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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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07.9- イギリス生活 UK
10.1-2 モロッコ・エジプト
09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
09.3 ダブリン
08.12 プラハ
08.11 クロアチア
08.10 リヨン
08.08 チューリッヒ
08.6 アムステルダム
08.6 バルセロナ Barcelona
08.5 ベルギー Belgium
06.9-07.9 イギリス留学UK
07.10 マルタ島 Malta
05.11 イギリス UK
05.6 北欧 Scandinavia
05.1 Jamaica&Cuba
04.8 コスタリカCosta Rica
04.6 イギリス UK
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ナイジェル師匠

朝いちで修論の担当教授、ナイジェル師匠とミーティング。

ここ1-2週間、気分が停滞してたせいで何も準備してない・・・やばいのだ。しかも昨夜は隣家のIちゃん家でパーティーで、夜中の12時まで飲んでしまった。うぅ。早めに失礼し、その後午前3時まで机に向ったのだが、どうもカギになる資料が見つからない。

仕方ないので・・・寝る。(おい!)

まあでも朝6時に起きてまた資料探し。何を探してるかというと、ミャンマーの子ども兵士に関する資料。あの国は軍事政権の上に、政府自体が子ども達を兵士にしてるので、データがまるで出てこないのだ。

やっぱケーススタディ(事例研究)はミャンマーじゃなくて、豊富に資料があるアフリカにしないといけないかなぁ・・・とあきらめかけてきた。でも私の議論展開だと、アフリカの事例がいまいち合わないのだ。

気分転換に、昨日図書館から借りてきたユニセフの本を読み始めた。
と、そこにミャンマーの子ども兵士のインタビューが掲載されている。あわてて出典を調べると、タイのNGOが出してる本らしい。おお!急いでググってみると、なんと!PDFで本の内容が丸ごと出てきた。どうしよう、ものすごいラッキーかも。

読んでみると、多少古い資料(1997年)とはいえ、必要情報が網羅されている。すごい!あわてて印刷し、もうナイジェル師匠とのミーティング時間なので、急いで師匠のオフィスへ。

師匠「調子はどう?」
番長「えーっと、前回から大して進んでいないんすが・・・」

とたんに顔を曇らせる師匠。や、やばい。

番長「あ、でもですね、こんな資料を見つけたんです。なんで、ケーススタディの部分はこれでイケそうです。」

師匠、資料に目を通す。
「これは使えるな!で、これをどう組み入れるの?」
番長「アウトラインはこれなんで、ここで内容を分析して、あと、最新情報を加えてって感じかなぁと。」
師匠「うん、アウトラインも素晴らしい。」

・・・師匠、それはアンタがアドバイスしたアウトラインっすよ?何をウッカリ自画自賛してるんすか!(笑)

師匠「あと、○○について哲学的考察を入れてね。それと、このトピックはヘタすると上っ面を撫でて終わりになる危険性があるから、最初に理論面をしっかり書いて、それに沿って展開していかないとダメだよ。まあでも、ウーン、たぶんこれ以上、僕ができるアドバイスは無いかな。この方向性で頑張って。」

・・・まさかこんなにあっさりとOK出ると思わなかったので、時間が大幅に余ってしまった。何か言ってみようかな。

番長「いやー、しかしこの資料見つかって良かったっすよー、もう、ケーススタディをアフリカにしないとアカンかと思ったけど、アジアは共同体社会、アフリカは部族社会、みたいなイメージがあったんで、私の切り口と合わなくなっちゃうかな?なんて思ったもんで。いやほんとによかっ・・・」

師匠「ちょっと待った、それ面白いなぁ。よし、じゃあついでにアフリカとアジアの比較をしてみたらどう?アフリカの数ヶ国を取り上げて、細かい差異と全体としての共通項を人類学視点から分析して、それをアジアと比較する。だからミャンマーだけじゃなくて、タイやカンボジアについても調べて考察を入れてみたら?」

わわわーっ、口は災いの元!あーん、余計なこと言わなきゃ良かったーーー

・・・と悔やんでも後の祭り。うぅ、何だかいっぱい調べないといけないことが出てきちゃったよう・・・。

やっぱりこの師匠、スパルタだ・・・。

ナイジェルは理想的な修論アドバイザーのようで、他の子達に「こういうアドバイスをもらって、こんな感じでミーティングが進んで・・・」と言うと、みんな「えーっ、そんなに懇切丁寧にアドバイスくれるなんて・・・」と羨ましがる。中には

「っていうか、ナイジェルってカッコイイよね☆」

と、ポイントずれて羨ましがってる子もいるが(笑)。

かっこいいのか!?まあ、愛嬌のある顔だし、体つきも男らしいが、ハンサムではないと思うのだけど。しかも私より年下だしなぁ。35歳くらいじゃないかな?ケンブリッジ出の秀才とはいえ、初めて会った時は

(えーっ、こんな若造じゃなくてもっと有名な先生につきた~い)

とちょっと不満だったのだけど、今はナイジェルが師匠で本当に良かったと思っている。有名教授だと学生なんかに構ってる暇は無いので、たいしたアドバイスくれないらしいのだ(←マーティンについた子の話)。そしてナイジェルが若いから未熟かといえばそんなことは全く無く、「一番の知性派」リズを初め、多くの人が「この大学で取った中で、彼の授業が一番面白かった」と言うほど、内容もユニークで深い。重鎮教授が必ずしも理想的な先生じゃない、というのは良く聞く話だが、案外本当かもしれない。


さて、師匠のオフィスを後にして、隣町ホーヴに向う番長。今日は3ヵ月半ぶりに(^^;)髪を切るのです。行き先はいつものハルミさん。相変わらずサバサバして元気な人だ。

「元気?そろそろ卒業じゃないの?」
「そうなんですよ。で、卒業後、ロンドンで事務の仕事でも探そうかなと思うんですが・・・」
「あら!それはどうかしらねぇ。院卒の子なんか事務で採らないと思うわよ。駐在員達って案外英語が出来ないから、留学生達を疎ましく思ってるのよ。いじめられるわよ~」

・・・いや多分、私の方が英語できないんで大丈夫だろう(笑)

「あなたちょっと!肩こってるわねぇ、修論で机に向かってばっかりなんじゃないの?」

ハイ、その通り。

「だめよ、そんなんじゃかえってはかどらないわよ。この後はどうする予定?」
「あ、バスで学内の寮に帰ります・・・」
「そんなのダメ!いい、ここの道を降りてくと10分くらいで海に出るから、海沿いに町まで歩きなさい。今日なんか晴れてて気持ち良いわよ?」

・・・と言いつつ、髪の毛をワシャワシャッとマッサージしてくれる。気持ちいい。

「あの海辺にはポールマッカートニーの家があるのよ。」

ま、マジっすか。

「こないだレストランで見かけてね、『あ、あの人誰だっけ?ウチのお客さんじゃないわよねー、あのカットは私のカットじゃないし・・・』とか息子に言ってバカにされちゃったわ。」

なんでもこのホーヴ町は、イギリス一、家の値段が高いらしい。あ、そりゃもちろんロンドンの中心地が一番高いんですが、「ロンドン」と言っても広いので、そう呼ばれる地域全体を平均しちゃうと、「ホーヴ」全体の平均より低くなるんだそうです。確かにここら辺の家はゆったりしてて、町もとても安全そう。

ちなみにホーヴは「Hove, actually.」というので有名?な町です。それは何かというと、ホーヴの人達は「ここはブライトンとは違うわよ!」というプライドを持ってるので、住人に「どこに住んでるんですか?」とたずねると、
「ブライトン・・・ま、ホーヴなんですがね(Brighton... well, Hove actually.)。」
とヒトコト付け加えずにはいられないらしい。それを揶揄した表現です。

そんなとこに家を持ってるハルミさんって・・・うーん、儲かってるんだろうなぁ。
その割には、カット代は4000円、学生はチップ不要。この物価高のイギリスにあってこの値段はホントに助かる。そうそう、今度、日本の出版社から自伝を出すそうです。

帰りはアドバイスに従って海まで歩きました。確かに気持ちよかったです。カリフォルニア大学に留学してた時に住んでた、サンタバーバラって町に似てるような。あそこも大都市(LA)から車で2時間くらい、温暖な海辺の高級別荘地(レーガン元大統領やマイケル・ジャクソンが別荘を持っていた)だったんで、雰囲気似てるのかも。別荘なんてモンとは程遠い困窮生活を送ってる番長ですが・・・やっぱ海はいいね!見るだけならタダだし^^
ナイジェル師匠_e0018350_7285019.jpg

by bancho55a | 2007-06-08 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK