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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
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08.12 プラハ
08.11 クロアチア
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08.6 バルセロナ Barcelona
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ダブリン旅行2

3月20日(金)

今日はいよいよ、郊外日帰りツアー。行き先はパワーズコートとグレンダーロッホです。
参加チケットを手に、ダブリン市内のバスターミナルへ。地方行きのバスと、ツアーバスの情報がまとめて電光掲示板に表示されている。時間が近づくと、発車ゲートが表示されるので、そちらに向かう。

番長が選んだのは、地球の歩き方に掲載されていたエーラン社のツアー。とても人気で、平日なのにほぼ満員、参加者約40人。2ヵ所の入場料も入れて30ユーロ(3,600円)という、お得な値段が理由でしょうか?

さっさと窓際の席を取って、全員がバスに乗り込むのを待っていると、隣に素敵な男の子が。きゃあ♪もしかして出会い?恋の始まり!?

「ここしか開いてないな、お前はあそこに空いてる席に行けよ」

・・・?

なーんだ、連れがいるのか。しかも男。ということは、ゲイかこいつぅ!くそー、無駄な期待させおって!(1人で盛り上がる番長)

相手がゲイでは仕方がないので、「席、替わりましょうか?」と聞くと嬉しそうな顔。ケッ。移った席は窓際ではない、通路側だったものの、

「まあ、最前列♪」

おかげで終日、最高の眺めを楽しむ事ができました。

ところでガイドさんがいないよ~、と思っていると、なんと運転手さんがしゃべり始めた。兼任か!あの~、くれぐれも安全運転でお願いしますよ・・・

でも、ジョークを交えて軽快に話し続ける運転手さんは、そこらのガイドさんよりよっぽど楽しい。

「その昔、ノルマン人はイギリスを征服した後、アイルランドも支配しました。ああ、そのままだったら我々は今、美味しいフランス料理に舌鼓を打っていたでしょうに。」

「左手奥では、サッカーやラグビー用の競技場を建設中です。完成の暁には、私どもアイルランド人は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアなど各国を試合にご招待します。そしてヤツラをこてんぱんに叩きのめします!」

「ここがウィックロウ山脈です。右手の標識にもあるとおり、ここは『シカ注意!』地域です。万一シカをはねてしまった場合、罰金をとられますので、乗客の皆さんにご協力をお願いします。屈強な男性の方、私と一緒にシカを荷物入れに運び込んで隠してください。ただし、そのシカは私一人で頂きますので、皆様の分け前はございません。」

車内が笑いの渦に包まれている間に、最初の目的地、パワーズコートに到着。

ここは正直、番長、まったく期待してませんでした。「むしろここに寄らないで、ツアー料金引き下げていただけません!?」くらいに。だって、ただの、領主の館じゃないですか。しかも館は消滅して、庭園しかないっつうじゃありませんか。ヨーロッパの庭なんて1つか2つ見れば、あとだいたい全部同じじゃん、時間の無駄だよ!

・・・ところが。

これが、素晴らしい庭園だったのでございます。地球の歩き方にも
「アイルランドはもとより、イギリスを含めてもこれほど美しい庭園はないと称されてきた」
とあるとおり、美しい!本当に!数々の映画のロケシーンにも使われてきたそうです。

「それではみなさま、ごゆっくりお楽しみ下さい。ただし、集合時間に遅れないように。12時30分には、私達はここを出発します。もとい、12時30分には、『私』がここを出発しますので。」

バスの運転手にそんなこと言われちゃ、時間厳守せざるを得ません。

1時間半ほどの自由時間。さて、どうやって周ろうか・・・と思っていると、

「○○さん、そこが良いんじゃない?皆で写真とりましょうよ!」
「あ、じゃあ私が撮るわ。そこに並んで~」

おお~、日本語!振り向くと、日本人の奥様方5人とアイルランド人女性1人が楽しそうにポーズを取っている。

「あの~、良かったらシャッター押しましょうか?」

番長がそんな親切な事を言うのはもちろんウラがあります。

「あら、じゃああなたも撮ってあげましょうか?」
「えーえもちろん!(鼻息荒)」

1人旅だと、自分入りの写真を撮れないのが困ったところなのです。

奥様方は、山形から来たとの事。アイルランド人女性は山形在住の英語の先生で、皆はその生徒らしい。常々、「いつか皆でアイルランドに行きたいわねえ・・・」と言い合っていたのが、とうとう実現したらしい。

全員、とても良い人達だったので、一緒に周ることにしました。皆さん明るくて、ものおじしなくて、とても親切。あれ、日本人って、こんなにいい人だったっけ・・・?なんて思ってしまいました。(番長、自分が日本人の基準だと思わないように。)

庭園内にあるペット・セメタリー(ペットのお墓)など見ながら30分ほどで軽く庭を一周。話は逸れますが、昔、「ペット・セメタリー」というホラー映画があって、あれは怖かったなあ・・・。しかし、こんな庭園で眠っていられるなんて、最高の立地ではないでしょうか。

その後、皆さんはギフトショップに行くというので、そこでいったん別れ、番長は別コースでもう一周りすることにしました。だって本当に素晴らしい景色なんですもの!
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噴水を右奥に見ながら道を大きく回っていくと、木立の中に塔が見えてきます。
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塔を過ぎて少し歩くと、今の季節の花、水仙があふれんばかりに咲いています。
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やがて左下を見下ろすと、日本庭園が見えます(が、なぜかヤシ?の木が・・・)
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桜の木は少々バタ臭くても、やはり素敵です。
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この時期には他に石楠花も咲いていました。
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ぐるりと池を周り、ウマにご挨拶。
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女神の頭では黒ツグミがポーズとってます。
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そんなわけで、本当に美しい庭園でした!

お次はいよいよグレンダーロッホへ。ここは初期キリスト教の聖地です。といっても、今はほとんど遺跡しか残っていませんが・・。

近づくにつれ、高い塔と、周りを囲むお墓が見えてきます。(以後、お墓の写真満載ですので気の弱い方はお酒下さい。じゃなくてお避け下さい。)
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この高い塔は、その昔、デーン人などの外敵が来襲した際、入口にはしごを掛けて内部に避難し、はしごを引き上げて入口を閉め、敵が通り過ぎるのを待ったのだそうです。なので、地上3mのところにぽっかりと入口が開いてるだけ、という面白い構造をしています。(以上、地球の歩き方より、受け売り。)
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こちらは大聖堂、しかし屋根もない廃墟となっています。
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近くに聖ケヴィン教会。急勾配の屋根、石積みのユニークな形です。
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そして周囲を取り囲む、いくつものお墓。そのほとんどに、ケルトの十字架がついています。
その昔、番長が初めて大学で美術史の授業を取った時、内容は初期キリスト教でした。スライドに映し出されたケルトの十字架に、非常にエキゾチックな感動を覚えたものです。それ以来、ケルトの十字架(普通の十字架に円形を組み合わせたもの)大好きなのです。
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だからお墓だってバンバン撮影しちゃいます!
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いいじゃんお墓!
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お墓、ラーーーーーーーーブ!
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(お墓のみなさま、安らかにお眠りのところを失礼致しました。)

・・・と、ひとしきり取り乱した所で現実に戻り、山形の皆さんとそこら辺を散歩。もちろんその後、皆と別れて1人、墓場をさ迷いながら写真を撮り続けたことは言うまでもありません。
(お父さん、お母さん、ごめんなさい、こんな娘だからお嫁のもらい手がないのです。)

そしてバスに戻り、帰りは熟睡したままダブリンに戻ったのでした。

まだちょっと時間が早いので、歩行者専用のショッピング通り、グラフトン・ストリートにある、ビューリーズ・オリエンタル・カフェに行きました。
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こんな豪華なカフェに行ったのってウィーン以来かも。高い天井にシャンデリア、ステンドグラスと、店内は一見の価値があります。
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クッキー付きカプチーノでたったの2.5ユーロ(300円)ですので、ダブリンにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください!
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夕食は、Diep Le Shakerというタイ料理へ。すんごいカジュアルな服装で行ったら、素敵な内装におしゃれした人々・・・やべっ!こちらも超満員。内容は・・・まあ美味しいんだけど、ちょっと値段が高すぎるかな。あまり満足できませんでした。

しかし、パワーズコートではペット・セメタリー、グレンダーロッホではケルト墓地と、墓づくしの一日でしたね。なんか違う方向性に走ってる気がしますが・・・明日は軌道修正しましょうか。
by bancho55a | 2009-03-20 00:00 | 09.3 ダブリン