命拭き掃除し、荷物を整理していくと、これから新しい生活が始まるんだなぁ・・・としみじみ感じて、気持ちが前向きになってくるのだ。

それにしても、博士課程の子や、同じ専攻の子数名に内容チェックしてもらってるというフォウクや、国連職員や弁護士の親にアドバイスをもらってるという人権コースのイギリス人達(ホントは禁止されてる行為)に比べれば、私の修論が既に大きなハンデを負っているのはあきらか。私のプルーフリーダーは「英語のみ校正。内容には一切アドバイスしません」っていう正統派の人だからなぁ。でも、自分の力で精一杯やるのも潔くて良いか。評価は気にせずに、残り時間、精一杯書いて行こうと思います。
もう吐きそうだ・・・(ってか、眠い。)_e0018350_9463545.jpg

by bancho55a | 2007-08-29 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK