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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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ロミオとジュリエット

イギリスの演劇といえばシェイクスピア。ロンドンには、そのシェイクスピア劇を上演する「グローブ座」があります。そこへ、「ロミオとジュリエット」を観に行ってきました。

木曜日ということで、まずは朝からインターンのエンジェルへ。アンドレアはブリュッセルに出張中。なので孤独に仕事していると、「すみません、あなたは番長さんですか?」と後ろから英語で声をかけられた。

振り向くと、アジア系のハーフっぽいイギリス人がこちらを見ている。学生か、まだ若そう。

「はい、そうですけど・・・」

と答えると、

「ア、ドモ、ボクハGデス。ハジメマシテ」

と、、、カタカナで書くのが申し訳ないような、流暢な日本語の答えが返ってきた。突然の事にうまく対応できず、目を白黒させていると、

「アンドレアから、番長さんは日本人だって聞いていたんで・・・。」

かすかにイントネーションが違うので、日本語ネイティブじゃないな、と分かるものの、その他は文法も、スラングも完璧。文章にしてしまえば、全く自然な日本語だ。母親が日本人らしい。

番長はこの事務所で唯一の日本人。そんなオフィスで、日本語をしゃべる機会が巡ってこようとは。しかもG君、読み書きもできると言う。

「あれっ・・・番長の存在意義って・・・?」

一瞬、かな~り暗くなってしまった。

G君はそのまま黙々と作業を続け(報告書に地図を挿入するなど、ビジュアル系の仕事をしてた)、最後に

「じゃ、またね!」

と去っていった。ううーん、心地良い違和感・・・。

ロミオとジュリエット_e0018350_671660.jpg

さてさて、グローブ座です。テムズ川沿いにあります。円形劇場で、天井はぽっかりと開いています。雨の日どうすんのー!?

非常にクラシックなデザインで、シェイクスピアの時代にタイムスリップした気になる、素敵な劇場です。木材の多用が心地良いです。ステージを客席がぐるっと取り囲んでおり、真ん中のアリーナは立見席。なんと、ここはたったの5ポンド(750円)!

ええ、ケチ&びんぼー番長はぜひこの席にしたかったのですが、

「3時間立ちっぱなし・・・どう考えても無理だろ。」

高齢のため、やむなくイス席を選びました。それは正解だったようで、最初満員だった立見席、終演時は3分の2くらいに人が減っていました。多分、疲れ果てた観光客が「も・・・もういいやぁ・・・」と帰ってしまったのでしょう。

イス席でも、またもや視界制限で安い席があります。15ポンド、プラス手数料2ポンドで2,500円。視界制限といっても、全く見えないわけではなく、細い柱がジャマしているので、クビを左右に振れば、いちおう全部見えます(セコイなぁ)。その柱も、ど真ん中ではなく、左右どちらかの4分の3くらいの場所なので、それほど苦ではない。

イスは堅い木製なので、1ポンドでクッションを貸し出しています。番長は当然、借りません。

今は日も長いので、だんだん暮れて行く中、お芝居が始まります。その素敵なこと!野外の良さ、発揮ですね。ちなみに、屋根がないのは立見席のみです。
ロミオとジュリエット_e0018350_6503760.jpg

開演少し前になると、昔っぽい衣装をつけた数人が、昔っぽい楽器を持ち、舞台を跳ねまわりながら音楽を演奏し始めます。前座?楽しい!昔の演劇ってこういう形式だったのかしら?歌も歌ってるのですが、最後に、「携帯電話をお切り下さい」みたいなメッセージを、歌に乗せてコミカルに、しかもシェイクスピアの文学作品に出てくるようなフレーズを添えて伝えるのが、気が利いてるな~、と思いました。

さてさて、いよいよ開演です。えーと、えーと、、、

「ギャー!あらすじ知ってるのに、何しゃべってるかわかんなーい!」

なんでシェイクスピアのセリフってややこしい言葉使うんですか。何で早口なんですか。なんで「あなた」のこと「ユー」って言わないで「ディー」って言うんですか!

まあ、日本語のセリフでも「あなたの」なんて言わずに「そなたの」とか言うけどね。そりゃ、分かっちゃいるけどさ。

「thee」「thy」以外は、それほど古語を使ってる感じはしなかった(というか、それすらも分からないほど聞きとれなかった)けど、でもリスニングの弱い番長はかなり苦労しました。

分からないままに見ていく。

「ふう~ん、この美形の青年がロミオかな?っぽいなぁ。で、この黒人の青年がロミオの友人かな?でも黒人ってスタイルや動きがカッコイイから、ロミオを食っちゃいそう。」

それから少しして、

「ま、まさか・・・いや、まさかね。番長のリスニングが弱いからね。」

でも、やはり、どうしても、これは、どう見ても、

「ロミオ、黒人・・・」

どうーーーなんですか!?それ。別に、差別でもなんでもなく、ロミオが黒人って、時代考証的におかしくない?そりゃ、オセロみたいな例もあるけど、キャピュレット家とモンタギュー家って、代々続くヴェローナの名家の設定でしょ?しかも、父ちゃんと母ちゃん役は白人なんだよ!?

まあ、ロミオ役の人を「1人の役者」として見る前に「1人の黒人」として見てしまう番長の目が偏見に満ちてると言われれば、反論しようもないけど・・・。

ま、その違和感を除けば、ロミオもジュリエットも若々しく、純粋さに溢れていて良かったです。ジュリエット、幼すぎる・・・と思ったけど、劇中で「14歳」とか言ってたから、それでいいのかな。セリフも、感情込めまくる、という感じではなく、淡々としゃべっている感じが初々しさを増していました。

脇役の人達は芸達者でしたね~。で、そういえば、と思い出したんだけど、シェイクスピア劇って、お下劣なセリフが多いんだよね。番長も、「リスニングできない」とか言っておきながら、

「あら、お下品な・・・♪(っていうか何でそこだけ分かるんだよオマエ)」

という場面が多々ありました。すみません、これは番長がお下劣なのではなく、そういう場面って、ほぼ必ずジェスチャーが入るもんですから。しかもかなり露骨な。・・・これ、18禁芝居だった?

観客と舞台が非常に近い、というメリットを生かした場面もわりとありました。だって、アリーナ席を役者が練り歩いたりするんです。立ち見の人はかなり楽しめたんじゃないかしら?

5月初旬、日中は汗ばむほどの陽気でも、夜はかなり冷え込みます。番長もしっかりウールのコートにマフラーを巻いて完全防備。風が強かったので、帽子も持ってくればよかった・・・。と思う番長の隣の席では、半袖の婦人がアイス食べてるのですが・・・(イギリス人の肌感覚、本当に信じがたい)

グローブ座、とても良かったです。また観に行きたいけど、その前にまずは、、、英語みっちり鍛えなきゃ・・・^^;
by bancho55a | 2009-05-07 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK