番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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オックスフォード一日旅行

今日は、ハウスメイトのエド隊長と、「台風娘」ハファエラの弟のファビオと、Kちゃんと私でオックスフォード旅行に行きました。ファビオは今日の夜の飛行機でブラジルに帰るので、朝早めに出発。実はエド隊長はここに来る前、6年間もオックスフォードの警察勤務だったので、大船に乗ったつもりでついて行く。

まずはヴィクトリア駅から、「オックスフォード・チューブ」と呼ばれる2階建ての直行バスに乗る。なんと24時間営業、ピーク時は15分に1本便があるというすんごいものです。オックスフォードはロンドンから電車で1時間、バスで2時間。決して近いと言えない距離なのに、この待遇は何!?通勤者がいるのでしょうか?それともロンドンのビジネス圏なの?(しかし、あそこにビジネスは無いと思われる。しかも日曜も15分に1本って・・・。)

途中、ノッティング・ヒル付近(というか、ホーランド・パーク)の豪邸街にため息をついたり、有名なウェンブリー・スタジアムの巨大さに驚いたりしながら12時にオックスフォード着。さあ、優雅にレストランで食事でも・・・という私の期待は粉々に打ち砕かれ、パン屋でサンドイッチを注文し、歩きながら食べる!という究極のランチ・・・。ま、今日は時間が無いのでそれで十分かも。しかも一行の中に金持ちはいないし・・・いや、強いて言えば、14歳のファビオが一番金持ちかも(笑)実家は豪邸らしいです。

さてこれから舟遊び、パントを楽しみます。ケンブリッジでも経験したけど、オックスフォードのそれは漕ぎ方が違うとか?言われるけど、いまいち分からなかった。エド隊長は、6年間の滞在期間に何度も楽しんだそうで、がっしりした強い体格を活かして、素晴らしい棹さばき。広い川幅に浮かぶパントはかなり少なく、ほぼ「川を貸切状態」でゆったりしたひと時を過ごしました。
ファビオ。
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エド隊長。
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その後、街歩き。ケンブリッジと同じく、歴史ある石造りの建物が並びます。私は既にケンブリッジを3回も訪ねていたけど、どちらも初めてのKちゃんは口をあんぐり。「何て素敵なところなの!」の連発。「ここを見なかったらイギリスの良さが分からないよ!あーあ、ブライトンとロンドンのピカデリー・サーカスだけ見て帰国したあたしの友達、ごめんよ~!」と懺悔している。

確かにどこをとっても美しく、絵になる町でした。ケンブリッジと似ているけど、やはり違う。ケンブリッジより街のサイズが大きい感じです。大きなスケールの美か、凝集された美しさか、どちらを好むかは人それぞれでしょうが。過去の経緯でどうもケンブリッジを贔屓してしまいたくなる私ですが、いや、オックスフォードも素晴らしい。今回はカレッジ内にまでは入らなかったので、建物をゆっくり楽しむことが出来なかったのが残念でしたが。
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Kちゃんと番長。
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しかし、帰りにロンドン市内で大渋滞に巻き込まれ、ファビオの帰国便に間に合わなくなるおそれがあるということで、ナイツブリッジ付近で急遽バスを下り、地下鉄でヴィクトリアまで帰ることに。しかし、しかーし!今日に限ってヴィクトリア線、全線不通・・・!ホントにやってくれるよ、ロンドンの地下鉄。それならグリーン・パーク駅で降りて、ヴィクトリアまで一駅歩こう!というエドの提案で、みんなで下車し、出口に走ろうとした所で、当初の提案者のエドが「ところで番長、ヴィクトリア駅までの道順分かる!?」

おい、ロンドン在住のイギリス人お巡りさんが私に聞くな!でも実は私、前にやはりヴィクトリア線が事故で止まったとき、その反対ルートをたどったことがあり。何が役に立つか分からないなー。「あの入口から入って、グリーン・パークを突っ切れば!」の言葉に走り出すファビオとエド。・・・わ、わたしゃもう体力の限界。ということで、疾風のように駆け去るファビオとエドを見送って、Kちゃんと私はヨロヨロと歩き出す。運動不足を痛感しました。

ファビオは無事に飛行機に間に合ったようです。寂しくなったけど、多少落ち着いた我が家です。
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by bancho55a | 2007-09-30 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

Atonement(贖罪)

今日はイギリスに来て初めて、映画館に行きました(1年ぶりに!)。
Kちゃんが「Atonementという映画が見たい!」と、また全身から一緒に行こうオーラをみなぎらせていたのです。私はほっとくと本当に引きこもりになってしまうので、Kちゃんみたいな人がいると助かります。

キーラ・ナイトレイが出ている、数十年前のイギリスを舞台にした映画。「贖罪」という意味のタイトル通り、罪のつぐないがテーマになってます。ちなみにエド隊長に「Atonement」ってどういう意味?と聞いたら「知らないなぁ。」もう一人のイギリス人、トペも知らないと言う。・・・大丈夫か?イギリス人。

Kちゃんはこういう、戦争・・・暗い・・・重い・・・タイプの映画が大好きらしく、本まで買って読んでいた。え、偉い・・・。「『極限状態に置かれた人間の心理状態』に、すごい興味あるんだよねー」とのこと。原作の英語は多少難しく、辞書なしで読んだので「英語が良く分からなかったけど、面白いよ!でもラストはいただけない。」それでも観に行きたいらしい。

調べてみると、ストレッタム・ヒルという所にオデオンというシネコンがあるらしい。オデオンはブライトンにもあったのでお馴染み。(外側しか見たことが無いが・・・)

「あたし、超ヒマ。」というKちゃんが下見に行ってきた。帰り道、電話がかかってきて、「今日の夜の回じゃなくて、夕方の回を観に行こう。なんか、ここちょっと危ないかも。夜歩きたくない。」

「どんなふうに危ないの?」と聞くと、「んー、何か町全体がワサワサしてて、スリに遭いそう。私が普通に歩いてたら、向こうから来た男達が私のこと指差して何か言って、顔覗き込んでゲラゲラ笑われた。」

・・・なんか・・・やな感じの町じゃない?

我々の住む町、ストレッタム・コモンからは、大通り沿いに真っすぐ歩いて20分ほど。途中、ストレッタム駅を通り過ぎる。「ストレッタム・コモン」→「ストレッタム」→「ストレッタム・ヒル」と、3つの駅・地域をこの大通りがつないでいるのだ。

同じ「ストレッタム」だから、町の雰囲気だって一緒じゃない?隣の駅だし・・・と思ったが、それは大違い!かなりびっくりした。

我々の家がある辺り(大きな公園の向かい)から5分歩くと、もう何だか雰囲気が怪しくなってくる。ぐっと黒人の住民率が増え、ところどころに座り込んでる人、ぼーっと突っ立ってる人、昼間っから酒飲んで酔っ払ってる人、がちらほら出現。ストレッタム駅に近づくにつれ、歩道の幅が狭くなり、車に轢かれそうになるし、ゴミゴミしてくる。そういえば、今通り過ぎてるアイススケート場では、去年、少年が撃たれて殺されたんだっけ。(家から10分弱のとこですが^^;)

ストレッタム駅前からストレッタム・ヒルの区間は、小さな店、銀行、スーパーなどが所狭しと立ち並び、一見便利そうに見えるが、Kちゃんいわく「街のウキウキした感じが全く無いよね。一昔前の上野みたいな、『あー、都会に出てきちゃったよー』みたいな感じ。」という通り、うるさくてガチャガチャしていて、歩く時もちょっと注意が必要だ。Kちゃんが冗談で、「あのさー、安全のために、顔黒く塗って歩いた方がいいかもしんない。」と言うほど顕著な黒人街。白人ならまだしも、イギリスでは少数派の黄人の私達2人はかなり浮いている。Kちゃんが指差して笑われたのも、あり得る話だ。

後でハウスメイトのトペにこの話をしたら、「そう、同じストレッタムでも大違いよ。私たちの住むコモンは、もっとposherなの。」らしい。Poshとはイギリス英語で、高級な、とか、ちょっとお高くとまった、みたいなイメージの言葉。実は最初にKちゃんから「ストレッタムってとこに住まない?」と言われた時、あれっ、そこってちょっと危ない町だって聞いたことあるぞ?と思ったのは正しかったのです。エド隊長によると、ストレッタム・ヒルは、ロンドンで一番危ない町だったブリクストンに隣接してるから、だとか。「コモン」がつくとつかないとでは大違い。日本ではあまりこういうことは無いけど、道を一つ隔ててガラッと雰囲気が変わるのは驚きでした。

さて、映画「Atonement」。素晴らしいです。映像もとても美しいし、内容も深い。終わってからKちゃんが「げっ・・・。原作、読み違えてた。」と一言。「こういうことだったのかー、それで意味が分かった。ラストがいただけないなんて言って申し訳ない。」

確かに、あのどんでん返しのラストは分かりにくいかもしれない。予想通り重い映画だったけど、良かった。その後、帰宅して、「Kちゃんがこれまで見た重い映画特集」の話になる(笑)。あらすじを聞くと、どれもこれも救いようの無い内容だ。「んー、あの頃は、『なぜ、人は生きるのか』とか、そんなことばっか考えてたからなぁ、あははっ」・・・さすが、哲学専攻生、と再確認してしまったのでした。
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by bancho55a | 2007-09-29 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

派遣会社で奈落の底に・・・

先日行った派遣会社からは、早速2件の求人情報が寄せられた。どちらも良さそうな内容だったので、取りあえず進めてもらう。しかし、日本の派遣とこちらの派遣、進み方が違う、というのが、最近やっと分かってきた。(まあ、私の日本の情報は5年以上前なので、今は違うのかもしれませんが・・・)

日本の派遣の場合は、「A社はどうですか?」と言われて、内容が気に入らないと断ることもしょっちゅうだった。しかし、こちらでは「あまり考えずに、取りあえず番長さんにはどんどん受けて欲しいんです。先方に履歴書を送るだけなら、バッティングしても構いません。」と言われる。

日本の時は、「じゃあ、A社で進めて下さい。」とお願いすると、自動的に私の情報がブロックされるような感じで、同じ派遣会社の別の担当者から「B社はどうですか?」と言われても、「いや、今、A社の話が進んでいて・・・」と言うと、「じゃあ今回はやめましょう。」みたいな感じになる。応募者内でのバッティングを避けよう、避けようとするのだ。しかしこちらは、自社内なら誰がどこに応募中か、なんて全く関係ないようだ。他社で動いているものだけ教えて下さい、その企業とはバッティングしないようにします、と言われるだけ。

日本の派遣会社の時は、履歴書を送ってもらうとすぐに面接のアポが入って、面接するとほぼ100%仕事決定、という流れだったので、先方に履歴書を送ってもらう前の段階で、その会社のこの業務内容で本当に良いのか、あれこれ調べてはいろいろ悩んでいた。だがこちらは、1つのポジションに30-40人の応募が殺到する状況のせいか、履歴書を送っても、先方から面接のアポが入らない。最初は自分ってそんなにダメな人間なのか?とショックだったが、倍率が30-40倍と聞いて少し安心した。特に私の場合はビザ問題があるので、他の人よりも難しいらしい。

ということで、常に数件の話が「進んでいる」状態にある。しかし、そのほぼ全てが「たぶんもう履歴書段階でハネれらてる」状態なのだ。

このままでは埒が明かないので、他の派遣会社にも登録することにした。

ということで、今日は3つ目の会社。既に1ヶ月ほど前にCV(履歴書)は送ってあり、ロンドンに引っ越し次第、登録面接に来て下さい、と言われていた。いや、電話面接でもOKと言われていたのだが、どうも私、古い人間で、電話での会話ってダメなんですよね・・・英語・日本語問わず、面と向かっての面接の方がずっとやりやすい。

この派遣会社は、返信してきたのが日本人ではなかったので、うーん、面接は英語なのかな・・・とちょっと不安だった。朝、自室でくつろいでいると、電話が鳴る。

「あ、もしもし番長さんですか?実は担当者が今日お休みで、代わりに私(仮にAさんとしましょう)が会いますので、午後に来て頂けますか?」

あ、日本語だ。良かった。しかし、微妙に不安定な発音。帰国子女っぽい。というか、日本語が母国語ではない感じ。

指定の時間に某社に出向く。受付のセキュリティを通り、エレベーターで上に上がると、Aさんが待っていてくれた。部屋に通され、個人情報シートを渡され、細かい契約内容を確認してサインする。今までの派遣会社より本格的だ。ちなみにオフィスも、今までの会社と比べるとかなり広く、お金がかかってる感じがする(笑)

「本日、担当者が休みですので、私が代わりにお話を伺います。」

どうやらAさんはコンサルタントではなく、そのアシスタントらしい。少しはにかんだような笑顔で、感じの良い人。ああ、この人との面接でよかった、と胸を撫で下ろしたのもつかの間、

「えっと・・・英語でもいいですか?」

が、がーーーん。やだー、やめてーっ!!聞くところによると、Aさんはロンドンで生まれ育った為、日本語にあまり自信が無いらしい。うーん、やはりそうであったか・・・

ということで、そこからは英語で、私の経歴についての質問とか、希望職種その他の話にうつる。でも英語ネイティブといっても、日本人の頭蓋骨を持つAさんの英語発音は、とても聞きやすい(いや、ぜったいアジア人の頭蓋骨の発音は違いますって!声がくぐもらないの)し、イギリス英語のアクセントも強くない。こんなに聞きやすい英語は初めてだった。なのでリラックスできて、我ながら良くしゃべれた。(自分で言うな)

「番長さん、こちらに来てまだ1年なんですか?でも英語、とてもお出来になりますね。」
「あ、でも20年前にアメリカに留学してたんです。」
「でもそれもたった1年間ですよね。いや、素晴らしいです。」

ネイティブの人にそんなお世辞を言われると嬉しくなってしまう。つられて、「いや、それはあなたの発音が聞きやすいからです。ふだんはサンドイッチ一つ買うのに、なぜだか全くしゃべれなくなって『アー、さ、サンドイッチ、プ、プ、プリーズ』なんてなってしまうこともしょっちゅうですよ。」なんて言ってしまいそうになった。あぶない、あぶない。

一通り話が終わった。「今日はコンサルタントが休みですので、また後日ご連絡します。」というAさんに、「すると、次の連絡は具体的な仕事の案件が入ってからということになるんですか?できれば、今、仕事の可能性がどれだけあるか、感触をお聞きしたいのですが・・・」と尋ねる番長。実は、単にIGSビザだと一般的にどれだけ難しいのか、を聞きたかったのだが、私の英語力のつたなさで、Aさんには違う意味合いで伝わったようだ。

「分かりました。私はアシスタントなので、そういう話はできません。それでは、これから今いるコンサルタントに話をして、具体的な案件がないか聞いてみます。うちには○人コンサルタントがいて、×人は今日休みなのですが、残りのコンサルタントには、できるだけ会いたいですよね?」

意外な展開にびっくりしたが、「ええ、ぜひ。」と返事してみた。

「では、少しお待ち下さい。」

と、出て行くAさん。ふぅー、一人、部屋に残されてホッとした。うんうん伸びをして、首を回し、全身のコリを取る。今日は真冬かと思うほど、風雨が強く寒い日。暖かい紅茶でも欲しい・・・いや、それよりトイレに行きたい・・・などと思っていると、ドアがノックされて、最初のコンサルタント、Bさんがやってきた。どうやら業界によって担当者が分かれているらしい。

そこからはずっと、日本語の会話でホッとする。私の経歴をざっと再確認し、「今は求人は無いのですが・・・あ、番長さんはヨーロッパでもアメリカでもいいんですね?」

あー、そういえばそんな事を1ヶ月前に書いた気がする。

「実は、ヨーロッパの方がビザが下りやすいんです。正直、イギリスではIGSビザで1年働いても、1年後に会社がビザ延長を申請した際、事務職だとほぼ完全にハネられている状況です。ご存知の通り、この国は今、人口増加が問題になってますよね?ビザ不要のヨーロッパから大量に人口が流入してきてて、彼らは受け入れなければならない。だから、ビザを持たない日本人、アジア人なんかはどんどん追い返そうとしているんです。一方、ヨーロッパでもドイツや、特に東欧は、仕事が決まれば、日本人でもすぐビザを出してくれる状況です。」

「なるほど・・・でも、私、英語と日本語しか出来ないんですが・・・それでも大丈夫なんですか?」

「ええ。最初は英語と日本語だけでOK、あとは人柄。現地語は赴任してから徐々に覚えて下さい、という感じです。」

東欧で働きたい皆様、ぜひご検討下さいませ。

Bさんが去った後、Cさんがやって来た。

「どうも、わたくしCと申します。えーっと番長さんの経歴は、、、はいはい、なるほど、なるほど。」

仕事の出来る女性なのだろう、早口でどんどん話が進んでいく。しかも、かなり個性的な女性で、なかなか面白い。変わっているけど、好感を持たれるタイプ、といった感じだ。自分をオープンに出しているからだろうか。

「分かりました。今、わたくしが抱えている中から、番長さんに合いそうな求人を4件持って参ります。このままお待ち下さい。」

Cさんが去る。ああ、トイレに行きたい。・・・と、Dさんがやって来た。

「どうも。あ、番長さんはエンターテイメント業界が長いんですね。僕も昔、イギリスのレコード会社に勤めていて、日本の○○にアーティストを送り出したりしましたよ。」

な、懐かしい・・・。そこから音楽話に花が咲いた。(あ、あのー・・・私の就職相談はどこへ・・・)

「・・・というわけで、フムフム。僕の所も今のところ求人は無いんですが、どんどん回しましょう。ちなみに、ヨーロッパの小さいレコード会社なんか、興味は無いですか?」

面白そうな話だが、業界的にも規模的にも場所的にもかなり不安定な話ではないですか。

「ですよね。フムフム。いやー、しかし番長さんは人権を学ばれたんですか。やっぱりイギリスはそういう学問が発達してますよね。日本の会社なんかだと、人権やってるやつなんか採用したら、後でどんな文句つけられるかわかんない、なんて二の足踏んじゃいますけどね。」

・・・実はそれを今、とっても恐れている番長なのでした。えへ。私の勉強してたのは先進国の人権じゃないから、全然関係ないんですよー、人事のみなさーん!文句の一つも言わずに働きますから、雇ってぇーー!!

Dさんも去り、さっきのCさんが入ってくる。

「お待たせしてごめんなさいね。こちらが求人です。それぞれお読みになって、ご返事をメールで聞かせて下さい。」
「有難うございます。ただ、ご連絡申し上げるのが明日以降になってしまいますが、それでも宜しいですか?」
「ええ、もちろんです。わたくし、休日でもたまにササっと会社に現れて、(カチャカチャッとパソコンを打つマネ)こんな風にやってますのよ(ニコッ)」

やっぱこの人、好きかも・・・(笑)

Cさんと入れ違いにEさんが入ってきた。ああ、もうトイレには行けないな。

「なるほど、そういったご経歴ですか。しかし、IGSビザがね・・・。番長さんは、こちらにパートナーがいらっしゃったり、結婚なさるご予定は?」

出たよー、この質問。

「そうですか、どちらも無いんですね。では、IGSビザの申請が出来るようになり次第、一刻も早くビザを切り替えて下さい。正直、今のままでは、仕事を見つけるのはかなり難しいです。」

え、えええーーーっ!!??

「番長さんの学生ビザでは、確かにフルタイムで働けます。だけど、あと4ヶ月で切れてしまう。企業側にしてみれば、何であと4ヶ月しかいない人を採用するんだ?ってことになってしまうんです。その後、IGSビザに切り替えるといっても、ビザが取れるかどうかは100%保証されたわけじゃない。人事はかならずビザ期間をチェックしてきますから、履歴書の段階でハネられてしまうんです。」

にゃ、にゃーんと・・・そういうわけだったのかーー!!ってことは・・・少なくとも12月までは、仕事が見つからないってことじゃん!!

がーんがーんがーん・・・ _| ̄|○

「それにしても・・・番長さん、これだけの経歴をお持ちで、しかも修士も取得されるご予定。英語は大変良くお出来になる(Aさんが高評価をくれたらしい)。日本に帰れば仕事は選び放題ですよね?どうしてわざわざイギリスで就職なさろうとしているんですか?」

「ずっと夢だったんです・・・」

日本に帰ったって、仕事はちっとも選べない(5年前に、ジャパン・タイムス掲載の求人に、3件続けて履歴書落ちしてから恐怖症です)し、修士なんか取っても日本はちっとも評価してくれないし、いつも皆に笑われる経歴だし(沖縄でのヤクザな仕事期間が・・しかし、同時に皆が興味を持ってくれるので、話が弾むきっかけにもなってるが)。派遣会社は、なんでこうも実態に即さない社交辞令を言ってくるのか・・・。

「長いことお引止めしてごめんなさいね、疲れたでしょう?」
「いえ、今日いきなりでお忙しいところ、皆さんがお時間を割いて下さって、本当に有難く思っています。」

でも早くトイレに行きたい・・・。

派遣会社を去り、1階の受付でトイレの場所を聞き、駆け込んでやっと心からほっとした。

しかし、ビザ問題がそんなに壁になっていたとは・・・。
軽くショックを受けながら重厚なビルを出たときには、既に2時間以上が経過していた。夕方のシティは、仕事を終えて帰宅の途に着くビジネスマンと、金曜の夜に遊びに出ようとする若者でごった返している。その中で、仕事もしていない、遊びの予定も無い、中途半端な私・・・。

(とりあえず・・・とりあえず、短期でも何でも仕事を見つけよう。とにかくお金が無いと、生きていけない。)

とっても手近な所に目標を置き、ランチ抜きでフラフラの体を引きずるように、家に向って一歩一歩、進んでいく番長でした。
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by bancho55a | 2007-09-28 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

翻訳三昧

昨日から、HT君から依頼された翻訳バイトに取り組んでいる。3つ送られたファイルのうち、1つ目を昨日仕上げ、2つ目も今日の午前中に仕上げた。今日中に送らないといけないので、3つ目を午後にやろうと思っていた。

部屋でくつろいでいると、Kちゃんが浮かない顔をしてやってきた。彼女はビザ取得の為に日本に一時帰国する予定なのだが、そのビザがうまく取れるかどうかがはっきり分からないらしく、今朝からあれこれ検討中。仕事探しもうまくいかないし、「やっぱりあきらめて日本で就職しようか・・・」などと、かなりネガティブな考えに陥っているようだ。

「翻訳バイト、やってみる?」と聞くと、「え、そんな、あたしできないよ・・・」といいつつも少し乗り気の様子。取りあえず、2人でネットカフェに行く。

ネットカフェからスカイプで、日本のHT君にコンタクトを取る。「番長さんの知り合いの人ならOKだよ」ということで、参加決定。じゃあ、明日から早速・・・と思ったら、HT君から「今日から始めてもらっても良い?実は今日中にもう一つファイルを仕上げないといけないんだ・・・」とのこと。

実はHT君にとっても渡りに船だったらしい。ということで、そのままネットカフェにこもって、2人で必死に仕上げることになった。私は6ページ、Kちゃんは8ページの和文を英文に翻訳。私の方が楽そうだけど、内容は私が叙述、Kちゃんは会話なので、どっちもどっちか。

ひたすら目の前のパソコン画面と取り組むこと4時間。ネットカフェの閉店時間なので、ここでタイムアウト。こんな恥ずかしいもん、送れない・・・と思いつつも送ってしまった。Kちゃんが「もう次回から番長とKには頼まない、って言われそうだよ・・・」と苦笑いしている。しかし仕上がりをちらっと見たけど、どう見てもKちゃんの方が私より英語もこなれていて、ずっと上等の出来具合だ。次回からは、Kちゃんにだけ仕事が来ると思われる。は、恥ずかしい・・・(汗)

それにしても、ニート生活が長かった後、久し振りの仕事は心地良い。Kちゃんも同じ気分だったようで、朝の浮かない顔はどこへやら、「あー、何かやることがあるって、いいもんだなー!」と喜んでいる。そして原文の内容も興味深かったようで、「面白かったよ。あのね、○○は××だから△△なんだって。なんか、私が一番弱い分野だったから、とっても勉強になった。」といちいち私に説明してくれる。うーん、紹介して良かったかな?また来週も頑張りましょう。(・・・仕事が来ればなっ!)
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by bancho55a | 2007-09-27 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

大使館&テート・ブリテン

今日はブライトンに行く予定だったが、Kちゃんが「(盗難にあった)パスポートの再申請に日本大使館に行こうと思って。番長さん・・・行かない?・・・よね・・・」と、とても行って欲しそうな様子を体全体からにじませているので、その気迫に負けて、ついて行く事にした。

どうせ大使館に行くなら、先日会った大学の先輩に連絡してみるか?と電話する。「あら、今日はちょうどランチに別の人と会う予定を入れちゃったのよ・・・またぜひ連絡してね」とのこと。残念・・・。

大使館に近づくと、何やら玄関前が騒がしい。抗議運動が行われているようだ。日本に対する抗議運動と言えば、そりゃ・・・

「クジラを殺すな!イルカを守れ!」

あー、はいはい。

Kちゃんが「フン、あたしは捕鯨賛成派だねっ」と毒づく。「あたしさー、ああいう、自分の価値観が正しいと信じ込んで行動する人って嫌いだな」と。私も全く同じ気持ちだ。クジラやイルカを守るなら、ウシもブタもトリも殺すなよ!と言いたい。

そんなわけで、特別警戒態勢の大使館に入る。『日本大使館内』・・・そこには、普段のイギリスでは見られない、静けさと秩序と清潔さと的確で素早い対応というものが存在しているのであった。何があるわけでもないのに、この安心感は何だろう。申請用紙に記入するKちゃんを残し、ソファでくつろぎながら日本の新聞を読む番長。うぅ、新聞って大好き。読みふけっていると、ふいに名前を呼ばれた。

「番長さん?」

顔を上げると、なんとさっき電話した大使館の人が微笑んでいた。

「良かったわ。いま電話したんだけどつながらないから、もうこっちに来てるのかな?って思って来てみたの。」

わーっ、お忙しい中を申し訳ない。そんな、わざわざ・・・なんて良い人なんだ・・・!
おまけに私のために、今、大使館内で求人がないかまで調べてくれたらしい。アルバイト程度なら出る可能性があるので、それでも良ければCVを送って、・・・とかいろいろアドバイスをもらう。か、感動・・・。

Kちゃんの再申請手続きも終わり、さて、ランチを食べようということに。といっても、お互い、ロンドン初心者であまりレストランも知らない。

「韓国料理でよければ、安くて美味しいとこあるよ。」

と言うのでついて行くと、チャイナタウンの中の、「キンタロウ スシ」という怪しげな日本食屋に入ろうとする。
「Kちゃん、これって和食・・・しかもかなり怪しげ・・・」
「いや、韓国料理がうまいんだ、これが」

中華街の日本食屋で韓国料理。・・・何だかよく分からないまま席につき、Kちゃんは豆腐入りチゲとご飯、私はカルビ入りスープとご飯を注文。キムチや小皿が4種類と、薄い玄米茶もついてくる。

う・・うまいっ!!

これが、本当に美味しいのだ!Kちゃんも「うん、やっぱここはうまい。韓国に店出してもいけるな。」とつぶやく。韓国に留学してたKちゃんの言うことなら間違いないだろう。

ここ、真剣に美味しいです。ちなみにこのセットで、Kちゃんは5.9ポンド、私は7.9ポンド(サービス別)。2人合わせてサービス込み15ポンド(3800円くらい)は、ロンドンにしては悪くない値段です。

その後、美術館に行きたいと言うKちゃん。美術大好きな私はもちろん異論なし。今、テート・ブリテンでミレー(イギリス人の画家。『落穂拾い』のミレーとは違います)の企画展をやっているというポスターを見て、Kちゃんが「あ!これハムレットのオフェリアの絵でしょ?見たい!」と即決。

テート・ブリテンに行ったのですが、なんと今日のミレー展はメンバーのみ入場可、なのだそうだ!「ミレーが見れーん・・」とつぶやくKちゃん。・・・こいつ、置き去りにして帰っても良いでしょうか!?まあ仕方ないので、常設展を見ることに。私は既に何度も見ているけど、いやー、絵って何回見てもいいですね。最初はイギリスの肖像画の部屋。私は肖像画に全く興味がない人間なので、いつもすっ飛ばしてしまう場所だ。今日もすっ飛ばそうとしたら、Kちゃんが「なにこの部屋・・・怖い!気持ち悪い!」とつぶやく。

へっ?何が?と、よくよく見ると、た・・・確かに気持ち悪い絵!今までじっくり見たことが無いので分からなかったが、絵の中の人物のポーズがどれも不自然で、まるで人形のよう。顔も生気がなく、死人のようだ。

そんな絵が何十枚も並んだ後で、「あ、この絵は自然かも・・・」という絵が出てきた。ああ、有名なゲインズバラの作品。確かに今までの作品と比べると、ポーズや表情が明らかに自然だし、人間らしさや人間の想いが絵ににじみ出ている。

そこで初めて分かった。ゲインズバラ以前のイギリスの画家は、はっきりいって、「ヘタ」だったのだ。きっと、イタリアやフランスの画家のマネをして、でも技術が無いからマネしきれずに変な絵ばかり描いていたのだろう。なぜゲインズバラの評価があれほど高いのか、少し分かったような気がした。(えっとすみません、自分の画才は棚に上げてます。)

普段、絵をあまり見ないKちゃんの見方は、どれもかなり斬新。だが、意外と真実を突いているのが面白い。ラファエル前派の作品を見て、「これ、挿絵じゃん?ってか、マンガ、マンガだよー!」というのは、実はかなり当たっている。そしてある部屋に入った途端、

「これ・・・この人、すごくない!?ちょっと発見しちゃったよ!あたし、かなり好きかも!」

と興奮してる。いったいどの有名画家?と思ったが、さっぱり知らない画家。絵も、それほどうまいわけでもない。というか、・・・というか・・・

「わ・・・私はダメだ・・・。何かちょっと気持ち悪いかも・・・」

見ているとクラクラしてくる絵なのだ。Kちゃんはそんな私を不思議そうに見ている。

「私、昔、精神を病んだ人達の絵の特集を見たことあるのね。で、それをすごく思い出す。この人、多分病んでるよ・・・」

と言いながら作者紹介を見ると、実の父親を殺して刑務所に入り、その後、『病院』にずっと入院していたとか。や、やはりただものではない。

「そうなんだ?あはは、やっぱあたしって病んでるんだなー。え、番長さんはどういうところがダメなの?」

私は幸か不幸か美術史を専攻してたから、一般的な法則が頭に染み付いている。ほとんどの画家はそういう法則に則って絵を描くんだけど、精神を病んでるとそうじゃない人が多い。例えば、絵にフォーカスが無く、それぞれの細部を執拗に描くから、見ててクラクラしてくるのだ。

「つまりね、ふつう人物画なら、真ん中に人物を置いて、そこに焦点をあてるんだけど、ほら、この肖像画、真ん中の人物も入念に描いてるけど、ついでに座ってるベンチも異常に個性的だし、背景まで、細部をはっきり主張して描いてるでしょ?だから、どこに焦点を当てて見ていいか分からなくて、めまいがして来るんだ・・・」

そして、次の群像画の中心に描かれている人物。中心にいるということは主人公のはずなのに、大きな器から水を飲み干しているポーズで、顔全体を巨大な器が覆い隠して見えなくなっている。ぜ、ぜったいおかしい・・・!次の絵では、丁寧に全体を描いた後、生い茂る植物を上に重ねて描いて、元の絵をかなり見えにくくしている。ぜったい、普通の感覚じゃない。

「なるほどね・・・。でもやっぱあたし好きかも。だってほら、この波、見てよ!」

という絵を見ると・・・一見ふつうの、大海に浮かぶ小船の絵なのだが、船腹にはじける波が、どう見てもおかしい。「はじける」というより、生き物のように船に這い上がって来ているのだ。しかも、動物的に這い上がるのではなく、植物的に這い上がっている。(・・・って、分かりますかね?)

「うーん、すごいね・・・。私だって、こんな大海原の真ん中にいたことないから、実際に波を見たことはないはずなのに、『いや、こういうとき、一般的に波はこう動くものだ』っていう常識があるじゃない?この人、まったく常識に支配されてないね・・・」

クラクラして気持ち悪いものの、確かにこれは大発見で、とても面白かった。そしてKちゃんも、
「美術館って、よく知ってる人と見ると面白い!それに一人で見てると、『美術と私、私と美術、以上!』って感じでつまらないけど、誰かとあれこれ話しながら見るのって楽しいわ!」

私はいつもは『ひとりで見る』派なんだけど、確かに人と話しながら見るのは、気づかされる事も多いし面白いなぁ~と、改めて思った。

ちなみにその後、ミュージアムショップでKちゃんに「あ、私この人の絵、好きなんだ。昔は大嫌いだったけど、ある時から急に好きになったの」と言ったら、「番長さん・・・これが好きって、かなり病気だよ?しかも、最初嫌いで後から好きになるってのが完全に病気!」と仕返しされてしまいました。ちなみにウィリアム・ブレイクです。その後、フランシス・ベーコンを「好きかも・・・」と言うKちゃんに「それこそ、完全に病気!」と仕返し。レベルの低い言い合いはいつまでも続くのでした・・・。

・・・こんなんでいいのか、美術鑑賞。
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by bancho55a | 2007-09-25 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

派遣会社に登録

今日は、某日系派遣会社の登録面接に行きました。
既にCV(履歴書)を送っており、今日の1時に来社してくださいとのこと。場所はシティ。地下鉄駅の階段を上がると、重厚な建物が立ち並んでいる。入口には駐車場の入場バーみたいなセキュリティ・システムが。こ、これは・・・?前を行く人がスイスイ通り抜けてるので、気取って歩いていったが・・・私の番になると、閉まったままで通り抜けできない!・・・えーん!

照れ笑いしながら横を向くと、ビルの受付のおじさんが、「ぷぷっ、かっこわる~」みたいな、しかし温かい微笑を浮かべてこちらを見ていた。

「えっと・・・これって通り抜けるのに何か必要なんですか?」と笑いながら聞くと、
「アポイントメントはありますか?」
「あ、ハイ、某社の○○さんに1時の約束です。」

すると受付の人、手元の台帳をチェック。おお、1時のところに私のフルネームが書いてあるよ。良かった~。

「今、バーを開けますから、横のエレベーターで×階に行って下さい。」

はいはい。

×階に着くと・・・あ、某社があった。受付の人にアポの件を伝えると、
「ハイ、こちらの部屋へどうぞ。この用紙に必要事項を記入して下さい。」
自分の個人情報を記入して待っていると、「ではまず、英語のテストです。」

き、聞いてないよ~!!

あせりつつも10分のペーパーテストに取り組む。スペルや文法のミスを見つけたり、秘書の仕事に必要なやりとりのメールを作成したりといったもの。

10分後、「では次に、パソコンのテストです。」

これは聞いてたので、「オホホ、このあたくしにどんなテストをしようと言うのかしら?」と鷹揚に構えていたのだが。

まず、ワードのテスト。10分間で27問出題される。各問とも、1回のミスは許されるが、2回目はアウトで、自動的に次の問題に進んでしまう。そして私、肝心なことを忘れてました。ギャーッ、日本語でなら分かる専門用語が英語だと分からない!!Alignmentって・・・「右・左揃え」のこと!?とか。しかもショートカットキーが使えない設定!いちいちメニューをプルダウンして探さないといけないのだ。焦りまくっている間に、時間切れでとうとう最後の数問は解けずに終わってしまった。

終わってしまったことは仕方ないので、次のエクセル問題に進む。こちらは10分で26問。やはり、専門用語が分からず&ショートカットキー不在で時間を取られるが、そこは「エクセルクイーン」の異名をとる私、こちらはかなり順調に進み、制限時間をだいぶ残して全問終えることができた。ふぅ。

「お疲れ様でした。お水か何か飲みますか?」
「い、いえ、それよりトイレ貸して下さい!」

面接に来てトイレ要求する、常識の無いヤツがここに・・・

トイレから戻って待っていると、いよいよ担当者がやって来た。キビキビした「できる」感じの人。ちょっと緊張する。

これまでの経歴などをざっと話した後、「では、英会話のテストをします。」

だから、聞いてないよーっ!!

やばいやばい。・・と思ったが、質問内容はとても易しかったし(趣味について話して下さい、とか、外国人上司でも大丈夫ですか?とか)、日本人相手なので、相手の英語も100%分かる。(自分で言うのもなんだが)上出来だったし、沖縄の話では担当者ものってきて、かなり盛り上がった(正直、面接だということを忘れてしまうほど楽しかった 笑)

以前はこういう面接、とっても緊張して、「優等生の答えをしないといけない」とか、「弱みを見せたらいけない」とか思っていたけど、年を取るにつれて、そしてイギリスで1年間のダメダメ人生を送ってみて、少し心の持ちようが変わって来た。

今は、相手をどれだけ自分の側に引き込むか、が重要だという気がしている。自分の味方になってもらうのだ。そのためなら、多少弱みや人間らしさを見せた方がうまく行くこともある。それが分かってから、面接であまり緊張しないようになって来た。

まあこれは、ダメダメ人生を送っている私だからできることだし、面接官の価値観によっても違うので、万人にお薦めできる方法ではないのですが。

一通り話が終わったところで、「それでは、他のスタッフが条件に合う求人を持っていないか確認してきます。」といったん退出する担当者。

えっ、そんなすぐに紹介してくれるの?まさかなー、と思いつつ待つこと10分。

「お待たせしました。正直、番長さんのIGSビザだと、かなり厳しいです。」

やはりそうか・・・。毎回言われることとはいえ、軽くショック。

「ですが、○○社でこういう求人があるのですが、いかがでしょうか?」

えっ、あるんだ!?わおー。

○○社は一流企業だから安心だけど、その業界で働いた経験は無い、というか、あまり私に向いてない業界のような気がするのだが・・・。仕事内容や部署も二つ返事で・・・というものではないし、待遇もそれほど良くない。でも正直、IGSビザしかない私にとっては、今はどんな仕事でもノドから手が出るほど欲しいのは事実だ。

「ぜひお願いします。」

という返事しか、私には残されていない。

「分かりました。では先方に聞いてみます。それと、○○社とは別の話ですが、職種で営業はいかがですか?」

そ、それは・・・どう見ても私には向いてないのになぜ薦める?・・・多分、営業職は求人数が多いのだろう。

「個人営業はムリですが、法人営業なら何とか・・・」
「分かりました。それと、イギリス以外、例えばヨーロッパでの仕事はいかがですか?」

も、もう何が何だか、わけわかんない!・・・と言っても、やはり私に残された返事は一つだけ。

「(こーなったら、もーこのさい何でも)宜しくお願いします。」

ヤケかよ・・・。

きっと本当に、私なんかの条件に見合う求人が無いのだろう。わずかな望みにでも賭けたい、という感じなのかもしれない。でも、そこまで考えてくれようとしている姿勢はとても嬉しい。

「有難うございます。本当に・・・お世話になります。」
「こちらこそ。・・・番長さんは、、、非の打ち所の無い方ですね。」

・・・えっ?

一瞬ぽかーんとした後、じわーっと涙が溢れそうになってしまった。日本の派遣会社は、いつからお世辞を言うようになったんだ?

「それでは範囲を広げて、いろいろな可能性を探してみましょう。今は求人が少ないですが、これから何か出てきたら、どんどん番長さんに回していきます。ぜひご検討下さい。」
「よろしく、、、よろしくお願いします!うぅっうっうっ」

なんて、嗚咽をもらしそうになってしまった。なんだか、自分がガン宣告された患者のような気がする。病院の診察室でお医者さんと向き合っているようだ。「ガンが完治することを信じて、いろいろな治療を試みましょう。辛いでしょうが、一緒に頑張りましょう。」そんな事を言われているみたい。・・・バカな想像だけど、面接でこんなに感動したのは初めてだった。

ただの社交辞令だということは分かっている。でも、これまでの転職人生でつらかったことがいろいろと思い出されて、ちょっと泣きそうになってしまった。某企業を辞めて、沖縄に行きたいと上司に申し出た時、「今までこんなにきれいな履歴書だったのに、傷がつくな。親御さんもさぞ悲しむことだろうよ」とイヤミを言われたこととか。確かに好きなように生きてきただけあって、私の経歴は支離滅裂だけど、それでも今日みたいに優しい言葉をかけてくれる人もいる。滅茶苦茶な人生だけど、今、仕事を見つけようともがいてる私に手を差し伸べてくれる人が何人もいる。自分はなんて幸せな人間なんだろう、感謝の心を忘れてはいけないな・・・と、心の底から思った。

夜は、エド隊長の28歳の誕生日パーティー。エドと彼女のハファエラ、ハファエラの弟のファビオ(この2人はブラジル人)、そしてKちゃんと私で、ホームパーティー。Kちゃんと私が(というか、ほとんどKちゃんが)寿司とかき卵汁とサラダを作り、ハファエラがカイピリーニャとポン・デ・ケージョを作る。

カイピリーニャはブラジルのカクテル。私の大好きなカクテルの一つだ。たっぷりの青レモンに砂糖を入れ、蒸留酒と混ぜてシェイクする。す、す、すんごく美味しいっ!!ポン・デ・ケージョはやはりブラジルの食べ物で、こちらも私の好物。市販のチーズ入りの粉に水を加え、丸めてオーブンで焼くだけだけど、こちらもすんごく美味!どちらも、日本で食べてたのよりぐっと美味しかった。ハファエラにカイピリーニャもポン・デ・ケージョも日本にあるよ、と言うとすごい喜びよう。しかも、「あなたの『カイピリーニャ』の発音は完璧だわ!イギリス人にはできないのよ」とのこと。いや、そのまま日本語発音で言ってるだけなんですが・・・。どうやらポルトガル語と日本語の発音は似ているらしい。

Kちゃんと2人で買ったエドへのプレゼント、寿司湯呑とヒノキの入浴剤を渡すと、エドも大喜び。カードのメッセージの内容を、いちいち声に出して読んで嬉しがっている。Kちゃんが日本語でボソッと「いやー、こりゃ『お父さん』だな、普段交流の無い子供達からもらったカードが嬉しくて、つい皆の前で読み上げちゃう、みたいな。」とつぶやくので、笑いをこらえるのが大変だった。

他愛の無い話で盛り上がり、みんなで何枚も写真を撮り、お腹を抱えて笑い転げ・・・。温かい「擬似家族」みたいな雰囲気に包まれる。焦燥感にさいなまれる毎日に、一服の清涼剤のような夜だった。
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by bancho55a | 2007-09-24 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

ハウスメイト紹介

昨日でやっと全員揃ったので、新居のハウスメイト紹介をします。

エド(エドワード)別名:隊長
ロンドン出身のイギリス人、28歳の白人。警察官。先ごろまでは「Community Officer」だったが、今回、警察官試験に合格し、「逮捕もできるようになった」。「気は優しくて力持ち」を地で行くような、イギリス人とは思えないほど親切で心の広い人物。「隊長」と呼ぶにふさわしいが、Kちゃんは「お父さん」「オッサン」と呼ぶ。「人種偏見ゼロ」の貴重なイギリス人。いつもニコニコ微笑を絶やさず、ゆっくり、落ち着いた声でしゃべる。部屋で盆栽と魚を育てている。彼の作るチャイは絶品。何事にも動じないが、サッカーの応援の時だけは人が変わったように叫ぶ。ハファエラの彼氏。この家で唯一の男性。

ハファ(ハファエラ)別名:台風娘
ブラジル人、24歳くらい?の白人。去年から、私やKちゃんと同じ大学院で映画専攻。彼女は2年間コースで、今年が2年目。最近、ロンドンで英語教師の仕事を見つけた(アメリカ留学もしており、英語はほぼ完璧)。美人でナイスバディ、心の優しい、温かい女の子だが、何事もきちんとしようとするあまり、すぐパニックになる(が、他人に迷惑をかけることはない)。大きな声で、息をつく暇も無くしゃべりまくる。「台風娘」はKちゃんの命名。Kちゃんいわく、「すぐパニックになるところが私とそっくり」だそうで、よく2人で悩み相談しては、2人で感動し、ハグし合っている(笑)。エドの彼女。ちなみにこの家は、ハファがKちゃんに紹介し、Kちゃんが私に紹介してくれた。

トペ
イギリス人(たぶん)、20代半ばくらい?黒人。2ヶ所で病院事務の仕事をする働き者。スリムでテキパキしており、無駄な動き、無駄な言葉は無い。しゃべる速さは常人の2倍~3倍速。はっきり言って私、彼女が話すことの半分も聞き取れません。Kちゃんが「トペはSだ」と言う通り、誰に対しても容赦ない言葉を浴びせるが、それがなぜか快感だ、というのが、Kちゃんと私の一致した意見。ちなみに私は初めて会った時、「初めまして、仕事を探してます。難航してますが・・・」と言った途端、「家賃は払えるのっ?」と弾丸のように聞かれてびっくりした。お、オマエは大家か・・・!?まあ、その後すぐに、「だったら派遣会社に登録すると良いわ。」と、2-3の名前をあげてアドバイスしてくれたが。Kちゃんはやはり初めて会った時、「タバコが吸いたいんだけど・・・庭に出れなくて困ってるんです」と言ったら、「いい機会じゃない?タバコやめたらっ?」とこれまた弾丸のように言われたらしい。そう言いつつも、庭に出られるようあれこれ苦心してくれたとか。ただいま、Kちゃんと私のお気に入りの人物。

ソフィア
ジャマイカ人、31歳の黒人。老人介護の仕事をしている。長身で、トペとは対照的に柔らかくけだるい雰囲気、いつも半分眠っているような、歌うような口ぶりで話す。おしゃれのセンスは抜群、特に色使いがうまい。こちらに来て6年ほどになるらしい。質問をすると、トペの3倍くらいの時間をかけてあれこれ説明してくれる親切な人。料理好き。

Kちゃん
日本人、もうすぐ29歳。大学院の語学コースの時からの友達。日本で数年働いた後、留学し、私と同じ大学院で哲学を専攻していた。大学院時代からたまに話をしたり、飲みに行ったりしていたが、このたび、この家を紹介されて一緒に住むことに。哲学専攻らしく、いろいろな問題については、年齢以上の大人びた考察をする一方で、心優しく、涙もろい一面も。相談すると何でも親身になって考えてくれる。いつもたくさんの友達に囲まれており、笑いのセンスに溢れ、皆の人気者。私と同じくIGSビザで、ロンドンで1年間の仕事探し中。

こんな人達と、合計6人で1軒の家をシェアしています。2階建てで、1回にトペとソフィア、バスルームとキッチンと庭、2階にエドとハファエラ(同じ部屋)、その隣に私、そしてバスルームを隔ててKちゃんの部屋がある。エドとハファエラは既にこの家に1年ほど、トペとソフィアは2カ月ほど住んでいます。Kちゃんと私以外は全員仕事を持ってるので、日中顔を合わせることはほとんど無いけど、とにかく全員大人なので、変ないざこざも無く、久し振りにストレスから解放され、心安らぐ日々を送っています!

以上、ハウスメイト紹介でした。
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by bancho55a | 2007-09-24 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

家の中にいるのは・・・誰!?

ショックな出来事があった。

ランチを終え、食器を洗って自分の棚にしまおうとした時。
いつものように扉を開けると・・・何かが違う。
「ん?・・・ちょっと、臭くないか?」

かすかな臭いだけど、私は妙な所で鼻が良いのだ。
奥の方にあるものを少しずつ引き出してみる。

「ひっ・・・!」

いつも冷静なつもりの番長が、思わず声を上げてしまった。
食材庫の一番上に乗せておいた、焼き麩のパックが空になっている。
まだ開封してなくて、中にぎっしり麩が詰まっていたのに・・・!?

何が起こったのか良く分からなくて、一瞬クラッとした。
「え、何?誰かが食べたの・・・!?」

Kちゃんには何でも食材使って良いよと言ってあるが、使ったら必ず報告してくるし、第一、空き袋をそのままにしておくような子じゃない。

この家にはエムレイはいないはずだし・・・

良く見ると、ビニール袋の真ん中が食い破られている。こんなことをするヤツは・・・そりゃもう

「ね、ネズミ・・・!!」

慌てて食材を調べると、未開封の海苔の袋も食い破られ、中の海苔が4分の1ほど齧りとられている。ラーメンの袋も、乾燥ワカメの袋も、端が食い破られている。戸棚の中をのぞくと、奥にいくつかフンが転がっていた。あたりも少し獣臭い。

思わず床にへなへなと崩れ折れてしまった。

もちろんこれまでの人生、ネズミに遭遇したことはある。銀座駅の線路にはネズミ一家が住んでいたし、某デパートの下水溝に駆け込む巨大ネズミの姿も目撃したことがあった。しかし、さすがに自分の家に出たことは無い。

それからはちょっとしたパニックだった。

まあ、番長を誤解する方はいらっしゃらないと思いますが、もちろん「キャーッ、ネズミさん、こわぁい★」なんていうパニックじゃありません。

「ギャアァァーーー汚い!不潔!消毒――っ!!」

ネズミの容姿なんかに関心は無いが、ネズミというとペストだとか、とにかく不衛生なものがすべて連想されてしまう。そんなヤツが私の食材庫を走り回ってたなんて!!しかもウンコまですんじゃねぇーーっ!!

気を失いそうになるのをこらえて、すべての食器と食材を取り出し、気が狂ったようにゴシゴシと洗い出す番長であった。冷静に考えると、バカだということは良く分かる。ここの家にいるってことは、周辺のスーパーやレストランにも出没してるはずだし、そこらで買ってくる食材だって、きっとネズミが走り放題だろう。だけど、だけど、もう気持ち悪くてダメ。

もしかしてゴキ君とか、虫かな?とも思ったけど、イギリスにはゴキはほぼ皆無という話だし、それにあのフンの大きさ、獣臭さ!つい最近、mixiのロンドン在住者の相談で、ネズミが出た、どうしようというトピックもあったし、まず間違いないだろう。

「カタッコトトッ」

キャーーーーっ。と、かろうじて心の中で叫ぶ番長。まさにその棚の奥から音が聞こえたのだ。もう間違えようも無い。確かにこの棚、裏側が壊れて陥没しているのだ。ネズミじゃなくたって、ネコだって通れそうなほどの大きな隙間が空いている。

ふと、何かの気配がした。

「キッ!」

と庭を睨むと、おおー、まさにタイムリー、白ネコが庭のど真ん中で寝そべってる。

ね、ね、ネコまでいるのかここには・・・っていうか、

「てめえっ、ちゃんと仕事しろーーーっ!!」

と、鬼の形相で庭に出ると、慌ててすっ飛んでいった。ち、違う、逃げるんじゃなくて、ウチに来てネズミをつかまえてくれえぃっ!

そういえば、ハウスメイトのトペが「庭にキツネ出るわよ。こないだ、洗濯物干してたらすっ飛んでった。」と言ってたことがあった。もしや、キツネもネズミ食ってんのか!?

ああ、野生の王国、ロンドン。

それにしても、あまりのショックで全然平常心に戻れない。だ、誰かに電話したい・・・そりゃ、電話したからどうなるもんじゃないって分かってるよ、けど、「ネズミが出た」って、ただそれだけ言って泣きつきたい・・・あああ、でもこんな時に限って日本は深夜だし。

「ブーッ、ブーッ」

何ともタイムリーに携帯が鳴った。あわてて出ると、Kちゃん。

「番長、あたしに電話した?」
「ええ?し、し、してないよ・・・」
「あれ、アハハ、間違いか。あ、お呼びでない!」
と、おどけて切ろうとするKちゃんに向って
「いや、よ、呼んだ、かも。今ね、ちょっとショックなことがあってね、家に・・・」
「なにぃっ!?ドロボウが出た!?」
「ち、違うの、ね、ネズミが・・・」
「あ、なんだびっくりした。」

そりゃ私だって、現場にいなければ、ネズミが出たくらいで驚くな!と思うだろう。でもあの獣臭に遭遇すると違うんだよおお・・・

Kちゃんは私のパニックに気づいたらしく、

「そうか、そりゃまずいね。今夜、緊急会議だ。お父さんに何とかしてもらおう。」
ちなみに、Kちゃんが「お父さん」とか「オッサン」とか言うのは、エド隊長のことです。自分より年下なのに(笑)

というわけで、取りあえず食材を一時避難させ、エドの帰りを待つことにしました。

帰宅したエド隊長に惨状を見せると、「間違いなくネズミだな。」しかし、
「食品は上の棚に移して、ここにはネズミの食べない鍋なんかを置くといいよ。」
「でも、あの上の棚も、後ろに隙間が空いていて・・・」
「大丈夫。ネズミは上に登るなんていうリスクは侵さない。」

しかし、後で気づいたのだが、上の棚はオーブンの真上で、使用中はかなり熱くなるのであった。そんな所に食品は置けない。でも他の棚は一杯だし・・・とKちゃんに言うと
「あたしんとこ、一緒に使おうよ。大丈夫、あたし、寮ではもっと小さいスペースだったから!」
うぅ、感謝・・・ということで、日本人2人、狭いスペースを分け合って生きていくことになった。

ちなみにエド情報によると、「ラット(大ネズミ)は伝染性の病原菌を運ぶが、マウス(小ネズミ)は大丈夫。でもロンドンの家の68%にネズミがいるというデータもある。だから、ウチにいなくても両隣にはいるんだ。つまり、ネズミはどこからでもやってくるのさ。」

・・・。

(分かったよ、あきらめるよ・・・ってか、7割の家にネズミって・・・)

しかし、アレだな、番長がネズミごときで騒いじゃいけねぇよな。ここは一つ、最後に決めゼリフを・・・

「ちきしょ~っ、覚えてろよ!今度ディズニーランドに行った時は、オマエとだけは絶対握手しねぇからなっ!!」

よしっ、決まったぜ。
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by bancho55a | 2007-09-23 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

取りあえずバイト?

朝、日本にいるHT君とスカイプでチャット。実は先日、数週間のバイトをしないかと言われていたのだ。エクセルシートを使った日本語の単純作業と聞いていたので、ま、暇つぶしにいいかな?と思っていたが、急遽、日本語から英語への翻訳に変更になったという。しかも某機関が海外向けに発行する資料とか・・・?それほどオフィシャルなものではなさそうだが。HT君は通訳学校のクラスメートだったので、私の英語力のひどさは知ってるはずなのに・・・。

いちおうネイティブの校正者がつくらしいし、その校正内容を見ることもできるので、自分の英語の勉強にもなる。ペイはともかく、面白そうな話だし、HT君には日頃お世話になってるので受けることにした。先日一時帰国した際にもいろいろと仕事情報をくれたし、普段からも、時々関連情報を送ってくれるので非常に有難い。持つべきものは友。私もなるべく情報収集して恩返しするようにはしているが・・・。んーー、「有用な人間」ってもんになりたいものだ・・・。

しかしこの仕事、場所が日本なので、代金は私の日本の口座に振り込み。ポンド現金が底をつきはじめてる私の窮地を救うものではない。私はこちらに銀行口座が無いので、日本の口座から送金することも出来ない。11月初めに家賃を払ったら、もうアウトだ。ほ、ほ、ホントに早くし、し、仕事見つけなきゃーーーっ!!昨日、真夜中に自室で乏しい残金を1枚1枚数えていて、かなり悲しくなった番長でした。

夕方、部屋にいると、Kちゃんが泣きながら入ってきた。友達とケンカしてしまったらしい。Kちゃんは私と正反対の人間で、いつでも他人ときっちり向き合おうとする。私は人間関係のいざこざが面倒くさくて、なるべく距離を置こう、係わり合いにならないようにしよう・・・とするタイプなのだが。それだけに、Kちゃんは人間関係で傷つくことも多い。が、その一方で、友達から得るものもとても大きいようだ。

正直、家族以外の誰かと一緒に住み、こんなに近しい人間関係になることは近年なかったので、こんな時、とっさに戸惑うこともある。が、そんな風にありのままを見せようとするKちゃんに、どこかで助けられているのも事実だ。

「そうか、大変だったんだね。・・・あたしもね、数日前とか、すごくつらい時があったよ。」と言うと、
「そうなんだ・・・そういう時、番長さんはどうするの?」と聞いてくる。
「まあ、何とか乗り越えるけど・・・ダメだったらKちゃんに話すよ。」
「そうか・・・。」

私の対処の仕方が自分と違うんだなぁ、と思ってるようだ。
「でもね、Kちゃんが無意識に私のガス抜きしてくれてるんだよ。私って、つらくても誰かに言えなくて、溜め込んじゃうタイプだからさ。Kちゃんは自分の事をいろいろ話してくれるから、私も自然に、自分のつらい事を話したいって気になれるんだよ。」
「そ、そんな、う、うぅ、うえぇーーん・・・」
うーん、また泣かせてしまった・・・でも半分嬉し泣きのようでもある。

「大変なことばかり続くって思ってるかもしれないけどさ、大丈夫だよ。あのさ、私達もうイギリスに1年住んでるんだけどさ、今また新しい生活が始まったばかりなんだよ。ロンドンに来たら、また新たに知らなきゃならないこと、気をつけなきゃならないことがたくさん出てきて、今、それを受け止めていくのに毎日精一杯なんだよ、まだ全然慣れちゃいないんだよ。」
「うえ、うええ~ん、なんかお母さんみたい・・・」

・・・オマエを産んだ覚えはないぞ(怒)
まあそれでも、Kちゃんは泣いたら少しすっきりしたみたいで、鼻をグスグスさせながらも「よし、一緒にご飯食べようよ!」と気持ちを切り替え、美味しいご飯を作ってくれた。繊細だけど、芯の強い子だと思う。

Kちゃんの悩みは私の悩みだし、Kちゃんの不安は私の不安だ。私の方が落ち着いて見えるのは、もちろん性格的なものもあるが、実は年を取って感情の振れ幅が小さくなっているだけなのだ。お互い気持ちを分け合って、ロンドン生活を乗り切って行こうと思う。
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by bancho55a | 2007-09-22 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK

飲み会に飛び入り

ネットカフェにメールをチェックしに行くと、一昨日の大学支部会で会った人達から、ちらほら返信が届いていた。あの時名刺交換だけしかできなかった先輩からも、詳しい自己紹介や、温かい励ましのメッセージが寄せられていて、読んでいてほっとする。海外生活が長い人も多く、今まで言い知れぬ苦労もあったようだ。

その中に、先日途中まで一緒に帰った、Hさんからのメールがあった。「今日、某社の人と飲むのですが、番長さんのことを話してみましょうか?良かったら電話下さい」とのこと。うーん、そんな超一流企業に採用の話はないだろう、と思いつつもHさんに電話してみるが、不在。多分会議中なのだろう。メッセージを残して30分後、電話が来た。

「良かったら、今日の飲み会に飛び入り参加してみませんか?」

そ、そ、そんな、恐れ多いし相手の方にも迷惑じゃ・・・と思ったが、プライベートの飲みだし大丈夫、とのことなので、とってもずうずうしく、参加させて頂くことにした。

急いでジャージの上下(笑)からジャケット・スカートに着替え、センターに向う。なんせ、ウチからは1時間かかるからなぁ・・・(ブライトンに行く方が早いこともあるほどだ)。

待ち合わせのシティのパブへ。「シティ」とはロンドンの金融街。ニューヨークのウォール街みたいなところです。観光客で溢れるロンドンも、ここだけはぴしっとスーツを着こなしたビジネスマンが行き交っている。重厚なビルが立ち並び、入口にはセキュリティ・チェック。現在、経済絶好調!のイギリスの、ビジネスの中心地であります。

私なんかにはムリだろうけど、どうせロンドンで働くならシティ勤務がいいなぁ・・・なんて、ミーハーに憧れている今日この頃。なので、シティのパブ♪シティのパブ♪むふ。

地下鉄バンク駅で待ち合わせだったが、私の乗っていた国鉄が大幅に遅れたため、隣のMonument駅のパブで待ち合わせ。方向音痴の私に見つけられるだろうか・・・と不安になりながら階段を上って地上に出ると、おお、巨大パブ出現。2階建ての、とにかくものすごく大げさな現代建築だ。中には人がぎっしりで、入りきれない人達が入口付近から歩道にせり出し、ビールを立ち飲みしている。まだ少しは暖かいこの時期の夕方、こんな光景はロンドンのあちこちのパブで見られます。

一番手前にHさんを発見。長身にビシっとスーツを着こなし、英国らしいトレンチコートもお似合いだ。さっそくビールをおごって頂く。そう、こちらの流儀では、カウンターで自分の飲み物だけを買うのではなく、相手のも一緒に買うのだ。すんません、次回は私がおごります。

改めて周りを見回すと、いやー、スーツ姿の人、人、人・・・老若男女が大声で話しながら飲んだくれている。このイギリス人の大声パワーにはいつも負けるなぁ。体格からして違う私は、隅で静かに飲むしかないって感じ。しかし、(当たり前だが)大学のパブとは雰囲気がまるで違うなぁ・・・。どっちが良い、という問題ではないのだが、

「あー私、ミーハーなんで、『シティのパブで、夕方にビール!』なんていうこのシチュエーションだけで、感動してるんですけど!」

と、アホなことを口走る私に、爆笑するHさん。持っていた紙切れで私の肩をバシン!と殴る。イテテッ、ち、ちょっとは女性扱いしてくれよー。しかもそんな紙切れで・・・と思ったら、マーケティング・ニュースでした。し、失礼。

「先方とは、6時45分に近くのレストランで待ち合わせしてるんだ」と言われて時計を見ると、6時15分。げっ!あと30分じゃん!やばい!と、慌てて物凄い勢いでビールを飲み干す私に、Hさんは目を丸くして口をあんぐり。

「ば・・・番長さんって、、、かなり飲めるようだね。。。」
「あっ、いえいえこれは、約束の時間に遅れてはいけないという責任感のあまり・・・」

私の必死の説明は耳に入っていないようだ。

ということでレストランに移動。ややあって、先方のSさんともう一人の方が登場する。飛び入りの私は恐縮しつつ、ちょっと緊張。HさんとSさんの話が一通り終わった後で、Sさんが「で、こちらの方が・・・」と私の方に目を向ける。Hさんから既に話は行っているようだ。

簡単に自己紹介などしたが、やはり、Sさんの会社では募集はしていない様子。「でも今度、某社の社長と会う予定なので、聞いてみましょう」と言って下さった。その企業が募集してないのは知っていたが、それでも私のために何かして頂けると言うのはとても嬉しい。それも、SさんとHさんとの信頼関係あってのことなので、Hさんにも本当に感謝である。

最初はまな板の上の鯉というか、何だか自分が築地のセリにかけられているようで、
「はい、お次は番長。口は悪いし暴力も振るうけど、一所懸命働くよ~、コイツは時価で。さあ買った買った~!」

なんて言われてる気分。大したセールスポイントもない私は、穴があったら入り込みたいくらい恥ずかしいのだが、それをこらえて「えーいもう、どうにでもなれ!」とヤケクソになると、ちょっと力が湧いてくる。飛び入りの私なんかの為に時間を割いて頂いて申し訳ない・・・なんて思うと恐縮して何も言えなくなってしまうが、違うんだ、もう時間を割かせてしまってるんだから、この上は面白いことを言って、楽しんでもらおう!と思い、自分が普段考えていることなんかを思うままに言うと、相手が面白がってくれるのが不思議で、ありがたかった。まあそれは、Hさん、Sさんが柔軟な考えの持ち主だからだろうけど。

そう、この会に飛び入りできて良かったな~と思ったのは、HさんだけでなくSさんとの話も面白かったからだった。就職の話とは別に、海外生活の経験者は日本にどのような貢献ができるのか、とか、企業にとってのビジョンの必要性とか、いろいろと興味深い話で盛り上がった。この会に来なければ、イギリス滞在中にSさんと知り合うこともなかったろうし、ましてやこんなに深い話をする機会も無かっただろう。今後はもう会うことも無いかと思うが、1日だけでも、会って話が出来て良かったと思った。

海外に出ている日本人は、程度の差こそあれ、皆どこかユニークだ。だから、話していてとても面白い。そして、こうやって自由に話せるほど、自分が年を取っていて良かったと思った。若いときにこの場に居合わせたらきっと萎縮してしまっていただろう。年を取れば取るほど変な自意識が薄れて、気持ちがシンプルになる気がする。自分が「商品」になることに抵抗もなくなり、もっとオープンになり、自分の思っていること、考えていることを他人と共有したいという気持ちも湧いてくる。・・・何というか、、、うまくは言い表せないけれど。

こういう機会があるから、人との関係、人との縁をおろそかにしてはいけないし、他人の事をねたんではいけないと思う。心に濁りがあると自分をうまく出せなくなるし、人との関係も屈折してしまう気がするのだ。まあ、人間そんな単純にはいかないけれど、すぐ人を羨んでしまいがちな自分は気をつけないといけないな、と思った。
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by bancho55a | 2007-09-21 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK