番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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セントラル・ステーション

毎週火曜日は外国映画上映会。今日は「セントラル・ステーション」、1998年のベルリン国際映画祭グランプリの作品だ。監督が私の好きなウォルター・サレスだったので観に行くことにした。

詳しい内容は省くが、ブラジル社会の底辺に生きる、希望を失った女性と、身寄りの無い子どもが旅に出る話。ロードムービーだが、キリスト教の要素が濃かった。見る人が見れば、キリスト、マグダラのマリア、三位一体など、様々なアイコンを発見できるだろう。それはともかく、多少食い足りない部分はあるものの、とても良い映画だった。

少年が女性に、「僕のお母さんはちゃんとお葬式出してもらえたかな?」と聞く。そんなはずはないと分かっていて聞く。女性は黙って少年を人里離れた教会に連れて行き、庭にある十字架?の飾りのようなものに、母親の唯一の形見のハンカチを結びつけるように言う。なんて素晴らしい「お葬式」だろうと思って、思わず涙がこぼれそうになった。

サレス監督の映画を初めて見たのは、2年前の「モーターサイクル・ダイアリーズ」。チェ・ゲバラの若い頃の旅の映画だが、映画にもゲバラにも感動し、ゲバラの日記を読み、メーキング映画「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」まで観に行ってしまった。観客5人、そしてほとんどの人が寝ていたが・・・(笑)。その中で、サレス監督が原作を読んだ時の話が出てくる。

『この本を読み終えると、世界はそれを理解し参加することによって本当に変えることができるのだという気持ちになれます。この旅が美しいのは、世界に対する彼らの認識が変わるからです。彼らは見ることを拒まなかったのです。そして今度は逆に、この旅で理解したことをよりどころにして、自分たちが世界を変えようと進んでゆくのです。』

とっても甘々な理想言葉だが、これになぜか深く感動してしまい、そのままキューバ旅行に出かけ、それが玉突き状態になって、結局会社を辞め、イギリスで人権なんか学んでいる。トシを考えて行動しろ!といつも自分に言い聞かせたくなるが、どうも私の場合、人生の転機が常人の10-20年遅れでやってくるらしい。

しかも、今またこの言葉を目にして、前と同じように感動してるし・・・。つくづく成長しない人間だ。

まあ、好むと好まざるとに関わらず、これが私の持ち味なんで、そうやって生きていくしかない。
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by bancho55a | 2007-01-30 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

南京錠ピアス

今日の虐殺クラスもアツかった。お題がホロコーストのせいか。まあでも、危険な話題だけに本当に面白い。危険すぎてここにはとても書けないが、「あー、それで○○は××なんだー!」とか、国際政治の範疇で見ていくと各国の駆け引きのウラのウラが分かる感じだ。

終わってから皆でお茶。人権コースと国際関係コースの学生も微妙に仲良く入り混じっている。それにしても、どうして虐殺クラスはこうもパンクな女が多いのだろうか。イギリス人の女学生Bも、目の周り3cmくらい真っ黒に塗りつぶし、痛そうなファッションで怖い。まあでも、フォウクの迫力にはかなわない。先週、ピアスはドクロとツノと書いたけど、今日良く見たら違った。ここに訂正します。

黒ヤギのツノみたいなピアスの、ピアスキャッチがドクロ。もう一つのピアスは南京錠でした。い、い、いたそ~~!で、バングルが黒い、巨大なトゲがいっぱいついてるやつ。あれも刺さったら相当痛そう。今日は珍しくピンク☆の髪ゴムでドレッドヘアを一部とめていたけど・・・かえって怖いです。で、向こうの方で人権コースの子達が「こないだ街で有名人の○○に会って・・・キャァーー♪」とか話していたら、ふいに立ち上がって、

「ちょっと!誰に会ったって!?」

ところがその声が聞こえず、人権の子達はキャーキャー話し続けてる。

「ギロッ」

と、隣の私をにらむフォウク。「わ、わ、分かりません~!」と焦る私に向って

「あいつら、聞きゃぁしねぇ」

と言い捨てて、去っていった。

怖いけど面白すぎる。いい味出してるぞ、フォウク。それにしても、アイドルなカッコして黙ってたらものすごくかわいいのになぁ。もったいない・・・けど、そのままでいてほしい。
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by bancho55a | 2007-01-29 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

ロンドン1泊旅行2回目

週末、またもやロンドンへ。日本から友人Kさんが出張で来ていたのだ。

いつものメガバスで午後4時頃到着。Kさんに会い、軽く食事をしてミュージカル「シカゴ」を観に行く。ロンドンでミュージカルなんて10年ぶりくらいかな?生き生きしててとても楽しかった。

翌日はウェストミンスター寺院の近くのジュエル・タワーと、ロンドン塔へ。どちらもイギリスの歴史とじっくり向き合う内容だった。ジュエル・タワーではイギリスの議会の発展の歴史が細かく説明展示されていて面白かった。Kさんの仕事内容にも深く関わっているので、そこで1時間ほどお勉強(?)。ロンドン塔では赤黒の制服を着たビーフィーター(衛兵)が1時間弱、血生臭い歴史を語ってくれた。Kさんは英語ペラペラなのでしょっちゅう顔をしかめていたが、私はそれほど分からないので、説明の詳細が分からず、あまりグロい思いをせずに済んだ(笑)。

それから中華街で遅いランチを食べて別れる。多少人工的な味もしたが、やっぱり中華は美味しい~。お腹一杯になった割には一人1500円くらいと格安。そこもス☆テ☆キ!

つられて日本食品店でつまらないものをあれこれ買い込んでしまった。しば漬けとか・・・。それから中古日本書籍店「徒波」で林望の「イギリスはおいしい」を購入。古本なのに定価より高いし・・・。この本は私のイギリス好きを加速させた元凶の本だ。読んでいると、イギリスが私にぴったりの素晴らしい場所に思えてくる。それは幻想だが、ここらでまた幻想に浸り直してみるのも良いかな?と思った。

Kさんは、誰もが(特にイギリス好きなら)うらやむような仕事をしている。それでいて思いやり深く、細やかな気遣いができる人だ。そして何事にも惜しみない。何もかも惜しみながら生活してる私とは大違いだ、ワッハッハ。実は今回も、ミュージカル観劇10000円、ロンドン塔入場料3000円と聞いて、マジでその場にぶっ倒れそうになった私。それだけの価値はあったけどね。こーいうとこをケチったら人生そのものをケチってしまうことになりそうだ。気をつけないと。

写真はデパート「フォートナム&メイソン」のウィンドー。「不思議の国のアリス」をテーマにした素晴らしいものだったが、残念ながらアリスは撮り損ねた。
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by bancho55a | 2007-01-28 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

イギリス英語の発音

今日は留学生向けの学習スキル講座に出席。お題は「発音」。お、楽勝じゃん、と思ったけど・・・そういえばわたしゃアメリカ英語だったじゃんよー。

「I'll ask her.(彼女に聞くよ。)」という文を速く発音すると、「Alaska(アラスカ)」と同じ発音になります!

・・・とおっしゃる先生に微笑みかけながら、

「なんねーよ!最後に「R」発音来るじゃんよ!」

と、心の中で舌打ちする私。イギリスってホントに母音の後のRを発音しないんだな。
さらに続けて、

英語はリエゾンするので、

「four apples」は、

「フォー・アップルズ」と発音せず、

「フォーラップルズ」

と、「R」の音が間に入るんです!!

・・・と、言われても、(いや、もともと入ってるじゃないですか・・・。)と言いたくなる私。
アメリカ英語ならfourは「フォァ(最後にR発音)」だが、イギリス英語では「フォー!」(?)らしい。普段は母音の後のR、つまりfou「r」の最後のR音を発音しないが、リエゾンすると「r」の後に「アップルズ」の「a」音がくっつくので、「ラ」と発音しないといけなくなるわけだ。

せっかくイギリスにいるんだから、本場のイギリス英語を身につけたいとも思うけど、長い人生ずっとアメリカ英語で生きてきた私にはとても難しい。第一、発音の違いよりも、まずは流暢にしゃべれるようになることが先決。だからアメリカ英語だっていーじゃーん!と、開き直った所へ、タイミングよく先生のお話が入った。

「ここブライトンのようにイギリス南部では、『T』の音を発音しない人も多いです。「コンピューター」を「コンピューアー(ここで「コンピューラー」とはならないところがイギリス的。)」、
「water=ウォーター」を「ウォ・ア」と発音するんです。ただし、その発音をすると、教養の無い人と看做されます。僕も小さい頃は「ウォ・ア」と発音してましたが、何度も親に直されました。」

ええっ、「ウォ・ア」ではいけないと!?アメリカ英語の私は思いっきり「ゥワラ」と発音してたけど、それって近くない!?教養が無い!?そうかー、それでイギリス人はアメリカ英語を馬鹿にするのかー、(って実際はもっと深い理由があるけど)。

この階級社会で馬鹿にされると痛いので、イギリス英語を身につけようかと、一瞬かなり真剣に考えてしまった。(一瞬だけね。)
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by bancho55a | 2007-01-26 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

バストイレ、直るかな!?

授業からの帰り、郵便が来てるかチェックしようと寮の事務所に行くと、いつも超無愛想な担当者、サンディ(おじさん)がなぜか、私を見てかすかに微笑んだ。

おおっ!?珍しいこともあるものだ・・・!いつも、私を見た途端に疫病神でも見たような顔をして目をそむけるのに。

しばし感動していたかったが、いや、この機会をはずしちゃいけない!!引っ越して4ヶ月、ずっと言いたかったことを今、言うんだ!!

「あのー、実は、私たちの家に困ったことがあるんです。3階のバストイレがとても使いにくいんです。」

とたんに「ちっ・・・」と舌打ちでも聞こえそうな顔をするサンディ。でも引かないぞ。

「トイレで水を流すと、次にタンクに水が溜まるまで、とっても遅いんです。それで・・・」

「一体どれくらい速く水がたまればいいいんだよ!?」

ちょっとムッとしたが、「いや、きっとジョークで言ってるんだ、そうだ。」とムリヤリ思いこんで、

「10分で溜まったら最高だわ!だって次の人が使えるようになるまで、時には1時間もかかるんですもの。」

すると大げさにため息をついて「家は何番?」「56です」「分かった分かった、後で見に行くから。」と、ぷいっと顔をそむけるサンディ。でもまだまだ引かないぞ。

「で、実はもう一つ問題があるんです。シャワーがとても使いにくいんです。」

「いったいなんだよ!?」

「水とお湯の調節がうまく行かなくて・・・。それに、水の出る場所が・・・」

「ここの寮はすべてそうなんだよ!」

「でも、2階のシャワーは問題ないんです。3階だけが・・・」

「だから、ここの寮は全部そうなんだよっ!!皆それで我慢して使ってるんだ!!」

怖かったけど、それでも引かないぞ。

「じゃあせめて、シャワーヘッドだけでも取り替えてもらえませんか?ヘッドの部分が・・・」

「もう分かった、だから後で見に行ってやるから、以上!」

「どうも有難うございます。とっても助かります。」

ここ4ヶ月間のサンディの対応からして、「後で」って1週間後だろうと思ったら、何と30分後にやって来た。奇跡だ。

トイレのタンクのフタを開け、「うーん・・・。これはおかしいなあ・・・」とドライバーで少しあちこちいじった後、「配管工を呼ばなければダメだ。」

そして「シャワーヘッドだな?」と私をにらみ、いきなりお湯を出す。あっ!やばいよ!そのシャワーヘッド、前にも後ろにも水が飛び出すんだよ!(いったいどーいうシャワーだよ 笑)

案の定、腕がずぶ濡れになって「チッ・・・」という顔をするサンディ。そのうち、どうやらヘッドだけでなく、シャワー全体が使い物にならないことに気づいたようだ。だって、突然、しかもしょっちゅう熱湯や冷水に切り替わるし、すぐ蛇口排水に切り替わるからシャワーは5秒間しか使えないし。だからこの家に引っ越してきてから、このシャワーを使ったことがない。いつも下のフロアまで下りて使っている。

「こっちも修理工を呼ばなければだめだ。」

と言い捨てて去っていった。

とりあえず、とっても幸せな私。多分修理工が来るのは1ヶ月後か、永遠に来ないかどちらかだろうし、運よく来ても、シャワーヘッドだけ取り替えて終わりだろうけど、未来にちょっと希望があるって感じ。

サンディは、無愛想で対応が最悪なので、かなりの寮生から嫌われている。私も最初はあまりのひどさに相当ムカついたが、その後、「きっとこの人、いつも寮生からの抗議ばかり受けて大変なんだろうな・・・」と思うようになった。イギリス人や英語ネイティブの寮生と、私のような英語が出来ない寮生に対する態度があまりにも違うのにも「人種差別?」とあきれていたけど、考えてみれば、「ハーイサンディ、元気?今日も寒いわね、週末はどうだった?ところで、私の部屋の・・・」としゃべりかけてくれる寮生と、「こ、こんにちはでした。えーと、えーと、あなたの部屋の、じゃなかった、私の部屋の・・・」としか言えない寮生とだったら、前者をひいきしたくなる気持ちも分からないでもないが・・・。

といっても、某日本人学生のように、「アイツ本当に最低!オレが『○○無いですか?』って聞きに行ったら、『ちょっと待て。』って電話かけ始めて、『今ここにヒドい英語をしゃべる外人が来てるんだけど・・・』って言いやがった!」と、今だに怒り心頭に発してる子もいるけど。

よく考えれば、高い寮費を払ってるのに何でこんなにぺこぺこして修理の依頼をしなければいけないのか分からないけど。実は、今日のサンディの対応によっては、ハウジングオフィスに「バストイレが使い物にならないからその分寮費を安くしろ」って脅しに行こうかとも考えていたので、まあそんな大変なことにならなくて良かった。実はバストイレの件は、既に4ヶ月前にハウスメイトのスンヒーがサンディにお願いしているのに、すっかり無視されていた。ある程度人間関係を築いて、忙しくなさそうな時を狙って依頼しないとダメなんだろう。

ま、願わくは近いうちにバストイレが直って、トイレに行く度に前の人の流せなかった忘れ物を目にしたり、1つのシャワーをハウスメイト全員で取り合いしたりしなくて済むようになると良いのだけど。さてさて、いつになることやら・・・。
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by bancho55a | 2007-01-25 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

初雪

私の日課は毎朝BBCラジオで目覚めること。

1ヶ月前にセレブを気取って羽毛枕と羽毛布団に替えてから(だってこっちは安いんで・・・。最近寒いし、重い布団は肩こりの元だし)、ベッドに入る時はこの上なく心地良いが、寝起きが悪くて困る。どうやら枕が合ってないらしいが、もったいないのでまだ替えられない(あら、セレブはどこへ・・・)。

ということで、起床予定時刻から30分、時には1時間ほど、ベッドの中でゴロゴロとBBCラジオを聞き流す羽目になる。健康には甚だよろしくないが、リスニングには効果あるような気がするのは気のせいか、負け惜しみか。

ともかく、今日もそんな調子でうつらうつら聞いていると、「いやぁ~ブライトンはすっかり雪だねぇ~」とか言っている。雪!?うそっ!「○○小学校、××小学校、・・・・もお休みだよ」

なにぃ~!?と飛び起きてカーテンを開けると
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いきなり一面銀世界だった。

どうりで夜中、寒かったわけだ~。あと、朝5時頃に「オーマイゴッド!オーマイゴッド!×○△・・・」「彼女、大丈夫?」「ええ、大丈夫よ。ちょっとヒステリックになってるだけ」とかいう、3人くらいの会話が外から聞こえてきたのもこのせいか?(夢うつつでよく覚えてない)

授業も休講になることを期待したが、ギリギリまで待ってもそんなメールは来やしない。あきらめてクラスに向う。それにしても景色が一変している。しょぼい寮もなんだか趣がある。
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「援助」の授業が終わり、フランス語へ。その後、「Ghosts of Rwanda」という、ルワンダ虐殺のドキュメンタリー映画を見た。人権の授業の一環として行われるものだが、とても重い内容だった。以前、映画「ホテル・ルワンダ」を見ていたので覚悟して行ったけど、それでもキツい。あまりのむごたらしさに目をそむけたり、涙を拭っている子達もいた。でも、とても良い(というのもおかしな評価だが・・・)映画です。特に、当時国連PKO部隊の指揮官で、この世の地獄を見て苦しみ続けたダレール中将へのインタビューは胸を打つものがある。彼の本『Shake Hands with the Devil』(悪魔との握手)のタイトルそのままの状況説明には正直、背筋が凍った。

自由参加のせいか、なぜか人権/虐殺のコースの生徒はほとんど見かけなかったが・・・、狐トムとフォウクが来ていて、3人でお茶をしようということになった。

お茶していても空気が重い。トムとフォウクの話がいまいちよく分からないのもあるが(特にフォウクはなまりがきつい)、何だかとても話をする気分ではなくて、2、3言割り込んだ他は黙りこくってしまった。フォウクはもともと活動家みたいな子なので、エネルギッシュにアメリカ&国連批判をしている。どれも的を得た発言だ。

未だにフォウクがどこの国出身かよく分からないが・・・。白人で、フランス人ぽいなまりがある。外見はとても個性的な子だ。繊細でかわいい顔をしているのに、ヘアスタイルは刈上げ&ドレッド、耳ピアスはドクロと動物のツノを模したごつくてイタそうなもの、その他あちこちにピアス。ファッションもとてもおしゃれだけど超パンク&ヒッピー。「どこに住んでるの?」と聞くと、「トレーラーハウスみたいなの。今のところは友達の家の庭に停めさせてもらってる。自由だけど電力が不十分なのが難点ね。」と、たくましい。でもクラスの中では一番勉強してて、一番真面目。反戦や人権関係のいろいろな集会にも顔を出しているらしい。

「じゃ、バッテリー買いに行ってくるわ。」とフォウクがたくましく去っていった後、そのままトムと学内のバーで飲むことにした。人権コースの子とサシで飲むのは初めてでちょっと緊張。とくにトムは、留学生にもいろいろ話しかけてくれる親切な子だけど、どうもつかみどころが無くて「きっとコイツとは一生気が合わないだろうな・・・」と(多分お互いに)思ってただけに、私と飲みに行こうなんてよく思いつくもんだとびっくり。よほど映画が重くて気分転換したかったんだろう。

ところが予想に反して、この飲みは楽しかった。どうも私、最近お酒が弱くなった気がする。空きっ腹だったとはいえ、ビール2パイント(1リットル強)でぐでんぐでん状態。そのせいか、何だかしゃべりまくってしまった。またこういう時に限って、英語がすごく良くできるんだ。どうやったら話が面白くなるか分かるし、実際トムもウケまくってる。それにトムが気を利かせて優しい英語でゆっくりしゃべってくれてるようなので、英語で話しててもちっとも緊張しない。

しかし今考えると、とってもバカなことばかりしゃべってたような・・・。記憶に残っているのは、男女の脳の違い(脳梁の太さの違い)のせいで、女性は男性に比べて一度にたくさんのことが出来るから、語学も強くてマルチリンガルなんだとか言って自慢してたような・・・。(「自慢できるレベルの語学力か!?」とか思われていたはず。間違いない。)

しかもそのうち身の上相談になってきてしまって、「あまり人と打ち解けられなくて・・・なかなか本心を言えないし、他人からどう見られているかいつも気になるし。」とかも言ってたような・・・(「気になるわりには今すんごくクダ巻いてるぞ」とか思われてたはず。間違いない。)

つられてトムも「オレ、しっかり者に見られるけど、実はしょっちゅう忘れ物や落し物をしてるアホなんだよねー」とか、「将来パリに住みたいな~、フランス人の子と結婚とかして・・・なんちゃってねー、えへへ~」とか、私以上におバカなことを言ってるようだったが。

2人ともいい加減酔っ払った所で、ブライトンに行き、トムはそのまま家に帰り、私はスーパーに買物しに行った。で、今日は夜8時から虐殺クラス(・・・ってすごい名前だな)の飲み会だったんだけど、酔っ払い過ぎで行けず。トムとフォウクに「じゃーあとでね~」と微笑んだわりにはしょぼい結末の一日でした。

とってもアホな飲みだったけど、トムと打ち解けられて(かな?)まあ良かったです。
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by bancho55a | 2007-01-24 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

初恋の来た道

大学内で、毎週海外の映画の上映会があるのだが、今日は「初恋の来た道」だった。

相当前の映画だが、以前からずっと見たかったのでいそいそと出かけると、何と私が一番乗り。最終的に6人しか来なかった。うそ!だってチャン・イーモウ監督にチャン・ツィイーだよ!?まあ、おかげでゆったり見れたから良いけど、主催者もがっかりしてた。来週から打ち切りにならないと良いけど。先週の映画は見逃したが「キングス&クイーン」だったし、他にも「シティ・オブ・ゴッド」とか、先学期の「ヴォルベール」とか、良い映画ばかりやってるのに、もったいない。

映画はやっぱり素晴らしかった。ちょっとウルッとしてしまったし、前の席の子も涙を拭っていた。ストーリーも良いし、映像も素晴らしい。中国の地方の貧しい生活が、とても味わい深く豊かに描かれている。ギョーザ美味そうだし(そこかよ!)。チャン・ツィイーもこの頃はかわいい。あ、えーっと今が可愛くないのではなく・・・えーっと、ははは。いや、魅力的だけどね、チャン・ツィイー、ちっと怖いよね。

終わって帰ろうとしたら、観客の一人だった男性と目が合った。上映前にも少し話していたので、そのまま階下のパブで1杯飲むことにした。(おごってもらいまいした。貧乏ですんません。しかもすっぴんジャージ姿でしたのでさらにすんません。)

名前はアルマン、イラン人だけど長いことアメリカに住んでいるらしい。アメリカではカリフォルニアやシカゴなどで勉強したりしていたが、その後イギリスに渡り、ケンブリッジ大学(!)で修士取得、オックスフォード大学(!!)にも短期間いたらしい。たまたまうちの大学で研究しながら教鞭を取る機会に恵まれ、今は大学生を教えるlecturer(講師)のようだ。・・・といっても多分私より年下だけど。きちんと撫で付けた髪におしゃれなシャツを着こなし、トニー同様、エリートの香りがぷんぷん漂ってくる。

「何を勉強していたんですか?」「neurobiologyとcancer biology」っていうと、神経生物学と腫瘍生物学??うぅ、難しすぎる~。お願い、それ以上専門の話しないで。

半時間ほど話したが、なんか頭の良い人~、~、~って感じ。イギリス批判をするんだけど、私のようにグチグチ言うのではなく、スパッスパッと斬っていく感じだ。「ケンブリッジにいた時は、イギリス人学生、留学生、教授陣の間のコミュニケーションがもっと活発で、良い物を生み出す雰囲気があった。しかしここは違う。国内で10位以内に入る学部を持つ、素晴らしい大学だから期待して来たが、グループ間で交流する機会がほとんど設定されておらず、とても残念だ。たとえ設定されていても、イギリス人学生は他のグループに興味を抱いていない。教授陣は向上心が足りない。今日の映画会だって、全学生・教授に告知されて、キャンパス内で少し足を伸ばせばあれほど素晴らしい外国映画を見る機会だったのに、結局来たのは留学生ばかりだ。」

「今、大学生を教えているが、はっきり言ってイギリス人学生のレベルは低い。私も本当に驚いた。レポートを読んでいても、内容のひどさ以上に、英語がなっていない。」

ええーーー!?

「語彙が少ないって話は聞いたけど・・・」と友達の話を受け売りすると、「それだけではなく、文法もひどい。名詞、動詞、形容詞の区別がついていない生徒も多い。英語は私にとって第3外国語だが、私に指摘されるようでは・・・」とため息。

「つまり、この国は教育の基礎が揺らいでいるのだ。しかし国の将来性を考えた時、教育の重要性に目をつぶることはできない。今は景気も良いのでヨーロッパから優秀な人材が流れ込んでいるが、将来的に、教育に力を入れているマレーシアや、中国などが力をつけ、イギリスの地位を脅かすようになれば、人材は別の国に流れていくだろう。この国も金融はまだ良いが、製造業はダメだし、アメリカのように金融も製造もIT・サイエンスもきちんと投資して国際的なシェアを確保している国に比べると、将来はかなり不安なものがある。」

難しい話なので、つじつまが合ってなかったり、事実と違うところは私のリスニング力の無さだと思って下さい。

最近、あまりこういう話をする機会も無かったのでとても面白かった。うちの大学にインテリは存在しないと思ってたが、探せばいるんだ~、って感じ。聞いてばかりでは悪いので、私もそれなりにいろいろ話したけど、いかんせんレベルが違いすぎて話しながらも恥ずかしい。でもちゃんと面白がってくれた。そこがまたもやインテリな感じ。

ビールも無くなった所で、私は寮に戻り、アルマンは実は実験中だったとかで、ラボに帰っていった。とても面白い人なので、また話せるといいな。でもそのためには私もたくさん勉強しないと。今のままでは差がありすぎだー・・・。
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by bancho55a | 2007-01-23 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

寒波襲来!授業はアツいぞ!

いよいよ寒波がやって来た。

今年の冬は暖冬とかで、イギリスも欧州も連日暖かい。帽子もマフラーも手袋もいらない。日本から手袋2双とホッカイロ持って来た私はただのアホ。
・・・でなかったことが今日、証明された。よかったね。

よくないよ!

授業へ行こう♪と家を出た途端、身を切るような寒さ!おっ!これ懐かしいよ!「日本の冬」ってやつだよ!・・・ちがうよ!

雨と暴風でとにかく寒い。暖冬から一転、零下はつらい。教室のヒーターがほとんど効かず、皆もムッとしてる。結局、コートを着たまま授業を受けた。

毎週月曜日は「虐殺と国際政治」の授業。教室は寒いが、中身はタイトル通り、アツい、アツすぎる。

ちなみに今日でクラスメートがほぼ出揃った。

狐トム(人権コース、英国人)
マータ(人権コース、英国人)
テッサ(人権コース、英国人)
ジェマ姐さん(人権コース、英国人)
モウ(またはマフア)(人権コース、英国人)
アルフォンソ(人権コース、英国人)
??(未だに名前不明)(人権コース、英国人)
サリ(人権コース、カナダ人)
番長(人権コース、日本人)

と、人権コースから9名。あとはかなり名前とコースが不明(多分ほとんど国際関係学科)だが、

藤沢トム(戦争紛争コース、英国人)
フォウク(暴力紛争調停コース、ヨーロッパ人?)
女学生A(英国人)
女学生B(英国人)
女学生C(米国人)
女学生D(米国人)
女学生E(スウェーデン人)
研究者F(移民学研究所からの聴講者、英国人)

の8名。あわせて17名、うち英国人11名、米国人2名、カナダ人1名、スウェーデン人1名、日本人1名、不明1名。またもや英国人率高し。というか、ネイティブ率高し!留学生はスウェーデン人、フォウクの2人と私だけだが、この2人はネイティブ並みの英語で、英国人より発言しまくってる。あああーーーまた私だけかよ英語できないのはあぁーーー(泣)おまけ。また唯一のアジア人だ。

まあ、このクラスメート達のアツいこと。よく言えば積極的、悪く言えば攻撃的。マーティン・ショウ教授の「プレゼン2回目やっても良い人いますか?」との問いに一斉に10人くらいが

「ハイッ!」「ハイッ!」

・・・私なんかプレゼン1回やるのも死ぬ思いなのに。評価の対象にならないプレゼンをわざわざ2回もやりたがる人がこの世にいるとは!!・・・Mかなぁ、みんな。

授業中も発言の嵐。一度に、先生含めて4人くらいが一斉に発言とか、ザラにある。誰も一歩も引かず、先生が最初にあきらめてるし。(いやあの、あなた有名で偉い方なんですから、そこで苦笑しながら引き下がらないで下さい・・・)

物食べながら授業受けてる人いるし・・・先生の横の席で。・・・しかも堂々と食べながら発言してるし・・・

さすがに研究者Fの発言レベルは高い。ショウ教授とのやりとりは「ほぉ~」って感じ。

あと、今日は一人地雷踏んだ子(英国人)がいて、10人くらいから一斉に「No--!!」と非難コメントを浴びせられてた。アツい。

ちなみにその子が何を言ったかというと、「虐殺」の定義には、実際に人を殺害するだけでなく、特定民族の文化を破壊するなど、「破壊」の概念も含まれるか?という討論をしていた時、

「まあでも、アフリカから黒人を奴隷として連れてきたのは、破壊しようとしたわけじゃないしね~」

とのんきに言ったのだ。すげ。黒人2人いる前でよくそんな事言えるな。「イギリス人鈍感」とか言われても仕方ない。・・・と思ったか、非難したのはほぼすべてイギリス人。私の隣でテッサが「彼らの社会を破壊してるじゃないのっ!」と目を吊り上げてる。その通りだけどコワイ。

私を含めクラスの半数は、残り半数の激しい発言合戦に圧倒され、発言のチャンスがつかめずにいる。ありゃ無理だよー・・・。

しかしトピックがトピックだけに、私にも間もなく発言、というかつるし上げの機会が巡ってきそうです。何てったって、クラスの中で唯一の「虐殺したことある国」リストに載ってる「日本」人なので・・・。(えーそんなこと言うんならイギリスだって・・・とか思うけど)い、い、いまから楽しみでぇす・・・!

ま、一つだけ良い事は、何だか授業がとっても聞き取りやすい。普段、先生の言ってることは7割くらい、クラスメートの発言は3割くらいしか分からないんだけど、今日は両方とも9割近く分かった。多分、人権コースの生徒達の英語を聞き慣れてきたのと、アメリカ系英語をしゃべる生徒が4人いて、うち3人の発言率が高いからかな。彼らの英語はさすがにほぼ100%分かるのだ。

そんなにイギリス英語とアメリカ英語って違うの!?と言われると・・・、

その通りだよ!何か文句ある!?

私にとってだけかもしれないけど、すごく違うんだよなぁ。。。

特に発音。私は典型的なアメリカ英語なので、「R」の音を超巻き舌で発音しちゃうんだけど、イギリスでは何と・・・

「発音しない」!!!(特に母音の後のR)

・・・お前らフランス人かっ!?

最初のうち、授業で「ポー」「ポー」と皆言うので、「投票」しないといけないのか、「ポール」はどうしちゃったのかと心配してたら、「poor」「プア(貧乏人)(←私か!?)」のことだった。他の日本人もこれには苦労したらしい。

英語コースの時も、友達が「bird(鳥)」を、「バァルド」と、Rを響かせて発音したら、「Rを発音してはいけません。バード、バード」と何度も言い直しさせられたらしい。いいじゃんねー、そんなクセ、というか正式なアメリカ英語まで直すこと無いのに。(ちなみにその子はスペイン人ですが、母親がアメリカ人なので、留学生とはいえ完璧なアメリカ英語を話します。)その先生はイヤミで高慢な女性で嫌われていた。別の先生のことを、「ああ、彼女はアイルランド人だからRを発音するんじゃないの?」とさも軽蔑したように鼻で笑ったらしい。ばかやろー、私にとっちゃアイルランド英語の方がよっぽどフレンドリーで分かりやすいわ!(アイルランド英語はアメリカ英語とそっくりで本当に聞き易いです!!)

まあそれでもクラスでの発言はまだ良い方で、普段の会話になると「分からない率」が飛躍的にアップする。皆でお茶してる時とか、異世界に迷い込んでしまったようだ。

(タブロイド新聞の記事だが)研究によると、10代の若者の会話は、『3割がわずか20語でまかなわれ、残り7割は理解不能なスラングが散りばめられている』らしい。そんなん、分かれっていう方が無理やん。(まあ、3割は分かりやすいってことでもあるか?)スラングの例が載っていたが、初めて聞くものばかりだった。「moobs=胸」とか、「meg=恥ずかしい人」とか。知らねーよ(怒)。やっとこさ初めてのスラング「quid(1ポンド)」が分かるようになってきた私をこれ以上混乱させないでくれ。

家に帰ると、家族から手紙が届いていた。それがさー、ひどいのっ!封筒って四辺あるじゃないですか。その二辺が開封されてるの!中には新聞記事の切り抜きとかがどっさり入ってるんだけど、落っこっちゃうじゃんー!だいたい、何で開封するわけ!?封筒も厚みも宛名も、外見はまるで普通なのに!テロリストとでも思ったの!?まあ、せめて開封するのは仕方ないとしても、その後、セロテープとかで閉じてくれないかな?どうしてそのまま配達に回して郵便受けに入れるわけ!?中身、ちゃんと全部届いたのかな・・・?

悪名高いロイヤルメール(イギリスの郵便会社)と比べるのは失礼だけど、日本の郵便局だったら、破けちゃったのまでちゃんと補修してくれて、「雨にぬれて破けた為、補修しました」とか注意書きを貼ってくれたりするよね?ああーもうホントに、そういうこまやかな心遣いが欲しい!日本って本当―――っ!に良い国なんですよ!皆さん。
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証拠写真。これじゃ、封書じゃなくてただの「紙ばさみ」じゃん!ひどくない!?
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by bancho55a | 2007-01-22 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

スンヒー宅でのパーティーと、怒りについて

夜、元ハウスメイトのスンヒー宅に、アンジェラ、ウェイ、エムレイ、私の4人でおじゃました。行き帰りはアンジェラが運転してくれた。

スンヒーは韓国からの留学生で、9月下旬から12月初めまで同じ家に住んでいた。彼女が引っ越した後、私が彼女の部屋に移り、元の私の部屋にトニーが引っ越してきたのだ。

スンヒーはお母さんでもあり、2月に本国から子どもを呼び寄せる予定。加えて両親も半年ほど滞在予定の為、寮を出て大きな家を探していたのだ。

お邪魔した家は、ゆったりした2ベッドルームに広いダイニング、キッチン付きのかなり広い部屋。それを何と1ヶ月17万ほどで借りているらしい。えーっ、うちの寮は5人でシェアの、狭いシングルルーム5室に小さなダイニングキッチンで、一人月8万、つまり5人で40万するぞ!!大学ぼったくりじゃん!!まじかよ・・・。

場所も静かな住宅街で安全な感じ。かなりうらやましくなってしまった。

おもてなししてくれた料理は韓国料理ばかり。とってもおいしいっ!!スンヒー料理上手なのだ。私はちらし寿司を作り、アンジェラはチーズケーキを買っていたので、あわせてお腹一杯!ジェスチャーゲームで盛り上がったりして楽しかった。

スンヒーに会うのは1ヶ月半ぶりだが、やっぱスンヒー良いなぁーと思ってしまった。親切だし、面白いし、天然ボケがいいとこで入ってくる。その場の雰囲気がまずくなると、ウェイはぽかんとし、アンジェラは困った顔をし、私はぶち切れて黙り、そこへスンヒーの絶妙なボケが入って、また和やかな雰囲気に戻る。この感覚、是非見習いたい・・・けど、今からじゃ無理かなぁ・・・。

それにしても、今日は本当にキレまくりだった。心の底から、もうエムレイとは関わらないようにしようと決めた。あれはもう許容範囲をはるかに超えている。

まず、人の家を訪問して夕食をご馳走になると言うのに何も持ってかないし。「いや、知ってたら何か買っておいたよ。知らないからさ。」って、知ってるに決まってるじゃんかー!!ウェイが親切に「じゃあ、僕のワインを2人からってことにしようよ。」とか言ってる。偉いなぁ、ウェイ。

そしてスンヒーの家に向う途中も、差別発言の嵐。特に中国とイギリスについて。ウェイは中国人なのに、「オマエの国にはコンドームが無いんだよ、みんな子供製造マシーンで生みまくるから滅茶苦茶な国になってるじゃないか」と言った時には、さすがの私も「今すぐ黙んなさい」とキレてしまった。穏やかなアンジェラまで車を止めて、「エムレイ、今すぐ車から出て行きたい?」と言っている。そこまでされても謝罪の一言も無く「何だよまったく、ジョークだよ、ジョーク。」と平気な顔。

その後にはまたイギリス人のアンジェラに向かって「イギリスは最低な国だ」発言が続き、「性的に乱れきってるよな、キプロスまで悪影響受けそうで困るよ。老人から若者までみんなそうだよな、何たって60才のババアが若い男に金握らせて口説いてんだぜ、おー気持ち悪い」・・・本当に刺しそうになった。

スンヒー宅でも、食後にお茶でも飲むか、と言うことになったら「ホラ、女達、さっさと片付けろよ。」とあごをしゃくる。「アンタも今すぐ席立って一緒に片付けたら?」と言ったら「ハハハ、キプロスではありえない。そういったことは全部女がやってれば良いんだよ。」じゃあさっさと国に帰れよ。

はっきり言って、子どもなのだ。それだけ言って明らかに皆が嫌な顔してるのに、皆の話には平気で割り込んでくる。それも面白いことを言うのならともかく、誰かにしつこく同じことを言い続けたり、突然大声で歌いだしたり、「TVが見えないからどけよ」と怒鳴ったり。最初酔ってるのかと思ったが、違った。単に構ってほしいだけなのだ。

私としては本気で戦っても良かったのだけど、せっかく招いてくれたスンヒーの家で大ゲンカするのも悪いし、他の子たちもムッとはするものの、特に抗議しようとしない。あと最低半年は一緒の家に住むのだから仕方ないと思ってるのかもしれない。まあこういうバカなヤツは私が手を下さなくても、これからどこに行っても苦労するだろうから、ほっとくしかない。

それより子どもを教育するようなつもりで、暴言・放言は必ず一言抗議した後、本人の存在を無視し、まともなことを言った時だけ「はーい、よくできまちたねー」みたいな感じで認めるようにした。エムレイの中にある、「わざとイヤなことを言いたい尊大さ」と、「仲間はずれになりたくない小心さ」のどちらが勝つかってところだろう。パブロフの犬じゃあるまいし、快と不快を教え込んで何とかなるものでもないだろうが。こんなことで20何年生きてる人間を変えられるとは全く思わないけど、あと半年我慢しなければならないんだから、どこかで自分の妥協ポイントを見つけなくてはいけないのが痛いところだ。

人権を学んでいる身としては、こういう発言は本当に許せない。でも、私はまだそれに対する効果的な対処の方法を身につけられていない。面と向って批判しても、相手は反省するどころかよけい頑固に言い募るだけだろう。相手に自主的に、人間としてどんなに恥ずかしいことをしてるか自覚させてやめさせるのは至難の技だ。国際社会においてだって、まだそんなこと出来ていない。不利な立場に追い込んで意見を変えさせるのがせいぜいだ。

しかも、私は自分の怒りを100%コントロールできる自信が無い。小さい頃はとても穏やかな人間だったので、今でもかなり押さえ込んでいる方だとは思うが。相手に怒りで対処しても得られるものは殆ど無いし、怒りに自分がとらわれてしまうということは、自分の一番弱い部分を見せてしまっていることと同義だと思う。それが分かっていても、言い合いになれば絶対怒りに支配されてしまうだろう。怒りという感情が、何かを守ろうとして出てくるケースもあるわけで、怒りが必ずしも人間にとって不要なものだとは思わない。だとしても、怒りと冷静さは共存させるべきだ。冷静さを欠いた怒りは安易な戦争を生み出すことになるだろう。

ま、今日、長いことエムレイに貸してたお金も返ってきたので(私が催促したからだけど)、もうこっちからコミュニケーション取る必要も少なくなるはず。先ほどまでひどい怒りで眠れそうになかったが、明日の授業「虐殺と国際政治」の課題図書を読んでいて、少し収まってきた。今の自分の怒りこそが、戦争を引き起こす原因になっているような気がしたからだ。

気持ちを切り替えて寝ることにしよう。
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by bancho55a | 2007-01-21 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK

英語はつらいよ

今日は今学期取るもう一つの授業、「援助の構造」の授業の初セミナー。クラスメートはイギリス人3人、カナダ人、南アフリカ人、バルバドス人とI君に私。イギリス人以外も全員英語はネイティブだし、I君はもともと英語ペラペラなので、英語できないのは私一人だけ。授業開始前から超がっくり。

しかも予習してないので、発言するどころか、皆が言ってる内容も殆ど分からない。やっばー。と思ったら、「黙ってる人達は何か意見ないの?」と当てられてしまった。あのー、意見無いから黙ってるんです・・・。仕方なく、人権の立場からちょっと意見してみたけど、トピックがずれてる上に、自分でも何を言ってるのか不明で尻切れトンボに終わってしまった。あー最悪・・・なうちに授業終了。私以外のクラスメートは前学期からの知り合いなので楽しそうに話してるが、私は異次元の谷間に落ちてきた人みたい。落ち込みながらそそくさと帰途に着く。

まあでも、トピずれでも何でも発言しといて良かった。これで私のレベルが最低なの分かっただろうし、それなら次から開き直って発言し易くなるかもしれないし。クラスの中で専攻違いは私だけなので、秋学期みっちり基礎を教わったみんなと違って開発学の専門知識も無い。あまりのレベルの違いにちょっと先が思いやられるが、これから一生懸命予習して多少なりともマトモなこと言えるようになろうっと・・・。(言うは易し、行うは・・・)

そんな感じで、授業の英語力についてはまだまだ道が遠いが、最近、日常会話のリスニングとスピーキングのレベルが少し上がってきたような気がする。冬休み中は引きこもって論文しか書いてなかったのに、不思議・・・。多分、ずっとBBCラジオを聴いていたせいかも。そして、実はライティングも、案外スピーキングの練習になるんじゃないかって気がする。

今週は人と話す機会がわりとあった。人権コースのクラスメートとの飲みに加え、一昨日はトニーと、昨日は私の論文のプルーフリードをしてくれた、英語教師のペニーアンとも長く話した。今日はアンジェラと夕食時間が重なったので、そこでも。その4回とも、何だかスピーキングが非常にラク。まだまだネイティブの速さで話すのは無理だが、今まで「ものすごく途切れ途切れ」だったのが、「少し途切れ途切れ」くらいに上達(・・・上達と言えるのか疑問だが)してきたような気がする。今まではある程度、頭の中で英文を組み立ててからでないと話せなかったけど、最近はわりと適当に話し始めてしまう。以前だったら途中で「えっと・・・ぅわー単語が分かんない!」とすぐギブアップしてたけど、最近は「えっと・・・えー・・・○○。」と、躊躇しながらも何とかまとめてしまえるようになった。それはとっても嬉しいし、相手もリラックスして聞けるようだ。それがこっちに戻ってきて、こっちもリラックス。という、良い循環が生まれているのが分かる。

それが授業に活かされないのが困った所だが・・・。まあ、それは専門用語や基礎知識をもっと身につけないと無理なんだろう。日本人でも、日本の大学院の専門外の授業聞いたらあまり分からないし大した発言もできないもんね。

それはともかく、人と話しているといろんなヒントが見えてくるのがとても嬉しいし、感謝するところだ。トニー、ペニーアン、アンジェラ3人共に、将来の仕事のことについて相談したが、トニーは国連での仕事の可能性(←注:ゼロパーセント)について教えてくれたし、ペニーアンは、以前ロンドンのNGOで働いていた時の事を生き生きと語ってくれて(「人を助ける」のではなく、むしろ自分の生きる意味を見出させてくれたらしい)、ああ、やっぱりこっちの方向に進んで良かったと再確認させてくれた。アンジェラは、ロンドンで普通の仕事に就くか、NGOを探すかの2択で悩むより、普通の仕事をパートタイムでやりながらNGOでボランティアかインターンを探したらどう?と提案してくれた。それもアリだな。やっぱり人と話すと、自分の持てない視点を提示してくれるから、自分の持っている能力や可能性以上のものが得られる。そこが素晴らしい所だ。しかも、ハウツー本なんかで得られる知識と違って、温かい血が通った話だから、自分の体によく沁みこんで来るのが分かる。

何といっても、誰かが、その瞬間だけでも自分のことを考えて何かを言ってくれる、というのは素晴らしいことだ。私もお返しに、そんなことができれば、と強く願う。
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by bancho55a | 2007-01-18 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK