番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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カテゴリ:09.11 トルコ・ギリシャ( 17 )

トルコ・ギリシャ旅行~第8日・その1・ギョレメからサフランボルへ

さてと。

4か月ぶりに、トルコ旅行記の続きです。旅行したのはちょうど半年前。番長の小さな脳みそから、既にかなり抜け落ちている記憶ですが・・・ま、ぼちぼち行きますか。

さて、今日はギョレメ村から、次の目的地、サフランボルに出発する日。移動手段は1日1便しかない直行バス。乗り遅れては大変なので、早起きして、食堂に一番乗りです。

バスの出発時間が8時半、で、8時からホテルの朝食をがっつり食べ始める番長もどうかと思うが・・・。

猛牛のような勢いで食べていると、ヨッちゃん(ホテルのスタッフ)が寝ぼけ眼でやって来た。やあ、と手を挙げると、「コーヒーれすか、紅茶?」と、寝起きのろれつの回らない口調で尋ねる。

番「どっちもいらない。あと5分で、バスターミナルに向かわないといけないんだ。」
ヨ「え!それじゃ、送ってくよ。」

ラッキー!その言葉を待っていたよ!(←ずうずうしい)

バスターミナルまでは歩いて15分もかからないのだが、未舗装の道をキャリーケース引いて歩くのが意外に大変なのだ。ありがとうヨッちゃん!

引き続き猛牛の勢いで皿に向かっていると、

「おはよう。ここ、空いてるかしら?」

上から声が降って来た。見上げると、昨日のツアーで一緒だった、オーストラリア人の女性2名。

「あ、空いてますけど、実は私、あと5分で出ちゃうんです。」

すると女性2名は

「あら、じゃ、あっちに行くわ。ここは陽射しが強いから・・・」

そう、番長の向かいの席は、朝の強烈な光がまともに降ってくる場所なのでした。

何とか食事を終え、さっきの女性2人と別れの挨拶を交わし、慌ただしく車で出発。昨夜、チェックアウトを済ませておいて良かったーー!

ヨッちゃん「バスは何時発?」
番長「8時半。」
ヨ「え!それじゃ間に合わないね。うちのホテルにもう一泊するしかないな。」
番「えええーーーっ、ど、どういうこと!?」
ヨ「出発の15分前にターミナルに着いていないといけないんだ。」

そ、そ、そんなこと、一昨日、バスターミナルで切符買った時には何も聞かなかったよー!

番「どうすればいいのよーーーっ!!(怒)」

猛牛の顔の番長を見てヨッちゃんはビビり、

ヨ「ご、ごめん、じ、じょーだんだよぉおぉ」

つまんねえ冗談言うんじゃねえ!

ヨ「あ、でもさ、ついでにもう1泊うちに・・・」
番「泊まんねーよ」

バスターミナルに着き、バス会社のオフィスに行くと、まだバスは来ていないのでここで待てとのこと。良かった、間に合った~♪

番「それじゃあヨッちゃん、本当にどうも有難う、楽しかったよ!」
ヨ「うん、楽しかった。ねえ、本当にサフランボルに行っちゃうの?」
番「うん、でもまたいつかギョレメに来たいな。いいとこだもん。」
ヨ「あ、そう?じゃ、サフランボルの帰りにまた寄ったら?」
番「寄んねーよ!」

「それじゃあ・・・」と、イギリスにいる時のクセで、思わずハグしそうになった番長に、ヨッちゃんは爽やかに右手を差し出した。いけねっ、そうそう、ここはイスラムの国だった。ハグなんかしたら大変なことになっちまう。

ヨッちゃんが去ると、なんとなく間延びした空気が広がった。んー、つまんないなぁ、やっぱギョレメにもう1泊しとけば良かったかな?(笑)

そして、待てど・・・

暮らせど・・・

バスは来ず。

30分近くたって、やっとバス登場。小型のバンで、これで隣町のネヴシェヒルまで行くらしい。そこでバスを乗り換えてアンカラに行き、またバスを乗り換えてサフランボル。「直行」バスというのは名ばかりで、合計3台のバスで1日がかりの移動になってしまうのだ。

ネヴシェヒルはギョレメよりもずっと大きな町で、バスターミナルはとても立派!新築のピカピカのビルで、バス会社のオフィスの他にも、ネットカフェとか、かなり近代的な施設も備えている。えーと、あのバスに乗り換えるのかな?

「コンニチワ」

振り向くと、トルコ人のおっさんがニコニコしている。トルコは親日家も多いけど、日本人をカモにする旅行関係者も多いので、よく声をかけられるのだ。この人はどっちかな。

番「アンカラ行きはこのバスでいいんですかね?」
おっさん「うん、大丈夫だよ。日本人かね?私の息子は大阪にいるんだよ。日本人女性と結婚してね、エミコという。」

「○○という日本人の友達がいる」というのも、トルコでよく聞くセリフだ。実際に友達がいる場合もあるが、単に相手の気を引くためだけに使われることもある。たった1分でも会話して、自分の名前を言うと、次からその名前をダシに使われるというわけだ。つまり、番長がトルコで会った人たちは、次に別の日本人に会った時、「ワシは日本に知り合いがいてね~、バンチョウという。」と言っちゃったりするのである。馴れ馴れしいぞコラ。

まあでもこのおっさんは、「あれ買え」とか「このツアーに入れ」とか、話がそれ以上進展することは無かったのでほっとした。単に「コンニチワ」が言いたかっただけかしらん。

ところで、トルコのバスって、とっても面白い。日本の高速バスなんかを想像してもらっちゃ困るぜ!何てったって、おベンツだぜ!乗り心地最高!長時間でも全然疲れません。さらに、事前予約で席が決まる。えっ、それは日本も同じだって?いえいえ、ここはイスラムの国、男女七歳にして席を同じゅうせず!予約の段階で、女性の隣に男性が来ないよう、ちゃぁんと振り分けてくれるのです!これはいいね~。

そして、何といっても特徴的なのが、メイド!・・・じゃなくて、バスの車掌さん!
いやー、これがほとんどの場合、超美男子!全員ジャニーズに入れる!・・・おっと、つい本音が最初に出てしまいましたが、他に素晴らしいところが、いろんなサービスがあるってとこ。まず、バスが走り出すと、全員の席を回って、良い匂いのするコロンを、手にシュッ!と吹きかけてくれます。(まあ、ちょっと合成的な匂いだし、化学物質嫌いな番長は、次回から丁重にお断りしましたが。)そして、次は飲み物ですね~。まずはミネラルウォーター。お次はコーヒーや紅茶。そしてスナック。菓子パンみたいなのを1つ1つ配ってくれます。トルコにバス会社は星の数ほどあり、競争が厳しいからバス料金も激安なのに、こんなに至れり尽くせりでいいんですかー!と、目を潤ませる貧乏番長でした。

バスはアンカラに着くまでの間、あちこちに止まって、少しずつ乗客を拾っていきます。バス停とは思えないようなところで急に止まることもあるけど、もちろん全員が予約チケットを持ってます。

のんびりとそれを眺めていた番長だが、だんだん青ざめてきた。

「ま・・・まだアンカラに着かないんですか・・・」

もともと出発が遅れた上に、渋滞に巻き込まれて、次のアンカラ発のバスの出発時間まであと少しになっている。どうやらアンカラ市内には入ったようなのだが、さて、バスターミナルはどこにあるのか?10分たっても、15分たっても、バスは止まる気配を見せない。

そしてなんと、ちょうど次のバスの出発時間になって、やっとバスターミナルに到着。
焦ってバスを降り、そこにいた係員に聞くと、ここは到着ターミナルで、出発ターミナルは上階だと言う。

「階段、どこやーーーっ!!」

バスターミナルというから、さっきのネヴシェヒルみたいのを想像してたのだが、さすが首都アンカラ、バスターミナルが超巨大!ここは東京ドーム!?と言いたくなるほど。その中に、星の数のバス会社がオフィスを並べ、星の数のゲートが連なっている。その中をぐるぐるしながら、やっと階段発見。上階にダッシュして、次のバスのゲートへ。

「あれ・・・バス、いない・・・」

もしかしてもう行っちゃった!?時計を見ると、既に出発時間を5分過ぎている。他にバス待ちしてる乗客も見当たらない。そう、番長を置いて出発してしまったのだ!!ザァーーーッと、全身の血が引く番長。これはやばい、やばいっすよーー!!

そこにボーッと立ってる係員のオッサンに、「○○番のバスに乗りたいんですがっ!」と告げると、持っていた書類をぱらぱらとめくり、「ふーむ。ここで待ちなさい。」とのこと。ほんと?ほんとにいいの!?ちょっと、もう一度調べてよ!

「いいから、ここで待ちなさい。」

キッパリ言われてしまっては待つしかない。しかし、新たにバスが来る気配はゼロ。あたりを見回すと、向こうに1台、ゲートから出たところで止まっているバスが見える。も、もしや、あれは・・・!?

そのバスの行き先表示を見ようと目を凝らしていると、バスのドアが開き、猛牛のような勢いで、コワ~イお姉さんがすっ飛んできた。

姉「アンタ、乗客!?チケット見せなさい!」
番「は、ははは、ハイッ!」

慌ててチケットを見せると、お姉さんは目を吊り上げ、「こっち来なさい!」と、ぐいぐいバスに引っ張っていく。わーん、番長のせいじゃないんだよー、あのオッサンが・・・とアピールしたくて、オッサンに向かって「いいのね!?さっき言ったことと違うけど、この人についてっていいのね!」と、目を吊り上げて叫ぶ。「けっして番長のせいじゃございません」というポーズをとりたい一心の、あまりにも人間的に小さい行動であった。(もちろんおっさんはどこ吹く風。お姉さんにも通じてない。)

「ソ、ソオ~~リィ~~」

乗客たちの冷たい視線に耐え、バスに乗り込む番長。・・・という図を想像していたのだが、バスの乗客はいたって普通で、番長の席に間違えて座っていた乗客も、「あら、ごめんなさいね~」と、ニコニコと席を替わってくれた。トルコ人、いい人たちです。(←こういう時ばかり・・・)でもほんと、お姉さんも怖かったけど、待っててくれて大感謝!形だけでも「直行」バスを予約しておいてほんとに良かった!

これが今日最後に乗るバスなので、もう渋滞とか遅れとか、気にしなくて大丈夫。車掌さんの手厚いサービスを受けながら、次第に田舎調になっていく景色をぼんやりと眺める番長。やがてとっぷりと日が暮れ、バスはいくつかのターミナルに止まり始めたのでした。

つづきはまたこんど。
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by bancho55a | 2010-05-30 23:39 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第7日 その4・ギョレメの星夜

「その3」から続きます。

1時間ほどメールチェックしたり、次の町、サフランボルの情報を仕入れたりしたあと、さ、そろそろ帰るかな、と立ち上がり、ドアの方を振り向くと、ちょうど誰かが入ってくるところだった。入口のあたりは暗いので誰だか分からない。

「あ、ここにいたんだ?」
けだるい声の主は、ハクだった。

「あ、うん、ネットやってたの。」
と言った後、なぜかSのことを話し始めてしまった。さっきの余韻が続いていたのかもしれない。

「・・・と、そんなわけで、とても良い子でね。私はそれまで、仕事に関しては日本人が一番素晴らしい、なんて思ってたけど、Sに会って、日本人だけじゃないんだって思って、で、トルコにちょっと興味を持ったんだけど。」
「ふーん、そうなんだ。まあ何にしろ、トルコに対する見方が良い方に変わったっていうのは良いことだね。」

とハクは言い、続けて、

「夕飯はもう食べた?」
「あ、ごめん、外で食べちゃった。」
「あ、うん、それは全然いいんだけど・・・」

一瞬、言いよどんだ後、

「じゃあさ、よかったら、これから飲みに行かない?このあと友達の店に行く予定なんだけど、そこなら他のトルコ人とも話せるよ。」

うーむ!!

正直、どうしようかな、と思った。「女一人旅」的には、行かない方が良い状況である。ましてやトルコ。イスラム教国で女性が夜、飲みに行くのってかなり不良なんじゃないの?行った先で危ない目に遭ったら?ていうか、私、軽く見られてる?・・・いろいろネガティブな考えが頭を駆け巡った。

番「どうしようかなー、私、明日朝早いし・・・」
ハク「1杯だけ飲んで帰ればいいじゃない?僕も、ちょっと飲んだら別の友達の店に行くつもりだし。その前に帰りたいなら、車で行くから、ついでにホテルまで送ってあげるよ。5分もかからない場所だから。」

車か・・・。よけいヤバそうな状況。

番「ていうか、車って・・・」
ハク「大丈夫、飲んでも運転できるから。」

いや、飲んだら運転しちゃアカン!

迷ったが、結局行くことにした。普段なら行かないんだけど、相手がハクというのが大きかったかも。さっきいろいろ話して、悪い人間でないということはおぼろげに分かったし、ハクは頭が良いから、つまんないことでリスクとるタイプじゃない、そういう意味では安全だろう。

番「よーし、行こ-!さ、さ、」
ハク「あ、あの、ちょっと待って・・・僕まだ仕事中・・・」

^^;

ということで、30分後に待ち合わせすることに。部屋に戻り、明日の出発に備えてパッキングし、飲んで帰ったらどうせ風呂入る気力がないからと、先に風呂にも入る。あー、化粧しなくていいのって楽~!(ヤケ。さすがにこの時は、口紅の1本か、眉ペンシルの1本も持って来ればよかったとちょっと後悔した。ハクみたいな可愛い男の子と飲みに行くのに。)

40分後に(すいませんグズで)空中楼閣に行き、そ~っとレセプションをのぞきこむと、おお~、ミーティングの真っ最中。4~5人のスタッフに対し、ハクが次々と指示出ししている。ハクを除いて全員立っているところを見ると、なるほど、ハクってやっぱマネジャーだったのねえ。と納得。すっかり仕事の顔つきだ。

これはジャマしちゃアカン、と、そろ~りと退散する。が、目ざといハクと最後に目が合った気がした。気づいてさえくれれば、ハクのことだからなんとかするだろう。ハクは私の日本人の某友達に似ているので、行動パターンが想像しやすい。

どうしよー、またネットでもするかな~、と思いつつ、テラスに出ると、わぁ~、素敵な夜景!このホテルは小高い丘の中腹にあり、ここから見るギョレメの夜景は本当にいつでも見とれてしまう。
(写真はまたもやホテルのウェブサイトから拝借)
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「やあ、どうも・・・元気?」

不意に後ろから声をかけられた。振り向くと、トルコ人の男の子が立っている。知らない男の人から声をかけられるという状況は、女一人旅的にはろくなことじゃないので、ちょっとムッとする。

「うん、元気だよ。」

それでも無視するのは失礼なので、素っ気なく答えるが、相手もめげずに

「今日はどんな一日だった?」と聞いてくる。

うー、うざい~。悪い人ではなさそうだけどめんどくさい~。

「うん、ツアーに行ってきた。良かったよ。」

簡単に答え、居間に入ろうとすると、相手はあわてて

「あ、、、あのさ、ハクが、もうちょっとしたら飲みに行こうって・・・」

なぁんだ、ホテルのスタッフか。しかも一緒に飲みに行くのか。ほっとした。やはりさっき、ハクは私がレセプションに来たのを見ていたらしい。さすが。

この男の子はヨッちゃん(仮名)、20代前半くらい。野村義男みたいに、ニコニコして見るからに性格の良さそうな男の子だ。

番「このホテルでどんな仕事をしているの?レセプション?」
ヨ「うーん、いろいろだなぁ・・・。レセプションもやるし、レストランで食事を運んだり、空港まで送迎したり・・・人が足りないからなんでもやらないといけないんだ。」

そ、それは・・・ハクにいいように使われてるということでは・・・^^;

ヨ「でも楽しいよ。僕はもともと、向こうにある絨毯屋で働いていたんだ。毎日、店の外に出て、歩いてる人に向かって、『暑いですね~、チャイ飲みませんか~?絨毯見ませんか~?』、この繰り返しだよ。そしたらある日、ハクがやって来て、『うちで働かない?』って言ったんだ。」

「でも、その時は断った。ちょうど、絨毯について勉強して、いろいろ覚えてきたところだったからね。そしたらハクは『ふぅ~ん』って言って、『じゃあそのうち、1日だけ働きに来てみたら?』って言ったんだ。」

うう、、、うまいなハクっ!!!

「で、ある日、1日だけ行ってみた。それが3日になり、1週間になり、とうとう試用期間の3ヶ月が終わる頃には、僕はすっかりここで働く気になっていたし、ハクからも正式採用するって言われたんだ。」

番「絨毯屋よりホテルの方が良かった?」
ヨ「実は、給料は同じなんだよ。でも、絨毯屋にいたんじゃ英語は上達しない。毎日同じセリフの繰り返しだ。でもここは違う。あるお客さんが、僕の知らない単語を言ったとする。その意味が分かったら、今度はそれを、次のお客さんに対して使ってみる。そうやって英語が上達していくんだ。一方的に話すんじゃなくて、コミュニケーションが取れるのは楽しいよ。」
番「英語は学校では習わないの?」
ヨ「僕の英語は全部独学だよ。」

偉い!確かにヨッちゃんは、私と話していても、時々、私の使った言葉を2~3回、繰り返していた。ああやって自分のものにするんだろう。今はまだボキャブラリーも少ないし、少したどたどしいが、カンも良さそうだし、あの分ならすぐに話せるようになるに違いない。

番「絨毯屋って、やっぱりノルマとかあるの?」
ヨ「うん、あるよ。っていうか、僕の店では、冬になるとオーナーがアメリカに出張販売に行ってたんだ。その間は僕が店を預からなきゃいけない。大変だったよ。」

ヨッちゃんはまじめで面倒見も良さそうだから、オーナーも重宝していたに違いない。

ヨ「ここに来て、最初はあそこの、下にあるホテルで働いていたんだ。そしたらある日、またハクが来て、上が忙しいから上を手伝ってくれ、って言われた。それ以来、ここで働いてるんだ。」
番「下って、、、あのホテル?あそこも系列なの?」
ヨ「うん、あれと、あれと、、、、、、この6つがうちの系列のホテルだよ。」

ひょえ~~、そんなにたくさんあったとは。んで、ハクはその全部のマネジャー!?もしかして、え、、、偉い!?あの童顔が!?^^;

「お待たせ。」

そこへハクがやって来た。やっと仕事が終わったらしい。わーい、飲みに行くぞ~!一人旅だと夜、飲みに行く機会がないので、こういうチャンスは本当にうれしい。(と言いつつ今日は既にレストランでビールとワイン飲んでるんだが)

ホテルを出て、駐車場までの一本道を歩く。ハクとヨッちゃんが前を歩き、後ろからついていく番長。夜の散歩が好きなので、ついキョロキョロしてしまう。

「ねえ、ランボルギーニには乗ったことある?」

不意にハクが振り向き、けだるくたずねた。

「ランボルギーニは・・・ないなぁ。」
「そう?じゃ、これが初めてだね。」
「ええーーっ、車、ランボルギーニなの?すごいー!リッチー!!」

ギョレメのような素朴な村にランボルギーニはちょっと合わない気もするが、さすがは6軒のホテルのマネジャーだ。

「さ、ランボルギーニだよ。」

少女マンガのごとく、瞳に星を輝かせた番長の目の前に登場したのは・・・!

・・・・・・。

ランボルギーニとは似ても似つかない、恐ろしくガタの来たオレンジ色の車だった。

「へーすごーいーかっこいいーごーじゃすー」

思い切り皮肉に棒読みすると、ハクとヨッちゃんが腹を抱えて笑い転げる。

ハク「ランボルギーニの初代モデルなんだよね。」
番「あー、どーりで私が見たことないわけだー(思い切り嫌味)」

白けた空気と爆笑の中、オンボロ車に乗り込み、さて、発進。すてき~、夜のドライブ♪車は漆黒の闇の中を、冷えた夜気に包まれ、すべるようにガタピシと走り、、、

・・・。

2分後、到着。

お前ら、歩けーーーーっ!!(笑)

ホテルまでの坂が案外きついから、酔った帰りに歩いて登りたくないのは分かるけどねえ。

着いたのは、さっきローカルからの帰り道でも見た、ひなびたバーだった。いかにも「村の若い衆がやってる」感じの店である。車を降りて、歩き出す3人。・・・と、ヨッちゃんがハクに何かトルコ語で言った。

「・・・!」

カッコつけたがりのハクは苦笑し、そそくさと車に戻り、ライトのスイッチを切る。あれ、意外とおっちょこちょい・・・?

バーの中は、簡単なテーブルと椅子がいくつか並び、中ほどにカウンター、その奥にスヌーカー(ビリヤード)の台がある、まあ、プールバーでありました。店員もお客さんも全員知り合いらしい。まあ、小さな村だから当然だろう。ハクがトルコ語で私のことを何か説明してる。お客さんを連れて来たとかいうことだろう。ちなみに、そこにいる10人あまりの全員が男性だった。あ~もう、番長ったら、おっとこまえ!

そこら辺のテーブルに着き、

ハク「何飲む?」
番「えーと・・・(ビールもワインも飲んじゃったしなぁ・・・)みんなは何飲むの?」
ハク「僕はラキ。」
番「あっそれそれ、それ飲んでみたかったの!」
ハク「ええっ、ラキ飲むの?すごい強いお酒だよ?」
番「うん、大丈夫。」

ラキはギリシャのウゾと似た蒸留酒で、水を加えると白濁する。トルコ版焼酎といった感じのお酒で、飲んでみたかったのだが、さすがにレストランで女1人で注文するのは憚られていたのだった。

ヨッちゃん「僕はビール。」

そしてハクがお酒を運んでくる。あんたウェイターですか^^;

ハク「これがラキ。本当に強いお酒だからね、少しずつ飲むんだよ。ビールみたいにグイッて飲んじゃだめだからね。」
番「へいへい(・・・お酒強いから大丈夫だよ~ん^^)」

かんぱ~い♪(結局、おごってもらいました。ハク、有難う^^)

ラキは白濁、というより、レモンイエローだった。ジュースで割ったのかもしれない。細長いグラスの、口のふちまでなみなみと注がれている。飲んでみると、アニスの香りがしてなかなか美味しい。くせになるというのもうなずける味だ。でも確かに強そう。今日は3杯目だから、勝手が分かるまでは、ハクの言う通り、ゆっくり飲んどこう。

ハク「さてと・・・。僕は昨日のゲームの続きがあるから、スヌーカーやらないといけないんだ。スヌーカーはできる?」
番「あー、できないんだよね・・・。」
ハク「そっか。じゃ、あっちのテーブルに移動して、やるの見てる?あ、それとも・・・」

いいこと思いついた、という表情で

ハク「バックギャモンはやったことある?」
番「あ~、それもないんだよね・・・。」
ハク「じゃ、ヨッちゃんに教えてもらいなよ。」

と、ヨッちゃんになにやらトルコ語で話す。あっちの棚からボード持ってきて、教えてあげて、みたいな感じだ。

というわけで、番長のお守りなんかを押し付けられてしまったヨッちゃん。ご・・・ごめんねヨッちゃん、上司の命令には逆らえないよね・・・。

同情しつつも、バックギャモンが習えるのでとっても嬉しい番長。初めてアメリカで見た20年前から、いつかやってみたいと思っていたのよ~。

バックギャモン、なかなか面白かった!そしてまた、ヨッちゃんの教え方がうまいのだ。初心者でヘタクソな番長にも辛抱強く付き合ってくれるし、最初はいちいちアドバイスするが、だんだん番長が自分で考えられるように・・と段階的に教えてくれるし、わざと勝たせてくれてモチベーションあげてくれるし。面倒見の良い、いい先輩とか上司とかになりそうな感じである。ハクが自分のホテルにヘッドハンティングしたのもうなずけるな。

ゲームに夢中になっていたところへ、ハクが現れた。

「あれ?まだ飲んでないの?美味しくなかった?」

そういえば、ラキを一口しか飲んでいなかった・・・ていうか、アンタがちびちび飲めっつったんじゃんか!

番「うん、ゲームに熱中しちゃって。味は美味しいよ。」
ハク「バックギャモンはどう?」
番「とても面白い。それに先生が良いから。」
ハク「でしょ?ヨッちゃんは教えるのがうまいんだ。僕もバックギャモンはヨッちゃんに習ったからね。」
番「うん。・・・あれ、どこか行くの?」

ハクが愛用の革ジャンを着込んでいる。

「うん、外でタバコ吸ってくる。」

そしてハクはヨッちゃんと何かトルコ語で言い交わし、笑い合った後で外に出て行った。これがハクを見た最後だった。結局、最初に言っていたとおり、別の友達の店に行ったらしい。おかげで車で送ってもらえなかった!と思ったが、そういえば、私も最初は20分くらいで帰る、とか豪語してたんだっけ。ついバックギャモンに気をとられてしまった。

バックギャモンを続けながらラキの酔いが回り始めたころ、ヨッちゃんが店の人と何か話し、番長に向き直った。

「あのさ、この店、もう閉店なんだって。」

ありゃっ!!

時計を見ると、もう夜の11時半!あれ~~、10時に帰るつもりだったのに、いつの間にこんなことに!

外に出ると、家々の明かりもほとんど消え、空気はぐっと冷え込んでいる。ハクの車はそのまま置いてあるので、どこか近場で飲んでるのだろう。

ヨ「良かったらもう1軒行かない?それとも、ホテルにもバックギャモンあるから、居間で遊んでもいいし。」
番「いや~、私明日早いから、もう帰って寝ないと。」
ヨ「そう?じゃ、帰ろうか。」

車で2分、歩いても10分もかからない。明かりの消えた道は少し怖いけど、ヨッちゃんがいるから安心だ。

ヨ「大丈夫、ここは本当に安全な村なんだよ。さっきも、ハクは車のカギかけなかったでしょ?それで物が盗られたりすることはまずないし。」

本当に、空気が安全そのものなのだ。なんと言ったらいいか分からないけど、「いい感じの、美味しい空気」なのである。本当にギョレメはいい村だと思う。

番「ねえ、さっきのバーでは女の子がいなかったじゃない?トルコでは女の子は飲みに行かないんだよね?」
ヨ「う~ん、そうかな。皆、恥ずかしがりやなんだよね。でも夏には女の子も一緒に飲みに行くこともあるよ。」

ホントかな?あとで誰かに聞いたのだが、「トルコで夜10時過ぎて店で飲んでるのは売春婦」だとか。あら、するってぇと、あたくし・・・(すっぴんの売春婦というのはいかがなものか)

飲んだ体には、ホテルまでの坂登りはかなりきつい。それでも、夜のギョレメ散歩はとても美しく、楽しかった。

Sからのメールをチェックしたかったので、パソコン居間に寄る。ヨッちゃんもついてきて、ソファの上で今にも寝こけそうだ。今朝見たワンコみたいでかわいい(失礼!)。ねー、もっと遊ぼうよ~、明日サフランボルに行くのやめてもう1泊しなよ~と眠そうにつぶやいている。はては、何で昨日は来なかったの?待ってたのに!とまで。昨日・・・?昨日の夕食のこと?そして、君はどんな仕事しているの?と聞くので、一般事務、と言うと、

「このホテルにも一般事務の仕事があるよ!ここで働きなよ!」

まさかトルコでヘッドハンティングされるとは(笑) それよりおかしかったのは、

「ねえねえ、」

と言うので振り返ると、

「あっごめん、君は振り返らないでいいんだよ、パソコンやりながら聞いてるだけで。」

と慌てて言う姿に人柄がにじみ出ていて、思わず微笑んでしまった。ほんとにヨッちゃん良い人だ。

酔って、疲れて、さすがにもう睡魔とは闘えず、ほどなくして部屋に戻り、ばたんきゅー。旅の最中にトルコ人の子達と飲めるとは・・・思いがけず楽しい一日だった。
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by bancho55a | 2010-01-23 10:03 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第7日 その3・硬派な話

11月20日(金)

そんなわけで、夕食前に、やらないといけないことをやりにいく番長。
部屋を出て、ハマムの居間を抜け、外に出て階段から階段へと飛び移り、空中楼閣のテラスから居間に入り、隣のレセプションへ。(だいぶ慣れてきたぞ、このホテル♪)
写真が無いのも寂しいので、ホテルのウェブサイトから拝借します。
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誰かいるかな~とレセプションをのぞきこむと、ハクが静かに仕事をしていた。これは都合が良い。
ハクは、このホテルのマネジャーです。30歳くらい、可愛い顔にハードな革ジャンがお似合い。いつものように、少しけだるそうに話しかけてくる。

ハク「元気?どう、楽しんでる?」
番長「うん、今日はツアーに行ってきたよ。そうそう、バルーン、危なくなかったよ(笑)」
ハク「そう、バルーンは安全なんだよ。」
番長「うん、でさ、私、明日朝早くチェックアウトするから、今のうちに支払いしとこうと思って。」
ハク「OK、そこに座って。」

と、パソコンに向かってキーボードを叩くハク。ツアー営業や10%割引など、全部ハクと話をした内容なので、支払いも確認しやすいから便利だ。パソコンの画面を見ながら、清算書に手書き(!)していくハク。そして、電卓で計算。あ、あの~、かなりアナログですね^^;

ハク「じゃあこれで。確認してくれる?」

正直、ハクの仕事に手落ちはなさそうなので確認する必要はないが、トルコリラやユーロが混ざっているのでいちおう見ておく。はい、では支払いを。

ハク「明日はどこに行くの?」
番「サフランボルに。で、イスタンブールに戻ってロンドンに帰る。」
ハク「ロンドンにはずっと住む予定なの?」
番「うん、そうしたいんだけど、今ビザが厳しいからどうなるか分からないんだ。本社と交渉してもらってるんだけど、日本に帰る可能性の方が強いかな~」
ハク「日本に帰りなよ。イギリスなんてちっとも良くない。日本がいいよ。」

・・・・・。

今までけだるく話していたハクが、急に語気を強めたのでちょっとびっくりした。なんでそんなに確信を持って言うんだ?ハクの英語はほとんど訛りがないから、アメリカかイギリスに留学したんだろうとは思っていたが、イギリスで嫌な目にでも遭ったんだろうか?(これについては、次の町、サフランボルで、もしかして?と思い当たる事があった。)

番「んー。分かってるよ、日本が素晴らしい国だって。何を比べても、イギリスより日本の方がずっといいんだよ。だけど、、、」
ハク「だけど、イギリスが好きなんだね。」

・・・・・・。

そうなのだ。最悪なカスタマー・サービス、すぐ壊れる電化製品、いつも遅れる交通機関、ゴミだらけの街、意地の悪い人々、階級制度、人種差別、何から何まで。イギリスに対して何千回、何万回もついたため息を、3歩あるくと忘れてしまう番長、なんでいつまでも学習しないの?それは、やっぱり、イギリスが好きだからなんだろう。

番「ハクは日本に行ったことがあるんだっけ?」
ハク「うん、3ヶ月くらい行ってた。」
番「語学の勉強?」
ハク「ううん、その頃はもう日本語が少し話せたからね。」

と言った後で、小さな声で

「大学デ、日本語ヲ、勉強シマシタ。」

と日本語で話した。英語と同じ、訛りのほとんどない日本語。でもそれ以上話そうとしないのは自信がないからだろう。プライド高そうだからなぁ。

ハク「日本には友達がいたから、あちこち泊まり歩いて安く旅行したんだ。日本人の友達、トルコ人の友達。日本女性と結婚して日本に住んでるトルコ人も意外といるんだよ。」
番「そういえば、今朝のバルーン会社にもトルコ人と結婚した日本人女性がいたよ。」
ハク「あっそうだね。えーと、彼女の名前は・・・○○。」
番「じゃあきっと、ハクは私よりも日本のいろんなとこに行ってそうだね。」

ハクは丁寧に微笑した。

番「じゃあさ、そんなハクから見て、日本の良い所と悪い所って何だと思う?何言われても腹立てないから、言ってみて。」
ハク「良い所は、トルコと違うところだ。いろいろ違うところがあって、それが良い。」

ハクにしては歯切れの悪い回答だ。たぶん、とっさに「良い所」が見つからなかったんだろう^^;

番「悪い所は?」

遠慮するかと思ったが、ハクはむしろ身を乗り出して話し始めた。

「特に若者に言えることだけど、アメリカナイズされすぎてることだね。日本はアメリカよりもずっと長い歴史があるのに、なんであんなにアメリカ礼賛なの?アメリカに頼りきってるみたいだ。もちろん知ってるよ、いろんな点で、アメリカの傘の下に入らなきゃいけない事情があるっていうのは。でもやりすぎだ。そういう意味で、今回、政権が交代したのはいいかもしれないね。新政権はそれほどアメリカべったりじゃなさそうだから、アメリカ離れするいい機会かもしれない。」

番長が口を挟む余裕も無く、熱のこもった口調が続く。

「日本はもっと自分の歴史から学べることがたくさんあるはずだ。もったいないよ。日本のあちこちを周ったけど・・・カミカゼ博物館には行ったことある?」

な、なんか話がヤバそうな方向に・・・^^;

番「カミカゼ博物館?そんなのあるの?」
ハク「チランにね。」

知覧のことか。

ハク「イブスキの近くだよ。あそこには、出征前の若い兵士の手紙が展示されている。母親に宛てた手紙がね。読んでると涙が出てくるよ、心が痛む。映画にもなったでしょ?イオウジマ。」

『硫黄島からの手紙』か。見てないんだよなぁ。。。あ、それで昨日、渡辺謙の話が出たのか。

ハク「でも、アメリカナイズの問題は日本だけじゃない。トルコもそうなんだ。トルコだって、アメリカよりもずっと長い歴史があるのに、若者は日本と同じように、ウェスタナイズされすぎている。街を歩けば欧米のブランドばかり。その服が似合うから、好きだから買うんならいいけど、みんなただ見せびらかしたいだけなんだ。」

あのけだるいハクからこんな熱い硬派な話が聞けると思わなかったので驚いたが、とても面白かった。

ハク「ところでさ、日本の最近の男の子で、化粧してるのを見てびっくりしたんだけど・・・あれはどうなの?」
番「うん、、、私もあれはちょっとイタダケナイかも・・・」
ハク「良かった、そう思うのは僕だけじゃないんだね。」

でも正直、華奢で可愛いハクに化粧は似合うかも。

もっといろんな話を聞きたかったが、考えてみたらハクは仕事中だったので、そろそろおいとますることにした。

ハク「そうか、うん、、、君と話せてよかったよ。夕飯はどうするの?ここで食べてく?」
番「うーん、どうしようかな。それも1つの案だけど・・・」
ハク「そうしなよ、ここのご飯は美味しいよ。こんなケーキも食べられるしね。」

ちょうど、別のスタッフがハクのデスク上に大きなケーキを置いていったところだった。ハクとケーキ。。。妙にお似合いだ(笑)。でも昨日、番長がここのレストランについて聞いた時は、「外にも美味しいレストランがたくさんあるよ」と、気のない返事をしてたのに。ま、そのおかげでローカルで美味しい食事にありつけたんだけど。そうそう、ローカルのシェフに今日も来いと言われてたんだっけ。

番「ま、部屋に戻ってから、ここで食べるか外に行くか決めるわ。」
ハク「お好きなように。じゃあね。」

ハクはもうすっかり、もとのけだるい調子に戻っていた。

ギョレメに似合わない硬派な話をしちゃったな~と思いつつ、ハマムの居間を通り抜けて部屋に帰ろうとすると、昨日番長の体を洗ってくれた、キルギス人の男の子がぼんやりと居間のソファに座っていた。今日はこれ以上予約がないので、もう仕事も終わりだという。なので、ちょっと話してみた。

番「キルギスからトルコに来る人って多いの?」
キ「うん、わりといるよ。」
番「トルコ語はこっちに来てから習ったの?」
キ「うん。」
番「私、よく知らないんだけど、キルギスってソ連から独立したんでしょ?前よりも自由になったって思う?」
キ「うん、そう、、、ごめん、僕、あまり英語はなせないんだ。でも、昔、昔、大変だった。厳しかった。でもそこで、ボム!それがなくなった。新しい世界だ。自由、自由だ!」

とても優しい顔をしている子だけど、さっきのハクのように、熱をこめて話していた。何とか分かって欲しい、伝えたい、という気持ちが伝わってくる。日本の一般的な若者とは違うな・・・と思う。日本は世界の国の中でも平和な方だから、それだけ、国の体制とか歴史について、身近に感じる機会が少ないのかもしれない。

部屋に戻り、ちょっと考えたけど、やはり昨日のレストラン、ローカルに行くことにした。とても美味しかったので。

夕暮れの中をローカルに向かって歩く。ギョレメの村の中は、本当にゆる~くゆる~く時が流れていて、ほっこりと幸せな気分になってくる。奇岩もだいぶ見慣れてきたけど、それでもやはり不思議な感じだ。

ローカルに着くと、昨日はいなかった、スーツを着たマネジャーみたいな男性がいた。店の雰囲気も昨日より緊張感がある。考えてみれば、昨日は午後4時頃?中途半端な時間だったので、マネジャーもいなくてのんびりしていたのかもしれない。

テーブルについてメニューを見る。てっきりシェフが出てくるかと思ったが、そんな雰囲気の中では影も見えなかった。しかたなく、ウェイターに「昨日、シェフのお薦めがあるって言われたんですが・・・」と聞いてみる。

ウェイターは奥に行き、少したって戻り、「こちらの料理がお薦めだと言っています。」と告げた。見れば、昨日、最初にシェフがしきりに薦めていた料理である。「妖精の煙突」という、この地方のある種の奇岩の呼び名がついていた。それとビールを注文する。

さて、出てきたのはこの料理。見かけは悪いけど、食べてみると
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「美味しい~~、美味しいぞお~~!」

昨日からの期待を裏切らない、これまた美味しい料理でした。思わず赤ワインをオーダーしてしまう。

マネジャーらしき男性は、向こうにいるカップル客の知り合いか、いろいろと談笑し、帰り際に
「あなた達はこの店の特別なお客様です。またぜひいらしてください。」
と、満面の笑みで見送っていた。そのあと番長のテーブルに来て、

「あなたも当店の特別なお客様です。うちのシェフは、あなたのために、メニューにない料理を作ったんですよ!」

とニコニコと話した。えー、さっき、ウェイターさんが「こちらの料理です」ってメニュー指差してたけどなぁ。

さて、デザートを頼もうか、どうしようか・・・と思っていると、奥から昨日のシェフが、フルーツの盛り合わせを手に現れた。サービスしてくれるらしい。わーいありがとう!数種類のフルーツがきれいにカッティングされ、美しかった。シェフは昨日と違ってちゃんと制服を着ている。「今日の料理も美味しかったよ!」と言うと、嬉しそうに、しかしちょっと他人行儀に挨拶して戻っていった。マネジャーの目が光っていたからか。

満腹を抱え、ヨロヨロとホテルに戻った。まだ夜の8時だけど、明日も早いし、寝るかな・・・と思いつつ、どうせこの満腹ではすぐには寝られないので、ネットやりに行くことにした。これから先のホテルでネット環境があるかは疑問だし。

いつもの、レセプションの隣の居間のパソコンを見るとふさがっていたので、もう一つのパソコン部屋へ。こちらはテラスの奥にある、別の居間の中にある。居心地の良い部屋だが、たいてい誰もいなくて貸し切り状態だ。それがさらに居心地よさを増しているのだが。

フェイスブックをチェックすると、なんたること!2年前、英語学校で働いていた頃のトルコ人の同僚Sから友達リクエストが来ていた。今はトルコに戻っていると言う。イスタンブール近くのブルサという町に住んでいるが、どうも旅行中には会えそうにない。惜しい事を・・・!Sは本当に心の優しい、良い子だったのだ。仕事もサボらないできちんとやっていたし、番長が困っている時もいろいろと助けてくれた。「自分の仕事じゃないから」と、他の皆がさっさと逃げてしまう時も、「いいよ、やるよ。心配しないで。」と、きつい仕事を引き受けてくれたり。そんなところが日本人みたいで、感動したのを覚えている。

今回は会えなかったけど、こんどトルコに来る時には絶対ブルサに寄ってSに会うぞ!(そしてブルサには温泉もあるのだ!笑)


・・・ここで字数制限に達したので、その4に続きます。
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by bancho55a | 2010-01-23 10:01 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第7日 その2・一日ツアー

11月20日(金)

というわけで、1日ツアーのマイクロバスに乗り込む番長。他の参加者はオーストラリア人の、ムッと黙り込んだ年配のご婦人2人と、しょっちゅうジョークを飛ばして陽気な笑い声を上げるイギリス人夫婦。ちなみにイギリスはマンチェスター出身ですが、今は仕事の関係でトルコ在住だそうです。

ガイドさんは、大学院で観光学を勉強したばかりという、可愛いトルコ人女性。まずは元気よく、渓谷ウォーキングです。バラ色の岩で有名なローズバレーからゼルヴェ峡谷まで歩きます。ローズバレーは、本当は夕日の頃がきれいなのですが、まあ、今朝、気球で朝焼けのローズバレーを見たからいいかな^^

奇岩が並ぶ道をひたすら進む6人。岩肌のところどころに穴が開いていますが、そこにはなんと30年前まで、人間が住んだり、鳩を飼ったりしていたのだそうです。中には壁画があるそうですが、まあこれは昨日、屋外博物館で同じようなのを見ているからいいかな。

あ、、、ところで、ここで一つお詫びが・・・。

写真、、、無いです^^;

えーと番長といえば、旅に出るたび、懲りずにバッテリー切れの運命に遭うんですが、、、今回は出がけにばっちり充電してきたんですが、、、充電器を持ってくるのを忘れました(すげえバカ!)ということで、気球ツアーの真っ最中にバッテリー切れ寸前表示が点滅!これが点滅するとあと10枚くらいしか撮れないので(←何度も経験しているのでよく知っている。が、学習しない)、そこからはピタッと撮るのをやめました。たぶん、カッパドキアの写真はウェブ上にあふれてるだろうけど、次の町、サフランボルの写真は少なそうなので、あと10枚はそこで使おうと思ったわけです。

というわけで、想像をめぐらせてお楽しみ下さい^^;

えー、で、渓谷ツアー。年配のご婦人にはかなりつらそうですが、滑りやすい道でもゆっくりと確実についてくる、素晴らしい健脚のお2人でした。

1時間ほど歩いた後、またマイクロバスに乗り込み、次はパシャバーへ。キノコ岩で有名な所です。さすがにこれは撮らないとアカンでしょう?貴重な1枚を使いました。まるで童話の世界です。
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お次はアヴァノス。陶芸で有名な場所です。つまり、ツアーには欠かせない「みやげ物や」です。まずはろくろのある部屋に通され、チャイを飲みながら、陶芸職人が小さな壷を作る様子を見学。その後、参加者の中から、イギリス人のだんなさんが初挑戦。結果・・何とも形容しがたいものが出来上がったところで、爆笑と共に隣のショップへ。「今なら3割引き!」とか言われますが、番長は基本的に、ツアーで連れて行かれたみやげ物屋では買わない主義なので(←ガイドさんから最も嫌われるタイプ)、ニコニコとウィンドーショッピング。そして、あとの4人も何も買わずに店を出る。ガイドさん、明らかにガッカリ。欧米人って、そういうとこしっかりしてますよね。(注:ケチとも言う)

さて次は、お楽しみのランチタイムです^^ ひなびた村の1軒のレストランへ。オフシーズンのせいか、貸し切り状態です・・・。いくつか料理が出てきましたが、中に「マントウ」があるとのこと。えっ、それって饅頭では!?と思ったのですが、残念ながら「dumplingではありません。」だそうで。小粒のパスタみたいな感じでした。以前、うちの母がどこで習ったか、ハルシュキというものを作ってくれたのですが、それに似てたかな。

全体的に、味は悪くはなかったのですが、特に美味しいとも思えず。そして何より、

「肉が・・・ない!?」

ベジタリアンメニュー!?と言えば聞こえは良いですが、どうも、まあ平たく言ってしまえば「かなりケチった食事」っぽかったです。なるほど、ツアー代金も安いわけだ。

食事中は皆であれこれ話をしたのですが、いや~、マンチェスター出身のご夫婦。・・・訛ってます!英語訛ってます!(←お前が言うな。)番長が「サフランボルまでは飛行機も飛んでないし・・・」と言いかけたら、奥さんが番長に向き直って

「ブス。」

ひ、ひどい~~!!いくら番長が眉毛が無いからって(←深刻なコンプレックス)、そんな、面と向かって真実を・・・キィ~~くやしい~~!!

・・・と思ったら、「バス」のことでした。ほっ。

昼食後。といえば、もちろん睡魔が襲いますよね。車の中でうつらうつら、、、

「グッドモーニング!」

ふいに車内にガイドさんの大声が響き、飛び起きる番長。周りを見回すと、全員が番長の顔を見て大笑い。えーと、目的地に着いたのに、思いっきり寝こけてたのかしら?おほほ・・・しまった。その後、イギリス人のだんなさんにさんざんからかわれました。くそ~~。

ここはカイマクルの地下都市。紀元前400年には既に存在していたという、かなり大規模の地下の町です。何てったって、2万人が暮らしてたそうですから。ちなみに、もっと有名なデリンクユという地下都市があり、こちらは住民4万人、地下8階まであったそうです。カイマクルは地下5階ですが、それでもかなり息苦しかったです(ホコリよけにスカーフで顔を隠してたせいもあるけど)。他の参加者はちょっと咳き込んでました。

ここはさすがにガイドさんが一緒じゃないとダメですね。すごく入り組んでいて、方向音痴の番長はいったん入ったら、もう一生、外に出られないって感じです。そして、町の機能が全部備わってるのがすごい。礼拝堂、学校、寝室、厨房、食料庫、井戸まで。一説によると、他の町まで地下を通っていく道まであるとか?いやほんと、すごいです。

中に入る時、ちょうど見学を終えて出てきた日本人グループの人達が「外の光だー!」「助かった~!」と口々に叫んでいて、「またまた~、大げさな~」と思ったのですが、、、番長も最後に同じことを感じました。

最後はワインの試飲です。こぎれいなワインセラーで、2種類のワインを味見。「トルコのワインってどうよ?」と思ったのですが、これがなかなか美味しかったです。といっても番長、ワインに関しては全くの無知なんですが・・・。

番長が1人でぐびぐび飲んでる姿が寂しそうに見えたのか?オーストラリアのご婦人が話しかけてくれました。相変わらずムスッとした顔つきなので、最初はちょっと怖かったのですが、実はとても優しい人で話も盛り上がりました。お2人とも学校の先生だそうで、それでちょっと厳しい表情なのかしらん?^^;

ガイドさんは、ここでまた誰かが買ってくれることを期待したのでしょうが、、、またもや全員無視です。すまんねえ。ま、それでもめげずに明るく振舞うガイドさんでありました。ガイドさんの中には、買わないと明らかに不機嫌になる人もいるそうなので、そういう人に当たらなくてよかったです。

ちなみに、海外のツアーでは、最後にガイドさんにチップを渡すものだと思っていたのですが、オーストラリア人の2人はさっさと帰ってしまい、ガイドさんはイギリス人夫婦に誘われてお茶を飲みに行ってしまったので、結局チップを渡しそびれた番長。まあ、トルコにはチップの習慣がないので、、、それで良かったのかな?ちょっと疑問。

さて、自分の部屋に戻ってひといき。夕方5時。今日は気球ツアーで早起きしたので、さすがにくたくたです。でも明日は次の町、サフランボルに朝早くに移動しないといけないので休んでいられません。そうそう、その前にやらなきゃいけないことがあったんだった。それをサクッと終えたらご飯食べて寝ちゃおうっと。

・・・まさか、このあと意外な展開で、深夜まで起きている羽目になろうとは、この時は想像だにしなかった番長でありました。

続きはまた次回。
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by bancho55a | 2010-01-19 06:03 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第7日 その1・気球に乗ってどこまで行こう?

11月20日(金)

ときにはなぜか大空に 
旅してみたくなるものさ
気球に乗ってどこまで行こう 
風に乗って野原を越えて
雲を飛び越え どこまでも行こう
そこに何かが待っているかランララララララ・・・

ときにはなぜか大空に 
旅してみたくなるものさ
気球に乗ってどこまで行こう 
星を越えて宇宙を遙か
星座の世界へ どこまでも行こう
そこに輝く夢があるから ララララララララ
(JASRAC 024-8418-8)

番長の大好きな合唱曲です。


いよいよ気球ツアーの日です。早起きが大の苦手の番長でも、4時半には起きないといけません!しかし番長の部屋には電話がついていない。モーニングコールができないではないか!昨夜、ホテルのスタッフに「気球だから、ドアどんどん叩いてね!」と言うと、「まかせとけ!それでも起きる気配がなかったらドア蹴破ってやるぜ!」とたのもしい言葉が^^;

まあ、そんなものなくても、トルコでは国の隅々まで朝の祈りの歌スピーカーが張り巡らされているので大丈夫(爆)

朝の4時半。このホテルはちゃんとしてました!激しくドアを叩く音が。番長の部屋のドア付近は周囲の部屋から孤立しているので、周りに迷惑もかかりません。それでも蹴破られては大変なので(笑)、あわててドアにかけより、サンキュー!と叫ぶ番長でした。

頭のてっぺんからつま先まで、完全防寒服+ホッカイロで武装し、いざレセプションへ。空中楼閣のテラスに出ると、とてもいい感じに年を取ったおじいさんが1人、闇を見つめていました。初めて見るホテルのスタッフ、しかもスタッフの中で唯一の老人。たぶん、夜番なのでしょう。

このおじいさんは英語がしゃべれないようでしたが、ひとことだけ、「バルーン?」と。うなずく番長を見て微笑み、居間で待つように身振りで示す。ええ、外は極寒ですものね。

あったかい居間の電気をつけてもらい、パソコンの前に腰を下ろすと、このホテルで飼っているワンコが人懐こそうに寄ってきた。おじいさんは「シッシッ!」と、ソファに戻るよう命令。どうも番長も遊んでくれそうにない、と判断したワンコはソファの定位置でパソコンに向かう番長を見つめます。
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おじいさんと犬と番長、それ以外はまったく動くものの気配のない、静まり返ったホテル。そして闇夜。

やがてワンコも寝てしまいました^^;
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このホテルは2台のパソコンが使い放題なので、それはもう、とても助かりました。メールチェックを済ませ、天気予報の確認をし(天気によってはバルーンが飛ばないこともあるので)、さて、時間が余ってしまったので、よせばいいのに、、、「バルーン」「危険」で検索を始める番長。

ああ~~。出るわ出るわ、危険情報の数々・・・^^;

岩にぶつかった、とか、着地に失敗して胸を強打してそれから数日痛かった、とか、はては、衝撃でパイロットと助手が外に放り出され、全くのシロウトの若い日本人女性が必死に舵取りして着地させた、なんて話まで・・・!!(←この人、素晴らしい。)しかもしかも、そんな大事故にもかかわらず、バルーン会社は謝罪するどころか、バルーン代の返金もしてくれないので交渉しなければならなかった、とか・・・。

この、「バルーン代返金」が、番長がホテル経由の予約にした理由のひとつ。ホテルで予約するとバルーン代は後払いだけど、代理店で予約すると先払いのことが多く、事故でなくとも、例えば悪天候でバルーンが飛ばなかった、という場合でも「明日にならないと返金できない」とか、しぶる会社が多い、と聞いたのです。ちなみにもう1つの理由は、代理店が予約をすっぽかした場合、ホテルがバルーン会社に直接連絡をとったりと、便宜を図ってくれる、ということです。

次から次へと表示される、「バルーン怖い」情報・・・。そんなに詳しく調べるつもりじゃなかったんだけど、バルーン会社の迎えがなかなか来ないもんで、ついつい調べすぎてしまい、真っ青になる番長でした。

「い、い、今からでもキャンセル・・・・」という弱々しいアイデアが頭に浮かび始めたところへ、ちょうどお迎えが。ドナドナの子牛のような目をした番長がマイクロバスに乗り込むと、おお、なんということか、参加者は2人を除いて全員、日本人^^;(計11人)

バスは何も無い場所をひたすら走り、やがてバルーン会社のオフィスへ。ヴォヤージュ・バルーンという聞いたことのない会社ですが・・・も、もう、、、えーっと、もう開き直るしかありませんね!^^

バルーンの準備が整うまでとりあえずここで20分ほど待ちます。あったかい紅茶、コーヒーとビスケットが用意されています。そして、なんとスタッフの1人が日本人女性!ここでちょっとほっとした番長。「日本人」って信頼感ありますねえ。トルコ人男性と結婚してこちらにやってきたそうです。

バルーン待ちの間、なんとなく話をする日本人グループ。中に2人、美人姉妹が・・・!きれいにメークして、きちんとした服装で、物腰も柔らかく、うーん、きっとこれは旅の道中、トルコ人にモテモテに違いない!という感じ^^; 番長も、口紅の1本も持ってくればよかったかなぁ~~となんとなく恥ずかしくなってしまいました(今更だよオイ)

日本人以外のカップルは、常にキスしたり抱きしめあったりと、完璧に2人の世界に入っていたのですが、これまたすごい美男美女!!美しいものに目がない番長、さっそくずうずうしく話しかけます。なるほど、新婚旅行だそうです!ニューヨークから来たとか。女性の方は笑顔が特にきれいで、たくさん幸せを運んできそうな感じ。うん、この人と一緒ならバルーンも落ちないな!!と、勝手に安心する番長でした。(根拠ゼロ)

そこへ、さきほどの日本人スタッフが、「朝焼けがきれいですよ~」と外へ手招き。背を丸めながら極寒の屋外に出ると・・・わぁ~、本当にきれいでした!
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さて、バルーンの準備も整ったので、またマイクロバスでそちらに向かいます。数分で到着。わお~!
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楽しみ、楽しみですっ!!(←さっきの危険情報がきれいさっぱり頭から消えている、お気楽番長)
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1人ずつ、カゴに乗り込みます。オンシーズンの時はぎゅうぎゅうづめだそうですが、今はオフシーズンなので大丈夫。乗り込んで上を見上げると、バーナーと機械が。あ、そういえば危険情報のところで、最初に簡単に操縦方法を聞いておいたおかげで、あとでパイロットが落ちても、自分で操縦できてよかった、というコメントがあったっけ。よし、よく見ておこう。
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バルーンいっぱいに熱い空気が溜まった所で、さあ、ユラ~リと上昇を始めるバルーン。
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今日のパイロットさんはジョーク好きな人で、しょっちゅう面白いことを言って笑わせてくれました。

周りには他社のバルーンがたくさん。これがオンシーズンだともっともっと浮いていて、バルーン同士ぶつかりそうになることもあるそうです。今日は大丈夫でしょう。
それでは、しばしバルーンと奇岩の旅をお楽しみ下さい^^
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1時間の予定でしたが、良い着地点を求めてさまよったため、結局1時間半も堪能することができました。ただ、正直、一番盛り上がったのは最初の30分くらいだった気もします。1時間と1時間半の2コースありますが、1時間で十分かも。

さて、着地。下の方に豆粒に見えていた人影がだんだん大きくなり、やがて作物のない畑の上へ差し掛かりました。番長は10年前にもケニアのサバンナでバルーンに乗ったことがあり、その時の着地がすごい衝撃で大変だったことを覚えているので、ちょっと緊張します。横倒しに着地するので、衝撃を最小にするよう、上を向いて、しっかりカゴをつかんで・・・

「おーいこっちこっち、あ、もうちょっと右!!」

地上のスタッフの掛け声を聞いて外を見ると、、、

あれ・・?!

どうやら、トラックの荷台に着地しようとしているみたいです。ええーーーっ、そんなピンポイント着陸なんてできるのーー!?失敗したらトラックごと炎上!?いやだよー、こわいよーーーっ!!

衝撃に備えて歯を食いしばる番長の周りで湧き上がる歓声。

え、、、

え・・・

ええーーーーーっ!!??

ま、まさかもう着陸したの!!??

「はい。」

なんと、衝撃ゼロで着地してしまいました!最後は、地上のスタッフ4人が、カゴの四隅をつかんでトラックの荷台に乗せ、ひもで縛りつけたのです。どうりで衝撃がないわけです。

「びっくり!」と日本人女性のスタッフに言うと、「ああ、ケニアを経験してこられたお客さんは皆さんそう言いますね。あちらは風が強いんで衝撃も大きいみたいですよ。でも、ここも、荷台に着陸することはめったにないです。今日は風がほとんどなかったんでラッキーでしたね。」とのこと。わー、良かったー!やはりあの運の良さそうな女性のおかげかしら!(笑)

着地点にはシャンパンが用意され、皆で乾杯します。そして、バルーン搭乗証明書の授与。わーいわーい^^

ケニアの時も、草原のど真ん中に着陸すると、どこからともなくシャンパンを載せたジープが到着し、乾杯したのですが、こういう時のシャンパンはなんでこんなにも美味しいのでしょうか。あの時も、周囲には何もなく、いきなりテーブルが置かれ、白いクロスがかけられ、オードブルが並べられ、、、ライオンやゾウやシマウマから程近い所で、夜明けの美しい光を浴びながら飲むシャンパンは、天国で飲む甘露のようでした。

カッパドキアのシャンパンも、またいつかこんなふうに思い出すときが来るのかしら。

さて、ホテルに戻ります。今度は着地点から近いホテルの順に降ろしていくそうで、つまり、番長は一番最後。実はかなり焦りました。だってこのすぐ後、9時出発の別のツアーを予約してるんですよ!その前に朝ごはんだって食べたいじゃないですか!

これが、ホテルでツアーを予約するもう一つの利点。たとえ遅れても、絶対番長を待っていてくれるので安心です。なんたってホテル主催のツアーですから。

ツアー開始15分前にやっとホテル到着。急いで部屋に戻って通常着に着替え、朝食の場所にダッシュ。すごい勢いでビュッフェをかっさらい、口に押し込みます^^;

さっきの日本人スタッフに「ああ、あのホテルですか!私、時々朝食を食べに行くんですよ。犬もかわいいしね!」と言われたとおり、なかなか美味しい朝食でした。

口に詰め込む番長の元に、スタッフがそっと忍び寄り、「あと5分で出発しますよ」と不気味に囁く。ひえ~~~ごめんなさい~~~と、残りを胃に流し込んで外へ。なんとか時間ぎりぎり、間に合いました。

マイクロバスに乗り込むと、そこにはオーストラリア人のむっつり黙り込んだ年配女性2人と、イギリス人の陽気な中年カップル(キャラ逆では?笑)。番長を加えて5名の参加者です。あ、ガイドさんがやってきました。まだ初々しい、可愛いトルコ人女性です。英語ペラペラで快活な感じ。

さ、1日ツアーの始まりです。・・・では、続きはまた次回^^
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by bancho55a | 2010-01-18 08:18 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第6日・イスタンブールからカッパドキアへ、その2

11月19日(木)

さて、さっきハクにもらった地図を手に、屋外博物館に向かう番長。(ごめん、「野外」博物館じゃなかった)
屋外博物館というのは、昔の岩窟教会がそのあま保存されているところです。博物館への道は、のどかな一本道。時々車が通り過ぎる他は何の音もしない、左右に奇岩が並ぶ静かな道です。
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牧場まであったりして^^
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こちらはナルニア国物語の「馬と少年」に出てくる、王家の墓をほうふつとさせる岩でした。他に人もいなくて、大きな岩と私だけ。なんだかお話の世界に紛れ込んでしまったような、不思議な気持ちがします。
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なんか、ずっと岩を見ていると擬人化・・・というか、生きてるみたいな気がしてくる・・・
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やがて屋外博物館に到着。広い敷地内に点々と教会が建っています。。。というよりは、点々と存在する岩をくり抜いて教会を造っているのです。ほとんどが「教会」というよりは「礼拝堂」規模の、とても小さなものなのですが。
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内部にはキリスト教時代のフレスコ画が描かれています。12~13世紀のものだとか。
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中でも、「暗闇の教会」と呼ばれるものは、光が入らなかったため、特に保存状態が良く、くっきりした絵がびっしりと描かれています。
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オフシーズンなので観光客もまばらですが、やはりツアーで来ている人が多かったです。説明書きがあるとはいえ、ガイドさんの説明を聞けるのはいいですね・・・。と、番長の前を歩いていたグループの中の1人が立ち止まり、番長に話しかけました。

「○×■。。。?」

ごめん・・・韓国人じゃないんです私^^;

このグループはちょっと異色で、全員ビシッとスーツを着こなした韓国人のおじさん。見るからに偉そうでお金持ちそう、でも紳士的。出張中の自由時間のツアーとかかな?それにしちゃ、ちょっとものものしい空気もあったりして・・・?

次に別の洞窟に入ると、日本人の年配のご夫婦と、トルコ人の日本語ガイドさんのグループがいた。お互いになんとなく会釈。すると奥様が

「日本人の方ですか?良かったら一緒にお話聞きませんか?」

と。だんなさんとガイドさんも快くまぜてくれたので、ラッキーなことにいろいろと説明を聞けてしまいました。最初は「いえ、ガイド代払ってませんし・・・」と遠慮したのですけど、本当にご親切なお2人だったのです。しかも、狭い教会内で、番長がもっとガイドの近くの場所にいけるように、わざわざ自分の居場所を譲ってくれようとする奥様!しかもそれを、本当にさりげなくやってしまうので、気をつけていないと肝心の奥様が番長よりも視覚的にも聴覚的にも悪い位置に行ってしまいそうになる。焦りました。

海外旅行していると、年配の日本人ツアーやご夫婦を見かける機会もあるのですが、この年代の方って素敵だなぁ、と思うことが多い。さりげない所作がとても美しいし、文化や歴史の知識も深く、日本人としてとても誇りに思います。

そのまま一緒に、次の教会、トカル・キリセも見学。これは屋外博物館の外にある、ガイドさんいわく「」ここで一番美しい教会」。フレスコ画の青色がとてもきれいです。
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その入口のところに、大型観光バスが1台止まっていました。それを見て、ガイドさんが「本当はあそこに車は止められないんです。他は皆、このずっと下の駐車場に止めているでしょ?あれはきっとかなり偉い人が来ているんですね。」とのこと。参加者を見ると・・・おお、さっきの韓国の人達だった。いったい誰だったのかしらん?

ご夫婦は、ギョレメ村からちょっと離れた高級ホテルに泊まっているそうで、そこでお別れとなった。その後はハットゥシャシュに行くとか。そこはヒッタイト古王国の首都だったところで、世界遺産なのだ・・・。番長もぜひ行きたかった所なのだが、個人ではとても行きにくく、このご夫婦のようにガイドを雇って行くのが普通。そんなお金はさすがに無いのであった・・・^^;

ということで、来た道をまたてくてくと歩いて帰る番長。なんだか岩が好きになりそう(笑)
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村の中心に戻ると、馬に乗った人が・・・なんとなくトルコの田舎らしい風景だ。(番長の勝手なイメージです)
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考えてみたら、今日は早朝にイスタンブールのホテルを出たので朝食を食べていない。機内で出た子供だましみたいなものを食べただけなので、夕方4時とはいえ、とてもお腹がすいてしまった。もう夕食にしちゃおう。というわけで、地球の歩き方に載っていた「ローカル」という店に行ってみる。ちょっと適当な名前だが・・・^^; ガイドブックによると、新鮮さがウリで、注文を受けてから作り始めるとのこと。いいじゃないですか~^^ と、レストランに入ってみると、、、客は番長1人だけであった。うーん、これはまさに「注文を受けてから作る」状態だな^^;
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メニューを見て、地球の歩き方でお薦めされていた「オスマンル・スペシャル」というのにしようかと思ったら、ウェイターさんと、もう1人男の人が出てきて、いや、これもいいけどこっちがお薦めだ、と別の料理を指す。怪しいな~、単にそっちの材料が大量に余ってるだけじゃない?と、疑り深い番長。少し強引な感じもしたので、ちょっとムキになってしまい、当初の予定通り「オスマンル・スペシャル」とビールを注文する。

ビールを飲んでいると、パンが出てきた。パンを食べるとメインが出る前にお腹一杯になってしまうので、普段は食べないのだけど、このときはあまりにお腹が空いていたのでつまんでみる。

「うぉっ・・・!おいしい~~~!!」

もちもちして、噛みしめるごとに味が広がって、とても美味しかった。
やがてメインが運ばれてきた。見た目的には普通の料理である。一口食べて、
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「う、うーうーうー、うーーーーまあーーーーーいっ!!!」

番長、大感動・・・!!

何が?と言われると困るのだが、とにかくうまいのだ。味のバランスもちょうど良い。きっと、あまりの空腹で何を食べても美味しく感じるんだろう、と思ったが、最後の一口までその美味しさは変わらなかった。途中で、さっきのウェイターじゃない男の人=シェフ?が出てきて、「どうだ?」と聞くので「すんごい美味しい!」と、思わずOKサインを出してしまった。(注:海外ではむやみにOKサインを出してはいけません。)

そして地球の歩き方に「自家製の自慢のケーキ」と書いてあったのを思い出し、デザートのバクラワまで注文してしまう。こちらは特にすごく美味しい!というわけでもなかったが、使ってある蜂蜜が、他の店のものより数段美味しかった気がする。
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レストランはとうとう最後まで番長1人の貸し切り状態だったので、ヒマなのか、シェフもまた出てきた。なので、写真を撮らせてもらいました。最初はマッチョに腕組みしたポーズをしていたのに、ちょっと恥ずかしかったのか、シャッターを押す瞬間に手を下ろしてしまったのが残念(笑)。
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「明日も来い!スペシャルなもん食わせてやる。」

というシェフのニコニコ顔に見送られ、ほろ酔い機嫌でローカルを後にする番長。外に出ると、ちょうど夕暮れの時間だった。とても美しい。夕闇に浮かび上がる岩のシルエットはやけに人間くさい^^
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絨毯屋の上にニョキッと突き出た岩も、何ともユーモラス。
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街灯が少ないせいか、ホテルまでの道はかなり暗く、人も少ない。でも、危険な感じは全く無い。ガイドブックによると、ギョレメは「観光客が増えるにつれ、素朴な村の雰囲気は失われつつある」そうだが、どうしてどうして、とっても安心できるいい村だ。
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さ、ホテルに戻ってきたぞと。こちらが入口です。
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この、ハマムのある居間の左奥の扉を開けて右に入ったところが番長部屋です。
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ここだよん♪
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部屋の中はすっかり夜。窓の外の景色も闇に取り込まれつつあります。
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さて。

まだ時間早いんだよね^^;

明日はバルーンツアーなので早起きしないといけないんだけど、それでもまだ寝るには早い。きっと明日は忙しいから、今日のうちにハマム体験しちゃおうかな?

ハマムというのは蒸し風呂式の共同浴場です。地方に行けば500年~600年前のハマムも残っているそうですが、そのヒマはないので、ホテルのハマムで気分だけ味わおうと思ったわけです。

蒸し風呂とアカスリがセットになっているのですが、それでもある程度のお金は取られてしまうので、どうせなら奮発して、マッサージとパックもたのむことに。日本に比べれば安いお値段だったので。しかも、他にお客さんがおらず、ハマムまるごと番長貸し切り!わーいわーい!

ホテルのハマムは観光客向けなので、きれいだし、タオルとかふんだんにあるし、勝手が分からない事もないし、おまけに番長の部屋はハマムから徒歩5秒なので快適なことこの上ないのですが、一つ問題が。アカスリと体を洗ってくれる人が、男性なのです。まあでも、イギリス生活が長い番長は羞恥心ゼロなので大丈夫。だってイギリスのマッサージは、上半身裸ですから・・・(うつぶせだから前が見えないとはいえ^^;)

それでも、トルコ人の濃いオッサンが出てきたらやだな~と思ったのですが、迎えてくれたのは、草食男子の王座につけそうな、清潔感溢れる爽やかなお醤油顔の若者。えっ、日本人!?思わず日本語で話しかけそうになるほど、完璧な東アジア顔でした。どこの国の人かはあとで明らかになりましたが。

ハマムの入り方は、まず、個室で着替えます。というか、裸になって布を巻きつける。そして、蒸気の立ち込めている浴室に入ります。といっても、浴槽はありません。中央に大きなテーブル状の石があり、ここでアカスリをお願いするのです。

寝転んで待つと、さっきの若者が来て、まずはアカスリ。専用の布で、胸部と臀部以外、全身のアカをすってくれます。おでこまで(笑)。ちょっと痛いですが、きっとこれで玉のお肌になるのであろう。

その後、石鹸で全身と髪を洗ってくれます。どこかにシャボン発生器?があるのか、大量の泡を全身にかぶせてくれるのですが、なんだか雲の中に浮いてるみたいで面白い。そして盛大にお湯をぶっかけて(もう少し丁寧に扱ってもらえないでしょうか・・・)、おしまいです。

終ると、2枚のタオルで髪と体をぐるぐる巻きに。お姫様気分です。というか、ミイラ気分というか・・・^^; そして休憩部屋で5分ほど休憩。

それからマッサージ部屋へ。マッサージの担当者は女性。そのせいかだいぶ弱めで、凝ってる所を揉みほぐす・・・というわけにはいかず、番長はちょっと物足りない気もしましたが、それでも気持ちよくてウトウトしかけました。

次にまた休憩部屋に戻り、さっきの若者が、顔に泥?パックを塗ってくれます。ホントに効くのかな~と思いつつ、またまどろみかけ、10分後に終了。チップを渡し(というか備え付けのチップ箱に入れ)、部屋に戻ります。全部で2時間弱かな。

帰る前に、若者に「どこの人なの?」と聞くと、「キルギスタン」という返事が。なるほど、納得!キルギスとかカザフスタンの辺りって、「えっ、あなた絶対に日本人でしょ!?」と言いたくなる人がわりといるんだよね。

部屋に戻ってみると、お肌、とくにパックしてもらった顔が、つるつるになっている!!こんな感触、ここ10年くらいなかったわ~、ということは10歳若返ったってこと?たとえ今日だけだとしてもすっごく嬉しい!

満足感にひたりつつ部屋の窓を開けると、外はすっかり夜の景色。闇の中に浮かび上がった奇岩のシルエット、点々と灯る人家の明かり。村全体が暗いので、夜空にはたくさんの星がきらめいています。その美しさに、思わずいつまでも見とれてしまいました。ただ、なぜか、すごく煙いんですよね・・・。何でかな?焼却場が近くにある?とか不思議でした。その謎は、次の町、サフランボルで何となく解けたのですが。
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窓を閉め、電灯を消してベッドに寝ると、外からの明かりがかすかに窓から漏れてくる。その薄明かりで洞窟の石の壁や木の天井をぼんやり眺めていると、なぜか、妙に懐かしい気がしてきました。まるで昔からここにいたような・・・いや違うな、なんだか、いつまでも続く夏休みの、すがすがしい自由さみたいな、、、それを感じさせるから懐かしい気分になったのかな?

静まり返る闇、星明り、煙の匂い。これがギョレメ村の夜です。
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by bancho55a | 2010-01-03 09:51 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第5日・イスタンブール観光その2

11月18日(水)

朝、モーニングコールで起きた番長。

「やればできるじゃん・・・」

ちょっとホテルの心証が良くなって(←違うから!当然のことだから!)、朝ごはんを食べに行きます。

ここは1泊4千円くらいの安ホテルですが、ちゃんと朝ごはん付き。トルコのホテルはどこもそんな感じです。食堂は最上階で、テラス席もあります。我ら3名、気合を入れてコート持参でテラス席へ!なぜかというと、ここからブルーモスクとマルマラ海が見えるのです!絶景かな♪
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カモメもオベリスクを見ています。
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さて、今日はトプカプ宮殿を見に行きますよ~。こちらが入口です。さすがビシッとキマってます。・・・といっても、手前で大きくノビをしてる犬が雰囲気ぶち壊してますが・・・
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「だって起き抜けだったの、ごめ~ん。。。」
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8さんが近くにいるアジア人の団体を見て、番長にこっそり「犬の写真撮ってるから日本人ですね。」と言いましたが、、、えへ、番長も撮っちゃった。。。海外旅行中にわざわざ犬猫の写真撮るのが日本人の証ですものね。

入口上部にはアラビア文字が。
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その入口をくぐって振り返ると、ブルーモスクが見えます。
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宮殿に入って、まずはハーレムを見に行くの、、、って、何か順番違う気もしますが、おかげでほとんど貸し切り状態で見ることができました。こちらは後宮に続く門です。この、おとぎ話に出てくるような門を見て
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「唱えよ、友、そして入れ。」

という言葉が浮かんでしまう番長は重度の「指輪物語」マニア。原作を読んだだけなので、映画にこのシーンがあったかどうか知りませんが・・・。

ハーレムの壁を彩るタイルは、素晴らしいの一言に尽きます・・・!
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トルコに来るまでタイルの良さっていまいち分からなかったのですが、いや~、開眼しました。8さんもDさんに「うちのお風呂もこんなんしたら?」とリクエスト。結婚して何年たってもラブラブなお2人です。(本人達は否定しますが 笑)

それにしても宮殿の中は実に豪華です。スルタンは相当の大金持ちだったんでしょう・・・って当たり前。
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一通り見学を終えてから、宮殿敷地内にある、ボスポラス海峡を臨むレストランでお茶することに。ついでにデザートも。プリンは美味しかったです。・・・はいいのですが、このレストラン、すごいボッタクリ!・・・じゃなくて、高いっ!!普通のランチよりも高い値段になってしまいました。その8割くらいは景観料だと思います・・・(涙)
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さて、ランチをしましょう。「ピデが食べたい・・・」という8さんの希望で、ピデ屋さんを探すことに。ピデというのはトルコ風ピザのことです。

しかし・・・ない。困ったなぁ・・・とうろうろしていると、当然のようにあちこちから客引きの声がかかりますが、もう疲れ果ててしまったので、そのうちの1人に「ピデはある?」と聞く8さんとDさん。「ない。」と答える客引き。「じゃあね」と言って歩き出すと、すかさず別の客引きが「ランチはいかが?」ということで、またもや「ピデは?」と聞くと、

「えーっと、メニューにはないけど、作れるよ!」

ほんじゃぁ、と、そのレストランへ。テーブルに着き、「えーとビールと水と・・・」とメニューを物色し始めた所へ、先ほどの客引きが戻ってきて、

「えっと、ごめん・・・作れないって。。。」

やっぱりね~と苦笑して立ち上がる3人。すぐばれる嘘をつくな!(笑)

「あ、でも、あのレストランならきっと作れるよ!」

と、すぐ隣のレストランを指す。すかさずそこの客引きに捕まり、腰を下ろす3人。

「はい、ピデは作れますよ。お飲み物は?」

トルコのビールで一番有名なのはエフェスという銘柄で、普通のラガーと黒ビールがあります。が、このレストランにはダークブラウンビールというのもあった。Dさんがそれを頼んだところ、コーヒーのような風味でとても美味しかったです!

・・と、ビールが2杯目になってもピデが来ない。。。^^;

「作り方をレシピ本で調べてるのかなー」と番長。
「いや、近くの店に買いに行ってるんだな。」と8さん。・・・それが正しい気が・・・^^;

やっと出てきたピデ。こんな感じで、中に具が入っていました。シンプルなりに美味しかったです。
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8さんとDさんは今晩の飛行機でイスタンブールを出てしまう。そして番長も、明朝カッパドキアに向けて出発なので、3人にとって、この午後が最後の観光タイムになります。とはいっても、もう有名どころはほとんど見てしまったのだよ。

ということで、番長が行きたかったモスク、「リュステム・パシャ・ジャーミィ」へ。地球の歩き方で「息を飲む美しさ」「にもかかわらず、訪れる観光客は少ない」と絶賛されているので、そりゃぁー見たいじゃぁありませんか。

近くには、エジプシャン・バザールという、香辛料で有名な市場があります。グランド・バザールより小規模とはいえ、なかなか見ごたえがあります。・・・が、どうもバザールであちこちから声をかけられると買う気が失せる・・・。どうせ値段は割り増しで、交渉で下がるのだろうけど、その交渉する気力がない。番長はスパッと明朗会計ラブ♪ですもの。(というか、つまりは交渉下手です。そして、うまくなろうとする気もゼロです。)

エジプシャン・バザールを抜けた、ガラタ橋のたもとにイェニ・ジャーミィがありあす。こちらもなかなか美しいです。8さん達はすでに初日に見ていたのですが、番長につきあって再見学してくれました。
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ここは金角湾に面しているだけあって、何となく開放的な、独特の雰囲気があって気に入りました。対岸には昨夜行ったガラタ塔が見えます。
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さて、件の「リュステム・パシャ・ジャーミィ」はこの近くなのですが、地球の歩き方には「周囲はバザールから続く問屋街になっており、非常に分かりにくい」と書いてあります・・・・^^;

とりあえず、その問屋街へ。ここはもう本当にまさに問屋街で、すごかったです・・・。なんに使うのか良く分からないものが山と積まれ、専門商人に向けて売られている。そして、ナニモノかを山と背負い込んだ男が路地をずっと歩いていく・・・。ふと、時が30年くらいフラッシュバックした感じでした。戦後の闇市って、こうだったのかな?なんていう感じ。8さんも「まるで映画に出てきそうですよね・・・」と、なぜかヒソヒソ声(笑)

なんだかここから一生出られないんじゃなかろか、というような細い路地を、方向感覚を失いながら歩く3人。と、ふと、店の切れ目に小さな階段が出てきました。つい素通りしてしまいそうな、ひっそりしたものでしたが、そういえばガイドブックには「問屋街の中の小さな入口を入り、階段を上ったところ」と書いてあったじゃん!(←すごい説明だよな、、、ガイドブックがそれでいいのか 笑)と、あわてて2人を引きとめ、その階段を上っていくと、ありましたよ~~!ああ、方向音痴でも100回に1回くらいは当たるもんですね(苦笑)

しかし、堂内に入ってびっくり。「ひっそりした」「周囲の喧騒が嘘のように静まり返った」というガイドブックの言葉はいったいどこへ・・・!?というほど、混みこみ!しかも日本人観光客がいっぱい!!これもガイドブックのおかげなんでしょうか・・・^^;

事前の期待が大きかっただけに、堂内も「う~ん・・・すばらし・・・い・・・か!?」と小さく首をかしげてしまうような、何となく普通っぽいデザインだけど・・・ああ、ここはイズニックタイルというタイルで有名で、そういう専門的な美の分からない、センスゼロの番長には、猫に小判だったようです。タイル自体は可愛かったです。
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問屋街の外に出て振り返ると、今行ったモスクの後ろにもう一つのモスクが見えました。この重層的なモスクの風景が、イスタンブールの旅情を高めているのです。
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さて、ホテルに戻り、今朝、朝食を食べた最上階の食堂から、今度は夜景を堪能します。なかなか素敵でした。ブレブレですが・・・。
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そして最後の晩餐へ。8さんとDさんはこれがトルコでの最後の食事なので、お2人にお任せ。Dさんが行きたいところがあるそうなので、ついていきます。ただ、Dさん自身も、いまいち場所が分からないらしい。

というわけで、なんだかまた怪しい場所にさしかかってきました・・・。思いっきり地元民しかいないような町並みで、お約束の廃屋もあちこちにあります・・・^^; どこをどうやったらこうなるんだ!というほど焼け焦げた?廃屋とか、、、ここも1人ではとても歩けないわ番長。

ひたすら歩くこと半時間ほど?気がつくと、前を歩くDさんと肩を並べて歩いているトルコ人が。どうやら、Dさんが道を聞いたらその人が案内すると言ったようです。Dさんの行きたかった所は、ガイドブックには地図の隅に「鮮魚店街」とだけ書かれているところ。といっても、この時はそれさえ知らず、い、い、いったい私達はどこへ行ってしまうの・・・!?という茫漠とした不安感に包まれておりました。でもまた、それが旅情を高めるんですよね。

そこからまた15分ほど歩いたでしょうか。いままで、八百屋や金物屋みたいな思いっきり地元住民御用達店しかなかった町並みに、観光客相手のレストランなどがちらほら混じりかけた頃、さっきのトルコ人が「ここだよ」と1軒の店を指す。そこがお薦めの店だ、ということらしい。どうもこの男は客引きだったようです・・・。

中に入ると、明らかに客は私達3人だけ。だ、だ、だいじょうぶ・・・!?と恐る恐るメニューを開くと、ちょっと高めの品々が並んでいる。けど、暴力バー的ではない。(とか言って、行ったことないけど。)

ということで、適当に注文しシェアすることに。番長はどうしてもタコが食べたかったのでそれを注文したのですが、これは大失敗でした。茹でたタコの細切れみたいのがちょこっと出てきただけなのに高い・・・(涙)
8さんの注文したカニコロッケは美味しかったです。
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そして、この魚の焼いたものはとても美味しかった。まあ、それなりのお値段でしたが、満足はできました。
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店を出て、辺りをフラフラ歩く。ガイドブックにちゃんと載っていない場所のせいか(Dさんも、ホテルの人から情報を得たようです)、観光客向けに整えられた感じではなく、どこか抜けた感じの、妙に郷愁を誘う町並みでした。(伸び~るアイスクリーム売りはいましたが^^;)
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そしてまた延々と歩いてホテルに戻る。番長は夜の街を歩くのが好きなので苦にはなりません。

8さんとDさんは今朝チェックアウトしてしまったので、3人で番長部屋で一休み。そして、お別れの時がやってまいりました!うえーん。名残惜しく、トラムの駅までついていく番長。またロンドンでね~と手を振り、トラムを見送ります。

あ~あ、とうとう1人になってしまいました。

この3日間を振り返ると、Dさんと番長で8さんの取り合いをしていたというか・・・^^; せっかくのラブラブ旅行なのに、嫌な顔もせず番長を混ぜてくれたお2人には本当に感謝です。こわもてジェントルマン、Dさんのおかげで怖いところにも行けたし(笑)、英語で苦労する事もなかったし。そして8さんはいつも優しく、さりげない気遣いクイーンなので、本当に楽しく観光することができました。

ホテルへ戻る途中で、さっそく道を間違える番長・・・^^; ど、ど、どうなのそれって、、、。これから先の日々の前兆でしょうか・・・(その通り。) そして、1人になってしまった今、間違えたことに気づいて同じ道を戻ったり、ガイドブックを開こうとすると途端に、周りの客引きから「日本人だ!女1人だ!=カモだぁっ!!」とばかりに声がかかります。ウザい・・・。この、すっぴんの努力を認めてくれよ・・・

ホテルに戻り、「明日の朝いちの飛行機だから、絶対に絶対にモーニングコール忘れないでね!」とたのむ番長。もう8さん達もいないので、寝坊しても起こしてくれる人はいないのですから。

そして、、、モーニングコールは来ませんでした・・・。このク○ホテル~~~!!
まあ、早朝の祈りの声大スピーカーのおかげでたたき起こされ、モーニングコールが信じられずに二度寝をやめたので、飛行機には間に合いましたが。

「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときに話すことにしよう。」

・・・すいません、番長は「ネバーエンディング・ストーリー」のマニアでもあります。こちらは映画も見ました(ラストが最悪だったが)。

さ、明日からはいつもの一人旅が始まります。そして舞台はさらにトルコの奥地へ・・・。メインキャストは方向音痴の番長・・・ときたら、ど~~うぞご期待ください、もう、もう、濃い話満載ですよぉっ!(←ヤケ)

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さて、ロンドンも東京に遅れること9時間、やっと2010年の幕開けです。今年もどうぞよろしくお願い致します。(クリスマスカードも年賀状も全て忘れ去ったあたくし・・・せ、せめてブログでご挨拶を・・・)
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by bancho55a | 2010-01-01 11:17 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第4日・イスタンブール観光その1

11月17日(火)

トルコで迎える初めての朝。まどろむ番長を襲ったのは、

「ウアア~~~○×△■~~~!!!」

朝5時半に、近くのモスクのスピーカーから巨大音量で流される祈りの声でした!ウギャッ!と飛び起きる番長。

そんなわけでトルコ旅行の間中、1日も欠かさず、すごい早朝にたたき起こされてしまう番長でありました。スピーカーはやめて。。。と思ったけど、8さんとDさんに聞くと、初日こそ飛び起きたものの、あとはずっと気づかず寝てた、というから、番長が神経質すぎるのかも・・・。

あ、で、繰り返しになりますが、昨夜たのんだはずのモーニングコールは・・・鳴りませんでした。でもちょうど起きるべき時間に目が覚めたので良かったけど。

さ、いよいよ今日からイスタンブール観光です。

まずは有名なアヤソフィアへ。ここは複雑な歴史を経てきたモスク・・・というか博物館。西暦360年にキリスト教の聖堂として建てられ、ビザンツ建築の最高傑作と評されながら、1453年のコンスタンティノープル陥落後はモスクに変えられ、いまは博物館となっています。
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番長、イスタンブールで何よりも見たかったのがこのアヤソフィア。その昔、大学の美術の授業で、スライドに映し出された堂内の写真にすっかり魅せられてしまったのです。
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「なんでなんで!?ここはキリスト教なの?イスラム教なの?なんで聖母子像のモザイク画とアラビア文字の丸板が一緒に並んでるの!?」
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当時は「ハギア・ソフィア」という名前で教えられたのですが、それはギリシャ側の呼び名なのですね。トルコとギリシャは必ずしも仲良くないから、呼び方に気をつけないといけませんね。

というわけで、件の美術史の授業から20年後にやっと本物と対面し、キャーキャーと堂内を見て回る番長でした。
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最初に堂内を彩ったキリスト教のモザイク画はその後、トルコによって塗りつぶされ、イスラム文様に置き換えられます。この写真でも分かるとおり、黄土色の塗り壁を剥がすと、下からモザイク画や十字架が現れるようです。(って、分かりにくい写真ですが。。。^^;1枚目がトルコ文様、2枚目が十字架のモザイク跡、3枚目がはがれかけたところです)
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モザイク画は非常に完成度が高く、見事でした。
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というわけで、アヤソフィアでした。
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次は、向かいにある、通称「ブルーモスク」に向かいます。正式名は「スルタンアフメット・ジャーミィ」。イスタンブールを代表するモスクです。
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モスク内に入る際は、神様に敬意を表して(?)、靴は脱ぎ、髪はスカーフで隠さなければいけません。こんな素晴らしい建築、しかも祈りの場をタダで見せてくれるわけですから・・・おまけにパンフレットまでくれて・・・。と、パンフレットに目を通すと、しっかり「イスラム教の手引き」でした。まあ、あんまり勧誘くさくはありませんでしたが^^;

モスク内のデザインは素晴らしい・・・!美しさにため息が出ます。
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前の方には祈りを捧げる敬虔なイスラム教徒の姿が。観光客はその後ろで堂内を鑑賞します。そこで8さんのひとこと。

「女性信者は観光客よりも後ろの席なんですよ!」

後ろを振り返ると、確かに、仕切られた場所に女性の祈りの場が。うーむ・・・イスラム教のこういうところはいただけない・・・と思ってしまう番長です。
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さて、2大モスクを鑑賞した後、スュレイマニエ・ジャーミィを見たい、と、8さんのだんなさん、Dさんからの提案が。ガイドブックにも美しいモスクとして載っているので、さっそく見に行くことに。
(ちなみに、「ジャーミィ」とは「モスク」と同じような意味です。厳密にはちょっと違うけど。)

トラムヴァイ(トラム)に乗り、最寄の駅で降り、、、はて、ここからどうやって行ったらよいやら。
地図を見ながら3人で首をかしげていると、トルコ人の若者が寄ってきました。

「どこに行きたいの?」

そして「えーと、それは・・・」と、友達に確認しながら、「ここを真っすぐ行って左だよ!」と親切に教えてくれる。何か微妙に地図と違う気もするが・・・って、方向音痴の番長が言っても仕方ない。

ところが・・・。

結局、教えてもらったのとは全然違う方向だったのです^^;
その場所を知らないなら、ひとこと「わかんない」と言ってくれればよいものを。。。自分から声をかけたから引っ込みがつかなくなってしまったのかしら・・・?

というわけで、さんざん歩いた挙句、元の場所に戻ることに・・・。

まあ、その間違った方向の近くに「ヴァレンス水道橋」というビザンツ時代の大きな水道橋があったので、ついでに見学しました。
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さて、今度は自力で地図を見ながら進むことにします。ここら辺の道はあっちこっちてんでんばらばらに広がっているので、番長はさっそく方向感覚を失いました。ただただ、8さんとDさんについていきます。なんだかものすごく怪しい場所や、崩壊しかけた家々を見ながら・・・。こんなとこ、女1人ではとても歩けないわ。。。Dさんという男性がいて本当に良かった。

何度か道を尋ねた結果、やっとたどり着きました!!ところが、ちょうど祈りの時間。堂内に入れないので、近くの店でランチすることにします。レストランというよりは「食堂」といった趣の店で、メニューもなく、大鍋にぐつぐつ煮てある数種類の料理から「これ。」と指差し注文。そのわりに高かったのは、、、一見して分かる観光客ですもの、ぼられたんでしょうね。。。^^;

でも味は良かったです。8さんとDさんに協力してもらい、写真を撮る番長。
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トルコの食事でお馴染みの飲み物は、この「アイラン」。飲むヨーグルト(甘くない)です。料理の辛さをやわらげてくれていい感じです。
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さて、礼拝も終ったようですので、いよいよ堂内に入ります!入場無料ですが、入口のところで「寄付を!」とせがまれ、いくばくかのお金を渡す。いや、美しいモスクを見られるなら安いもんだ!

が・・・。

堂内に入って3秒後、絶句する3人。

なんと、大・大工事中で、まったく!!!見られませんでした!「それなのに寄付とか言うなバーロー!」という思いが3人の胸に去来します。

トボトボとジャーミィを後にし、さて、これからどうしよう。では、グランドバザールでも行きますか。ここは4,400軒もの小さなお店がひしめく、アーケード市場です。でかいっ!!ここで迷子にならない人はまずいないでしょうな。番長の場合は、一歩でも足を踏み入れたら、もう一生出られないと思われます。でも8さんとDさんがいるから大丈夫。

こちらが入口(たっくさんあるうちの1つ)です。
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まあ、中のなんと賑やかできらびやかなこと!歩いているとあちこちから「コンニチワ!」「ヤスイヨ!」と声がかかります。もう、その雰囲気だけで圧倒されて、買う気がおきません・・・。8さんがバックギャモンのゲーム盤(木と螺鈿?でできた、素敵なボード!)のお店に入った他は、ずっと素通りし続けた我ら3名でした。そう、バックギャモンって、トルコでも人気のゲームなのです。なんでも、一般的なルールと違う、トルコ・ルールまであるそうですよ。

というわけで、冷やかしであっという間に終ってしまったバザール。まあ、巨大すぎて、全体の10分の1も見てないんですが・・・^^; では、地下宮殿にでも行くことにしますか。

「宮殿」という名前はついていますが、ここは実は昔使われていた、地下の貯水池です。さて、しかし、また迷う我ら。地図を見てあーでもない、こーでもないとやっていると、またトルコ人のおじさんに話しかけられる。

「地下宮殿はこっちだよ。連れて行ってあげよう。」

親切なおじさん・・・と思いきや、

「私の店がすぐ近くにある。素敵な土産物屋だよ。地下宮殿を見学し終わったら見に来なさい、出口で待ってるから。」

ああ、もう、トルコで客引きは、水や空気と同じくらい当たり前の存在ですのね。

地下宮殿はライトアップされて怪しい雰囲気を漂わせています。大きな魚もたくさん泳いでいて、ちょっとキモかったです。
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そして、、、ああやはり、出口で待ち構えているおじさん。あーあ、と思いつつ、店に引っ張られていく我ら3人。しかもその店が、「絨毯かよ!高いやんけワレ!」と暴れたくなるようなとこでした。「チャイを飲まないか?おごりだよ。」というおじさんの厚意を無碍に断り、いちおう商品を見るふりだけして、さっさと退散する3人でありました♪^^;

ちょっと疲れたんで、ホテルに戻ることに。が、途中、また客引きに捕まり、その店でチャイ休憩。せっかくですので、チャイ(紅茶)とコーヒーをパチリ。
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そしてホテルに戻る前に、そうそう、シーシャ(水煙草)をやってみたかったんじゃん!と思い出し、カフェに行くことに。というわけで、初シーシャです!頑張って吸います番長!すっぴんなんで極小写真でお届けします!(なんか、8さんも私もたまたま黄色い服着てたんですね、、、「チームイエロー」って感じ 笑)
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番長の吸い方は全くサマになっていませんが、Dさんが吸っている姿はシブくて絵になっていました。Dさんをご存知の方は分かると思いますが。

ホテルに戻って一休み。8さんがパソコンを持ってきていたので、貸してもらう番長。そうそう、カッパドキア以降の4日間の予定が空白だったのだ・・・!あれからガイドブックやネット検索で検討し、また、実際にトルコ入りして安全状況をチェックした結果、カッパドキアにもう1泊し、その後、パムッカレではなくサフランボルという町に行くことに決めました。あと1日はアンカラに泊まろうかと思い、アンカラのホテルを調べるも、いいところが見つからず・・・。最終日はホテルを早朝5時に出ないといけないので、交通の便利さや安全さを重視したいのですが、そうするととてつもなく高くなってしまうかも・・・。これは仕方なく、保留です。

というわけで、カッパドキアのホテルに延泊依頼を出し、サフランボルのホテルに空き状況チェックのメールを入れ、アンカラ泊にしない場合に備えて夜行バスの時間をチェック。やっと後半の予定が固まってきて、正直ホッとしました。今の時代、ネットは命綱ですなぁ・・・。8さんの親切に感謝です。

その後、行ってみたかった近所の帽子屋さんに出かける番長。ここはユニークな形の可愛いフェルト帽子がたっくさんあるのです・・・!ウィンドーを見ているだけで魅せられてしまいました。店内は4階まであり、各階に帽子やバッグ、アクセサリーなど、さまざまなフェルト製品が。帽子同様、色使いがとてもきれいな、見ているだけで楽しくなる商品が満載でした。

ただ残念だったのは、高かったこと・・・!トルコは物価が安いはずなのに、帽子1個5千円は無理!値段も負けられないと言うので、買うのはあきらめました。でも目の保養になりました^^

さて、いよいよご飯を食べに出かけます。セマーという旋回舞踏を見られるレストランに行きたかったのですが、開演まであと1時間半あるという。どう時間をつぶそうか・・・ということで、Dさんの提案で、ガラタ塔を見に行くことに。これはガイドブックに載っていたことさえ気づかなかった、番長ノーチェックの場所だったのですが、行ってみてよかったです。

ガラタ塔は対岸の新市街にあるので、まずトラムで金角湾を渡ります。そしてテクテクと丘を登ります・・・案外大変です^^; しかし、建物の間から見えるライトアップされた塔の姿は怪しく美しい。
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塔のてっぺんへはエレベーターで昇ります。高さ67mですが、丘の上にある塔なので、展望台(ぐるりと360度)からの夜景は素晴らしい!絶景かな。
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帰りは道なりに歩いていたら、、、それはそれはすごいところを通ってしまいました。ゴーストタウンのような、ほとんど人がいない、廃屋が並ぶゴミだらけの路地・・・。かなり恐ろしいです。とてもじゃないけど、番長1人では絶対に歩けません。でもそういうところを歩きたくなってしまう、怖いもの見たさの番長だったりします。。。Dさんのおかげでそれが可能になりました。

さて、レストランに行くと、ちょうどセマーが始まったところ!ラッキーな事に、ステージのまん前の席に案内される我らでありました♪

トルコにはメヴレヴィー教団というイスラム神秘主義の教団があり、セマーはその教団の修行として行われる旋回舞踏で、神との合一を図る目的で行われるのだそうです。といっても、こういうレストランでやるのはかなり観光客向けのものだと思いますが・・・。

ステージ上には伴奏を担当する2人が。そして上手(かみて)から、黒い服をまとった舞踏手が現れます。
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音楽に合わせてクルクルと回り続ける舞踏手。宙を見つめ、完全にトランス状態です。旋回にあわせて衣が広がって回り続け、なかなか美しいです。これを教団の道場で見たら感動するでしょうね。
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ステージが終ったところで、ご飯を食べましょう~!

今日のランチで8さんが食べた、ナスとラム肉の炒め物が美味しかったので、バトゥルジャル・ケバブという、ナスと挽肉を交互に串に刺した挟み焼きを注文してみました。これが美味しい~~!!ナスを炭火で焼くから、焼きナスみたいな味になるのです!これほんとお薦めです。8さんと2人で感動して食べました。
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しかしね~~、、、これ、ビールとなら最高の組み合わせだったでしょうに・・・!このレストランもお酒禁止だったのです。む~、残念!あたしゃイスラム教徒にはなれんよ!!

デザートはトルコの定番、バクラワを。チャイとトルココーヒーと一緒に。
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さて、お勘定・・・ですが、ここでお店の人が、「アップルティーをご馳走します!」とのこと。理由は不明(笑)。トルコではこのアップルティーも有名ですが、あとで聞いた話によると、「アップルティーは観光客の飲み物」というイメージがあるのだそうです。この後も、チャイをたのもうとするとわざわざ「アップルティー?」と聞かれたりするなど、なるほど、、、と納得する場面が何度かありました。

ということで、浮かせた腰をまた下ろし、アップルティーを楽しむ3人。セマーが終った後も、ステージ上では音楽が続いていたのですが、ここで、近くに座っていたトルコ人の若者グループから、リクエストが出ました。哀愁漂うアップテンポの曲に、自分を抑えきれず歌いながら踊り出す若者(見かけはおじさん)達。アツい、トルコ人アツいです!!しかしこの光景、な~んか見たことあるような・・・
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「あ・・・!・・・つぅか、ゲッ・・・!!」

思い出したーーー!!

2年前の大学院時代、番長の天敵だった、ハウスメイトのエムレイ!!!

キッチンで料理するエムレイ(しかしレパートリーはパスタのみ。しかもトマトソースとからめるだけ)が、興に乗ると、家中に響く大声で朗々と、切々と歌い上げる曲!そしてアイツも最後には踊り出してたよ!(ウザさ炸裂!!)仕方なく番長が

「それキプロスの曲?」

と聞くと、

「違う!これはトルコの歌だぁぁーーーーーっ!!!」

と絶叫してたよー。その時実感したんだよな、エムレイって、ギリシャ側じゃなくてトルコ側のキプロス人だってことを。

キプロスの政治事情はなかなかヤバい話なのでここでは割愛します。簡単に言うと、北部はトルコ系、南部はギリシャ系に分かれ、間には国連が引いた緩衝地帯があるという、物騒な背景がございます。

「なんであたしゃわざわざエムレイの国に来ちゃってるんだい・・・」

アツい若者達の踊りを見ながらため息をつく番長でありました。ああ、そうしてみるとよく分かるよ~~トルコ人のウザさがよー。

さて。ホテルに戻り、フロントで明日のモーニングコールを頼むと、

「あ、今朝・・・忘れちゃったんだ。。。」

と恥ずかしそうに笑うフロントマン。うーん、一応わかってはいたのか。。。「明日は絶対にお願いよ」と言い残して部屋に戻り、深い眠りにつく番長でありました。。。

さて、トルコ旅行記が終らないうちに1年の終わりが来てしまいました。。^^; こ、こ、この正月休みこそ頑張って仕上げたいと・・・思い・・・(また出来なかったら恥ずかしいから断言しないでおこう。)

今年も皆さんには本当にお世話になりました!ずるずるといつまでも長引くブログを読んでくださって有難うございます。

来年はいよいよ帰国の年。どうぞ皆さま、お手柔らかに・・・よろしくお願い致します!

良い年をお迎え下さい。
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by bancho55a | 2009-12-31 10:09 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第3日・アテネからイスタンブールへ

11月16日(月)

ホテル・ネフェリのペンキ臭い部屋で爽快に目覚めた番長。
ここは2ツ星ホテルですが、ちゃんと朝食付きです。ただし、内容は紅茶とパンとチーズとゆで卵ですが・・・いや、十分です^^
さて、午後にはイスタンブールに移動しますので、その前にササッと観光しちゃいましょう。

アテネは3度目、と大見得を切ったものの、どうも番長はパルテノン神殿には行ったものの、ローマン・アゴラとか古代アゴラとか、他の重要な遺跡はすっ飛ばしてたらしい。。。良かった、今回ギリシャにも来て・・・^^;

ということで、その、未見のやつらから行ってみましょう。

いつもの通り、絶対こちらだと確信して進んだ道がかなり間違えてる番長・・・。

・・・。

自分の人生の縮図を見ているような気がするのは気のせいでしょうか・・・?

でもいいんだ、間違えて行った先に、意外と面白いものがあるんだよ。(←それもまさに番長の人生)

ま、まあ、、、気を取り直し。

なんとかローマン・アゴラを見つけたので、いそいそとそちらへ。こちらが入口です。
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ガイドブックには「殺風景な場所」と書かれており、確かに崩れかけた石柱が並んでるだけの廃墟なんですが、
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番長はなぜか、大変気に入りました。大理石が素敵に白いんです。
朝いちで行ったせいか、誰もいなくて遺跡独り占め状態。まだ空気も少し青い感じで、静けさの中に鳥の声だけが響いて、そんな雰囲気も良かったのかな?
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中央には八角形の「風の神の塔」があり、各方角に、それぞれの方向の風の神様の浮き彫りがあります。
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澄み切った静けさを楽しんだ後、目を上げると、遺跡の外のベンチに座って遺跡を眺める旅行者風の人が目に付きました。この人、遺跡エリアに入らずにずっとそこに座って眺めていたようです。確かに外からでも十分遺跡の雰囲気は楽しめます。入場料もいらないし、朝の散歩の一休みにはもってこいかな?番長もアテネでもっと時間があればマネしたいな、なんて思いました。

さて次は、すぐ近くにあるアドリアヌスの図書館跡へ。入ろうとすると・・・犬がじゃまです(笑)チケットもぎり役?
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アテネには、遺跡共通入場券というものがあり、1600円ほどで、パルテノン神殿のほか、こうした街中の遺跡や博物館など10ヵ所位に入ることができます。しかも2日間有効で大変お得です。番長は半日しかいませんが・・・^^; それでもお得なのでこれを使います。普通、パルテノン神殿だけで1600円くらいとりそうなもんですが(←ロンドンの感覚)。

図書館内にも、番長以外に1人しか見学者がいなかったので、ゆったり見学できます。オフシーズンの旅行の利点の1つです。
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朝日が眩しいです・・・
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その昔、「朝日のような夕日をつれて」という第三舞台の芝居がありましたが、こちらは「夕日のような朝日」です・・・
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出入り口に戻ると、通せんぼの犬が2匹に増えていました・・・
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前にギリシャを旅行した時は町中に猫があふれていましたが、今回はやけに犬が目に付きました。
さて、お次は古代アゴラです。ここにもなぜか、入口に犬が・・・そして、番長がちょっとなでたら、ずっとずっとついてきてしまいました・・・。
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遺跡内はかなり広く、あちこちに彫刻や建物が転がっています。
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・・・と、向こうに突然犬が現れ、番長に向かってやかましく吠え出しました。
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2匹目が登場・・・
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3匹目が・・・
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なぜじゃ~~!と思いましたが、もちろん原因は番長の横にいるコイツです。
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きっと、彼らの縄張りに踏み込んでいるんでしょう。コイツ、人間と一緒だから、向こうも手出しできないと余裕かましてるのかな?
あの3匹がこちらに向かって来たらどうしよう・・・と思ったのですが、それもまた縄張りなのか、大丈夫でした。そして、番長についてきた犬も、ここで引き返していきました。

古代アゴラの丘の上にはへファイトス神殿が建っています。そこに行ってみましょう。
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行く途中で、辺りに鳴り響く人工音!ああ~~~、番長の携帯のアラームです!イギリスの平日の朝7時=ギリシャの朝9時に鳴るようセットされています。しかし止める術がないのです!だって画面見えないんだもん、どのボタン押せばいいか覚えてないんだもん。

遺跡の静けさを破って鳴り響く音に、そこらの木立から鳥が一斉に飛び立ちます。ご、ご、ごめんよ~~~。ああ、どうか明日以降のフライト中に鳴りませんように・・・
今から思えば、電池を取り出してしまえば良かったのですが、なぜか全然そこに思い至りませんでした。

さて、気を取り直してヘファイトス神殿です。こちらはギリシャで最も原形を残している神殿なのだそうです。確かにパルテノン神殿と違って、屋根があります。残念ながら中には入れませんが。
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丘の上から辺りを見回すと、向こうにパルテノン神殿のあるアクロポリスの丘が見えました。かなり高く、大理石の白い色ですぐ分かります。では、そちらに行ってみましょう。
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ふうふう言いながら丘を登ると、やっと入口が。ここは(たぶん)、聖パウロが、キリスト教宣教の演説をアゴラに来た市民に行った、といわれている場所です。
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入口をくぐって少し歩くと、イロド・アティコス音楽堂があります。今でも実際に使われています。後ろにはアテネの街が広がります。
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ここでちょうど日本人ガイドツアーが説明中だったので、物陰からこっそり聞いてみました。英語ガイドの方が安いしたくさんあるから便利だけど、やはり日本語の方が聞きやすいし、日本人向けの情報も言ってくれるからいいですね。例えば「数年前、この劇場で行われた蜷川幸雄の芝居には平幹二郎も出演し・・・」とか、英語ツアーでは聞けない面白いエピソードも聞くことができます。それに、日本人の、特に年配の方々は歴史や文化への造詣が深いので、ガイドさんの話もそれにあわせてより深く、面白い気がします。これはトルコのガイドさんも言っていたことですが。

でも番長には時間がないので、ツアーから離れ、先を急ぎます。
さて、パルテノン神殿です。やはり素晴らしい!大きさに圧倒されますね。思い切り工事中ですが、、、^^;
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アクロポリスの丘からの眺めは最高。白いアテネの街が美しい。
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向こうにゼウス神殿も見えます。あとで行こうっと。
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・・・と、景色に見とれていると、向こうから美しい薄紫色に髪を染めた、お人形さんみたいに可愛い女の子がやって来て、番長に「写真を撮ってもらえませんか?」と。英語に少し訛りがあったので、欧州のどこかの国の人のようです。「1人旅だと自分の写真が撮れないよね。」と笑い合って、お互いの写真を撮ります。番長もアテネの街をバックに、いい記念写真ができました。

こちらはエレクティオン、美しい建築で、番長も大好きです。
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一通り見た後、入口に戻ると、、、犬が縦列睡眠中です・・・。
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なんでこうも人の行く手をさえぎるのが好きなんでしょうか、、、
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それからディオニソス劇場へ。こちらは入場禁止でしたが、中では何かの撮影をやっていました。CMかな?
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さて、さっき丘の上から見たゼウス神殿に行ってみます。列柱が残っているだけですが、地面の緑との対比がなかなか美しいです。
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ここで時間切れ。ホテルに戻り、チェックアウトして空港に向かいます。うーん、ホテルを便利な場所(ローマン・アゴラからもゼウス神殿から徒歩10分弱)にしておいて良かった!

空港に到着し、さあ、時間をつぶし・・・と思ったところで、大変なことに気づきました。
イスタンブールのホテルの地図を印刷するのを忘れていたのです!!

どーすんですか、番長!ガイドブックにも載ってないのに!携帯も使えないのに!!

あ、そういえばアテネの空港には無料のインターネットがあるじゃん!と思い出し、そちらにダッシュするも、どこも塞がっている・・・。開いてるのは壊れてるし・・・。

うー、イスタンブールのツーリストインフォで聞けば分かるよ、きっと、、と思いつつも、2ッ星ホテルだからちょっと不安・・・。

最後の最後で、やっと1台、ネットが空きました!急いで検索し、ホテルのホームページに。うう~~接続スピードが遅い~~イライラ。

やっと出てきた地図、、、でもこれってどこだ!?ガイドブックと照合してもよく分からない^^; 仕方がないので、ササッとガイドブックに手書きで地図を写す。後から考えれば、デジカメで撮っちゃえば良かったんですが、焦ってるとそういうアイデアが出てこないんですよね。

写し終わって、今度は搭乗口にダッシュ!う~ん、我ながらアホらしいバタバタぶりです。間に合いましたが。

トルコまでもエーゲ航空で飛びます。安い航空会社だけど、なかなか快適です。
機内食を見た時は、「えっ、3つともデザート!?」と一瞬驚きましたが、甘いのは1つだけで、あとはサラダとチーズパンでした。
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1時間ほどでイスタンブール着。さあ、さあ、さあ、いよいよやってまいりましたよ、客引きの国、トルコに!!

もうとにかく、トルコの客引きがウザいという話は死ぬほど聞いていたし、ウザいだけならいいけど、騙されて高い金払わされるとか、どこかへ連れてかれるとか、置き去りにされるとか、困った話もこれまたたくさん聞いていたので、必要以上に身構えてしまう番長でした。

ゲートから外に出て、まずはトルコリラへの両替をします。いくつか並んだ銀行や両替屋の前をウロウロしていると、わわー、さっそく。

「両替?両替ですか?」

声をかけられる。この人、『ツーリストインフォ』の身分証明書をつけてるけど、地球の歩き方には

「ツーリストインフォのバッジをつけたニセモノによるトラブル多発」
「到着ロビーでツーリストインフォのスタッフらしき人物に声をかけられたらニセモノだと思っていい」

と、はっきり書いてあります。ということは、この人もニセモノ。

「両替ならここが一番いいよ。」

・・・って、明らかにそこの両替屋の回し者じゃん!!

「どこから来たの?ジャパン?」

ああ~~~ウザい~~~

とりあえずその人を振り切って、他の場所をウロウロしてると、こちらもツーリストインフォのバッジをつけた人が
「レンタカー?レンタカー?」
「ホテルは決まってるの?もっと安いホテルあるよ」
「ほら、バッジつけてるでしょ、僕はツーリストインフォだよ」
「観光?ツアーはいかが?」

ああ~~~ウザ過ぎる~~~!!

仕方なく両替コーナーに戻り、1軒ずつレートを確認していく。といっても番長の場合、ドルレート、ポンドレート、円レート、ユーロレートの4つを見比べるので大変な時間がかかってしまいます。

「だから、ここが安いって言ってるじゃん」

あーさっきのヤツがやってきた。

しかたなくそこを見ると、、、

全然安くないじゃん!!(怒)

もーーー、今の怒りで他の店のレート忘れちゃったよ!とムッとしつつ、

(あ、そうだ、コミッション額見るの忘れてたよ)

と、また最初の店から、手数料のパーセンテージのチェックを開始。もうこの場所に10分くらいウロウロしてるんですが、番長トロ過ぎ・・・(涙)

「あれっ」

よく見たら、客引きの薦める店だけがコミッション2%、あとはコミッション4%だった。レートは他の店より多少高いが、2%の差額で十分カバーできる。しかもその店、よく見たら、両替屋じゃなくて郵便局じゃん!さすがに郵便局の客引きはいないよな。(←まだトルコを甘く見ていた当時の番長。)

「ほんとだ、コミッションとあわせると、ここが一番安いね。」

と客引き・・・いや、この人は本当のツーリストインフォのスタッフだったのかも・・・に声をかけると、相手は得心の笑み。

「どこから来たの?ジャパン?トルコはどこに行くの?イスタンブールは・・・」

いえ、それ以上の会話は不要です。さっさと仕事に戻ってください。トルコ人、ギリシャ人以上に話好きだわ。。。

しかし、この両替屋、じゃなかった郵便局で一つ不満なことがあった。1リラ以下の端数をくれないのだ!ただ、確かに世界の中には、端数をくれない両替屋もあるので、番長も「ああ、ここはそういう国か。」などと勝手に合点してしまったのだが、よく考えたら1リラって65円じゃん!ということは、もしかしたら番長、数十円損してたってこと!?端数をくれない国というのは、たいてい端数が数円の国なので、それも仕方ないと思えるのだけど、これは完全に怠慢では?あー、その場でクレームつければよかった!と、ひとしきり悔しい思いをしました。

さて、今度はホテルに向かいます。

空港からホテルまでの移動手段としては、ハワシュというシャトルバスもあるのですが、これがまたガイドブックによると、

「ハワシュの車内で、他に空席があるにもかかわらずあなたの横に座ってくる人の多くは絨毯屋や旅行会社の客引きだ。ハワシュのバス降り場にも、ハワシュのスタッフを装う客引きや絨毯屋の客引きが待ち構えている。」

いやだーーーそんな人に隣に座られて、市内までの30分、ひたすらセールスされるのは・・・。しかも降りたらまた客引きの群れがいるなんてイヤーーーッ!!

ということで、ガイドブックでもお薦めの、地下鉄+トラムで行くことに。

ゼイティンブルヌ駅での乗り換えなど、一部ガイドブックと違う情報もありましたが、おおむね問題なく市内到着。ちなみに、この乗り換えの時にどのトラムに乗ってよいのかマゴマゴしていた番長に、そこにいたおじさんが「スルタンアフメットに行きたいのか?それならこれだよ!」と親切に教えてくれる。トルコ人、客引き以外に親切な人もいるんだなぁ、とちょっとホッとしました。

トラムの車窓から、初めて見るトルコの街並みにワクワクしているうちに、スルタンアフメット駅に到着。ここは旧市街、そして観光のメッカです。というわけで、降りると同時に「どこから来た?」「ツアーは?」「レストランは?」と客引きに声をかけられますが、何気なく無視していると離れていくので、困ることはありませんでした。この後も、街中ではしょっちゅう客引きに声をかけられますが、多少(ホントにちょっとだけね)微笑みながら首を振ったり、反感を買わない程度に無視したまま歩き続ければ問題ないようです。

それにしても、トラムの駅を降りた途端、間近に迫るモスクの巨大な姿・・・!ああ、イスラムの国にやってきたんだなぁ~、と、深い感慨に包まれました。考えてみれば番長、これが初の中近東です。

この、「初の中東」が、トルコの旅を思い出深いものにした一つの要因かも?とも思います。行く前までは、イスラムって全く親しみを持てなかったし、何となく「911」と結びついて、多少きな臭いイメージもあったんですが、トルコ後は、とても親近感を持つようになりました。そういう意味でも、行ってみて本当に良かったです。

さて、ヒッポドローム(ローマの大競技場跡)にある、古代エジプトや古代ギリシャから運ばれたオベリスク3本を眺めながらホテルに向かいます。番長の荷物は小さなキャリーケース1つだけ。不便だけどとても身軽に旅ができます。しかし、身軽だからといって旅が楽になるわけじゃありませんよ!なんてったって、(もう耳がタコでしょうが、)番長、方向音痴ですから!それなのに、どこだかよく分からない手書きの地図しか持ってないんですから!!(←アホの象徴)

道を知っていれば10分で着く場所ですが、番長、ざっと20分はかかったな・・・(遠い目)。ガイドブックに載っていない道の名前も多く、「あたしは今どこにいるんじゃい・・・」と途方に暮れつつ、トルコの石畳にキャリーケースの車輪を引っ掛けつつ、ヨタヨタと進みます。この石畳!!コイツくせものです!これでキャリーケース壊した人もいるらしいので、慎重に進まないと・・・。

迷った挙句、やっと「きっとこの道を渡ればかなり近くまで行ける!(たぶんね^^;)」という所に来ました。ところが、その道が渡れない・・・!車がひっきりなしに走っていて、番長が渡ろうとしてるのはみえみえなのに、1台たりとも止まったり、スピード緩めたりしてくれないのです!近くに横断歩道もナシ。

3分以上そんな状態だったのですが、全く先が見えず。・・・と、その時、番長の10メートルくらい先にいたトルコ人のおばさんが、勢いに任せて渡りました!すげー!よく怖くないなぁ・・・。さすがにその迫力に車も止まります。

それを真似よう、と思うのだけど、荷物もあるし、やっぱどうしても無理!!

・・・と、そのおばさんがこちらにやって来て、番長と一緒にじっと車の列をうかがい、あ、少し空いた?と思ったところで、「ケス!ケスケスケス!」とかなんとか叫びました。どう見ても「今だ、渡れ!」みたいなことを言ってるんですが、む、むり・・・!

でもこんなことしてても埒が明かないので、次にまたほんの少し空いたところで、おばさんの指示に従い、突っ切る番長!番長の・・・というよりは、おばさんの迫力に押され、車も止まってくれて、やっと渡ることができました。ふぅ・・・。おばさん、有難う!

そして道を渡ると、そこにはホテルのある道の名前が・・・!そしてとうとうホテルに到着!よくぞあの手書きの地図でここまで、、、(涙)

ホテルにチェックインすると、「君の友達夫婦はもうチェックインしてるよ、隣の部屋だよ」とのこと。うーん、ふつう、部屋、隣同士にはしないんでは・・・?と苦笑しつつ、部屋へ。2ッ星で、1泊4千円くらいのわりには悪くない。・・・と思ったが、トイレに入ってびっくり。「消毒済み」のテープが取られ、便器の中にタバコの吸殻がある・・・!

普段の番長なら即刻フロントにクレームだけど、今回はすぐ隣に友達がいるので、何となく気が引けてしまい、そのままに。・・・いや、クレームすべきだったよね。

さて。隣の部屋に行くと、8さん夫婦が!顔を見て本当にほっとした!今までの緊張感もとけて、「いや~イスタンブール、楽しくなりそう!」と急に明るい気分になる。8さん達はビールを買ってきていたのでご馳走になる。疲れた後のビールは美味しい!!

飲みながら今後の計画を練り、夕食に行くことに。あちこち歩き回った結果、「セリム・ウスタ」という、1920年創業のキョフテ屋に行くことにした。キョフテとは、小さなハンバーグというか、ミートボールというか、ま、そんなもので、イスタンブール名物の一つです。

中は食堂、といった感じの簡素な造りですが、3人で食べればそれもまた一興。しかし、メニューに酒がない!!ああーーー、イスラムの国だぁーーー!

ガイドブックをよく見ると、お酒が飲めるレストランはお酒マークがついています。そうかー、残念だなー、キョフテとビールって合いそうなのにな~。キョフテは、ほっぺたが落ちるほどうまい!というものではありませんが、ま、なかなかイケます。

食後、勘定書きを見て笑い出す8さん夫婦。なんと、昨晩行ったレストラン(8さん夫婦は昨日からイスタンブール入りしてます)の3分の1の値段だとか!1人増えてるのに3分の1とは!どうやらイスタンブールは、店によって豪華にも質素にもイケる街のようです。

食後、ぶらぶらと街歩き。8さんのだんなさん、Dさんが「シャシン、シャシン」と言うので見ると、おお、ブルーモスクとアヤソフィアがライトアップされてきれい!
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その後、「そういえばシーシャ(水煙草)吸ってみたい!」という、番長と8さんのリクエストでカフェに入る。トルココーヒー(沈殿式)と、バクラワというトルコで一番人気の蜂蜜パイもあわせて注文し、シーシャの来るのを待ちますが、、、

、、、

、、、

とうとう来なかったです・・・(涙)

何となくトルコのいい加減さを見たようで、多少の不安を抱えつつホテルに戻り、また8さんたちの部屋でビールをごちそうになる。明日の予定を決め、そろそろ寝る時間です。番長はフロントにモーニングコールを頼み、しかしトルコのいい加減さが不安なので、8さんにも起きなかったら壁かドアを叩いてくれるよう頼んで、さて、おやすみなさい、です。どうも部屋の空調がおかしいようで、どこからか煙草の匂いが・・・。ホテルに文句を言おうかと思いつつ、また気が引けてやめてしまった。

・・・そして翌日はもちろんモーニングコールは来なかったです!!

こうした数々の失態の結果、はっきり言わせて頂きます。このホテルArtefes、お薦めしません!(トリップ・アドバイザーにはお薦めコメントもたくさんあるのですが・・・。)
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by bancho55a | 2009-12-20 01:48 | 09.11 トルコ・ギリシャ

トルコ・ギリシャ旅行~第2日・クレタからアテネへ

11月15日(日)
朝起きると良い天気!バルコニーに出てみると、さすがはエーゲ海、冬でもブルーがまぶしい♪
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こちらはヴェネツィア時代の要塞だそうです。
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さて、朝ごはんに行きましょうか。

シーズンオフらしく、ホテルものんびりしたけだるい雰囲気。朝ごはんはビュッフェで、小さいホテルにしてはかなり豊富な種類で美味しい!!ホットフードも充実しており、とりあえずタダのものはがっつり頂く番長です。

お腹がくちくなったところで、クノッソス宮殿に出かけます。昨日のフロントのおばさんが、親切に道を教えてくれる。深夜残業に早朝出勤・・・さては家族経営のホテルだな(笑)
実は昨晩、地球の歩き方を読み直してみたら、なんとこのホテルは読者割引10%と書いてあった!しまった!こういうものは、たいてい事前に言わないとダメだし(昔、スイスのホテルで説教されたことがある)、週末特別料金と一緒には使えません、なんて言われることも多い。だめもとで聞いてみると、

「地球の歩き方?聞いたことないわね。でも確かにこのガイドブックには、うちのホテルの紹介の所に10%って書いてあるわね・・・他の日本語はさっぱり意味が分からないけど(笑)」

とりあえず、同僚に聞いてみる、と言う。むげに断らない所がこれまた親切だ。

クノッソス行きのバスターミナルは、ホテルから徒歩10分のところにあります。こちらもいかにもシーズンオフという感じで、スタッフは世間話したり、遊んだりしてるが、運行はちゃんとされていた。

さて、車内アナウンスもないけど、クノッソス宮殿はどこで降りたらいいかな~~^^; と思っていると、バスの運転手が乗客に向かって「クノッソス!」と叫ぶ。といっても、乗客は番長と、東南アジアっぽい2人組の女性達だけ。彼らも旅行者だった。(マレーシアっぽいな?と思ったら大当たりでした。)

方向音痴の番長は、こういう時は無駄な努力はせず、他の人についていきます(笑)

女性2人組におとなしくついていくと、おお、宮殿入口が見えてきた。入口に佇んでいた、マダムっぽい迫力の女性が番長たち3人に向かって近づいてくる。

「1時間ツアーのガイドはいかが?」

ガイドブックにもガイドツアーの事が書かれていたが、番長はハナから無視していた。ガイドもピンキリで、時には地球の歩き方の情報だけで十分、なんてこともあるのだ・・・。

しかし、女性達は考え込んでる様子。ガイド料は1400円だが、入場料も1400円。で、シーズンオフのギリシャでは、日曜日の遺跡入場はタダなのです。今日は日曜日だから、ちょうどいいじゃない?とたくみに誘うガイド。そして、本来は5人のツアーなので、ついさっき入場した別の女性グループに声をかけてみる、彼らがOKなら行きましょう、ということになった。そして、その「さっきの」女性2人(イギリス人)も参加することに。

番長は迷ったが、確かにこの遺跡はほとんど建物らしきものが残っていないので、ガイド無しではただの地面を歩いて終わり、になってしまう。しかもここは迷宮ラビリンス、一度足を踏み入れたら、2度と外には出られない・・・!(建物があればの話だがw)

というわけで、参加することにした。結果からいえば、ガイドの説明は地球の歩き方に毛が生えたくらいで、大学で美術史やギリシャ神話を勉強した番長にとっては、それほど新しい発見もなかったのだが、ま、損した気分にはならなかった。それにクノッソス内に説明書きがほとんどないので、自力理解は困難かもしれない。

遺跡内は古い石組みが散らばっているだけだが、ところどころレプリカで雰囲気を出している。壁画の写真はほぼすべてレプリカで、本物はイラクリオンの博物館にあります。
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この玉座とグリフィンの壁画や、次の写真のイルカちゃんの壁画は、20年前に大学の美術史の授業でスライドを見て、美しいなあ・・・と思っていたものだった。レプリカとはいえ、実際に自分の目で見られるのは嬉しい。
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パルテノン神殿など、ギリシャ美術の柱は上に行くほど細くなっていますが、ここ、クノッソスはミノア文明。柱は松の木を逆さにして使ったため、上に行くほど太くなっています。
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当時(紀元前37世紀とかですが・・・^^;)、アジア系のミノア人の力はギリシャ人よりも強く、ギリシャから少年少女を献上させて、危険な牡牛のアクロバット競技をさせていたのです。もちろん命を落とす少年少女も・・・。そこから、牛頭人身の怪物ミノタウロスと、献上された英雄テセウスとの迷宮ラビリンスの対決の神話が生まれたようです。う~ん、神話好きの番長、わくわくします。
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それにしてもこの日は本当にピーカンの良い天気。番長は極寒のトルコに備え、分厚いキルティングコートを着てきたのですが、それをホテルに置いてきて本当に正解だった!と思ったのもつかの間、こんどはセーターが暑くてたまらない・・・。でも下はキャミ1枚なので脱げない・・・^^; ガイドの女性が半袖になるのをうらめしそうに眺めながらトボトボついていく。マレーシア人女性は「これ以上日焼けしたくない・・・」と、日傘ならぬ雨傘を広げる。これにはガイドとイギリス人女性2人も驚いたようだった。でも気持ち分かる~~、番長も傘で日よけしたいよぅ・・・。日陰に入ると涼しいのだが、直射日光が当たると「ジリジリ・・・」という感じなのだ。イギリス人女性2人も「誰もギリシャがこんなに暑いなんて教えてくれなかったわ・・・」とため息をついていた。
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この写真の右手、偉そうなポーズを取っているのがガイドの女性です。左側はイギリス人女性。
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1時間のツアーが終わり、解散。マレーシア女性2人はもう少し中を見ていくとのこと。番長は後の予定がつかえているので出口へ。すると、イギリス人女性2人が話しかけてきた。番長がロンドンに住んでいる、と言ったので親近感をもったらしい。

彼らは各国を回る船旅の途中なのだそうだ・・・。何か高そう(笑)。各寄港地でこうやって下船して観光しているわけだが、乗客の中には「あら、今度はギリシャ?別に降りなくていいわ、私は船に残るわ」なんて人も多いらしい。そういう人達はすでに船旅に何度も参加しており、新鮮味がないのだそうだ。・・・旅好きの番長には全く想像のつかない世界である。一度でいいから旅に飽きてみたいなぁ。なんちゃって。

去年は日本にも行ったそうで、とても良い国だったと言っていた。そうでしょう^^ で、歌舞伎を観に行ったら、「有名な役者が登場すると、みんな叫ぶので驚いたわ!」とのこと。なるほど~。

番長が掛け声や屋号について説明すると、面白そうに聞いていた。あと、あちこちみやげもの屋に連れて行かれたけど、気に入るものが無かった、でも、歌舞伎座の中のおみやげもの屋さんはとても良かった、と言う。番長も同感です。あと、上野の東京国立博物館のショップとか、センスいいよね。

感じの良い人達だったし、話も楽しかった。あっちのカフェでもう少し話しない?と誘われたが、番長は午後の飛行機でアテネに飛ばなければならないのだ・・・。というわけで、残念ながらここでお別れ。別れ際に、「イラクリオンの博物館はお薦めよ。ただ、今は工事中で閉まっているけど、主な展示品は隣の仮設建物に収納されているわ。」とのアドバイスをもらう。

バスでイラクリオン市内に戻り、博物館に行ってみるとその通りだった。このアドバイスをもらわなかったら「なんだ、閉館か、残念。」と引き返してしまったことだろう。感謝である。こちらも日曜日は無料公開。なかなか良い作品が揃っていた。美術史の授業で見た懐かしい作品も。

ついつい長居してしまった後、急いでホテルに戻ると、チェックアウトの時間を過ぎていた。でも、行く前に「少しくらい時間過ぎても大丈夫よ!」とおばさんが言ってくれた通り、何の問題もない。

部屋に戻り、パパッと荷物をまとめ、支払いをしようとすると、10%割引で良い、と言う。このホテルは番長の普段のレベルと違い、ちょっと奮発していただけにほっとしたし、嬉しかった。ちなみにイギリスに帰ってから、宿泊についてのアンケートに答えて欲しい、とメールが来たので、番長にしては珍しく快諾。普通はめんどくさいから無視するんですが^^; 忌憚のない意見を書いたが、翌日、アンケートのお礼メールが届いた。家族経営の小ぢんまりしたホテルなので、こういう意見がとても役に立つんです、と、定型文ながら心のこもったメールという感じでますます好感。ホテル・ラト、お薦めです^^

チェックアウト後、少し時間があったので、ホテル内の無料のインターネットを使わせてもらう。手短に次のフライトのオンラインチェックインを済ませ、気持ちに余裕もできた。

「空港まで市バスで行く」と言うと、おばさんはちょっと驚いた顔。空港まで10分ほどの距離だから、普通は皆、タクシーで行くのだろう。でも、がまん、がまん。

バス停で切符を買う時に少し戸惑ったが、近くにいたギリシャ人の女の子が親切に教えてくれた。券売機が壊れていたらしく、キオスクのおじさんにギリシャ語で説明してくれたおかげで、切符を買うことができた。

空港に到着し、エーゲ航空に乗り込み、一路アテネへ。途中、窓からサントリーニ島が見えた。
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1時間弱でアテネ着。ここからはシャトルバスで市内に向かいます。終点のシンタグマ広場からホテルまでは徒歩10分ほどのはず。さあ、また迷いますよ~~(爆)また人に聞かないとアカンかなぁ、と思ってると、向こうからおじさんが近寄ってきて、「どこだ?どこに行きたいんだ!?」と聞く。ギリシャ人、本当に親切(すぎ)です(笑)。

ホテル「ネフェリ」にチェックイン。地球の歩き方に書いてあるとおり、2つ星にしてはきちんと掃除してあるホテルだったが、部屋がペンキ臭いのには参った・・・。中にいると慣れてしまって感じなくなるのだが。部屋は2階なので、防犯上、窓を開けて寝るわけにも行かない。まあ、首都アテネの便利な場所にあるわりに安いから仕方ないか。

さて、ゆっくりしてるヒマはありません。もう夕方だけど、地球の歩き方には「考古学博物館が遅くまで開いている」と書いてあるので、いざ、行くぞ!まずは地下鉄の駅へ向かいます。
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地下鉄でオモニア広場に行き、そこから徒歩だが、夜のオモニア広場は気をつけろ、と、ガイドブックに書いてある。地上に出てみると、はは~ん、こりゃ~すごいわ。今朝までいたクレタ島ののんびりした雰囲気がうそのように、やばーい雰囲気。目つきの悪い、怪しい人がうろつきまわっている。もちろん、普通のギリシャ人もたくさんいますが。

この危ない雰囲気の中でガイドブックを広げるのも嫌なので、まずはカンで歩いてみましょう。
・・・ええ、方向音痴の番長、思い切り反対方向に歩き始めたようでした。辺りの雰囲気がどうもおかしいので、しかたなく隠れて地図を見ると、おお、こちらはガイドブックに「治安がよくないので、暗くなってからの街歩きはお薦めできない。」とはっきり書かれているところであった。意気揚々とそっちに進む番長、どうなのよ・・・

あわててそこを離れ、非常に苦労した後、やっと正しい道を探し当てた。道の名前が、正式名と通称と2種類あるのって、やめてもらえませんかね・・・^^;

・・・と、暗い中でガイドブックを覗き込んでいると、近くにいた男が、物陰に隠れ、いきなりズズーーーッ!と、鼻から何かを吸い込んだ。ゲッ、ま、ま、まさかのまさか!?ち、ち、ちがうよね、これはクスリじゃなくて、そ、そう!花粉症の、鼻から吸引する粉末薬なのよ、きっと!!

と思いつつも、そそくさとその場を離れる番長であった。今まで行ったどんな危ない国でも、目の前でこんなシーン見たことないよ!(注:オランダは除外。)番長の中で、一気にギリシャの危険度が跳ね上がってしまった一瞬であった。

博物館までの道は危ない雰囲気はなかったが、なんだかちょっと荒んだ感じであまり良いイメージは持てなかった。昼間に行ったら全然違うんだろうが・・・。

そして博物館に近づくにつれ、何かすごいガナリ声とセンセーショナルな歌が聞こえてくる。仮設スピーカーから大音量で流している感じだ。辺りは異様な雰囲気・・・。ビラを配る人、何かを売る人、路上にはテーブルが並び、本を売ったり、ビラを並べたりしている。あちこちにポスターも貼ってある。そのデザインが、どうもソ連国旗や共産主義ぽい感じだ。何かの抗議行動めいた雰囲気があたりに漂っている。とにかく、かなり大がかりなことになっているのだ。

耳をつんざくような、人々を鼓舞するような叫び声と、哀愁に満ちた労働歌のようなメロディー。このままここにいると、何だか何かに染まってしまいそうで怖い・・・。早く博物館に行かなくては、と思いつつ、右手を見ると、「あ、こりゃぁいかにも博物館でしょう!」と言いたくなるような、巨大な建物がそびえていた。

が、そこは、先ほどから続くこの異様なイベントの中心地のようだった。何で博物館でこんなことをやっているんだろう?と思いつつ、ずんずん中に入っていくが、中はさらに異様な雰囲気で、明らかに集まっている人々の中で、番長だけが浮き上がっている。

皆さんお察しのことと思いますが、方向音痴の番長、みごとに間違えて、このアツい集会の真っ只中に足を踏み入れてしまったわけです(爆)

ま、集会自体は排斥的なものではなく、むしろ人々の参加を求めるようなタイプで(多くの人々は断っていたけど・・・)、危ない事はありませんでした。中には写真を撮ってる人もいたので、ついでに物見高い・・・じゃなかった、ジャーナリスト精神に溢れる番長もパチリ。横断幕が見えますね。どうもここは、アテネ大学の付属の建物のようでした。
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さりげなくその場を離れ、元の道に戻って歩き出す番長の目の前に、ああ、今度こそ本物の博物館が!!なんだ、隣だったのね(爆)

さあさ、見学、見学・・・と思ったが、どうも様子が変。人っ子一人いないし、扉も閉まっているような・・・。とりあえず近づいていくと、中から人が出てきた。なぁんだ、開いてるじゃん。と思いつつ、やはり様子が変なので、その人に聞いてみる。

「博物館はここですか?」
「そうだけど、今日はもうとっくに閉館したよ。」

・・・。

地球の歩き方・・・。「夜7時半まで開館」って・・・。

「いや、3時で閉館だよ。私はここのスタッフなんで入れるんだけどね。明日の朝来たら?」

明朝は時間がないんです・・・。ま、ここは以前の旅行で見てるからいいか。あっそうだ、ついでに聞いてみよう。

「あの、もし知ってたら教えて欲しいんですが、あの隣でやているイベントは何ですか?」
「ああ、それなら説明してあげられるよ。この国はね、何十年か前まで、軍事政権が支配していたんだ。で、11月17日にそれが倒れて民主制になった。だから、それを記念して、毎年11月17日近くの週末にあの集会が開かれるのさ。」

なるほど・・・!

ちなみに、今ググッたら、11月17日に崩壊したのではなく、この日の、工科大学学生の蜂起が崩壊のきっかけになったんだそうです。ウィキペディアによると、「学生デモ隊による大学占拠に対して実力鎮圧を行った結果、多数の死傷者を出したことで独裁政権の基盤が揺ら」いだのだそう。なんと・・・!そうか、だからああやって、大学の建物でやっているのか。ただし、この11月17日にちなんだ名前の急進的なテロ組織もあるという、なかなか危険な匂いも・・・。うん、番長、次からああいうところに足を踏み入れないようにね・・・。

さて、ご飯を食べに行くか。

さっき、来る途中で、ガイドブックのレストランを2~3軒見てめぼしをつけておいたので、その中の1軒、「ビザンティノ」へ。ホテルから徒歩2分なので、飲んで帰っても安全だな、と思ったのです。

さっ、イギリスで食べられない「タコイカ」食いまくるわよ~~~!!

女1人で夜、レストランに入る、というのは西欧社会では異様なので、若い頃の1人旅ではたいていマックや買い食いですませていた。でも年とともにずうずうしくなり、今では堂々と1人で入って酒までオーダーしちゃうのです。

ビールとイカのフライ、タコのグリルをオーダー。
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事前の期待が大きすぎたか、ちょっと不満も残ったが、念願のタコイカ食べられて大満足。ついでにお腹もパンパン!徒歩2分で良かった!とホテルになだれ込み、ペンキ臭い部屋で眠りにつきます。では、おやすみなさい♪
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by bancho55a | 2009-12-13 11:58 | 09.11 トルコ・ギリシャ