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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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07.9- イギリス生活 UK
10.1-2 モロッコ・エジプト
09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
09.3 ダブリン
08.12 プラハ
08.11 クロアチア
08.10 リヨン
08.08 チューリッヒ
08.6 アムステルダム
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05.11 イギリス UK
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「デザートはプリンを!」

今日は、お兄ちゃんことHさんの紹介で、あと2人、日本の出身大学の人達を交え、4人でご飯を食べに行きました。

場所はノッティング・ヒルの住宅街の中にあるレストラン・・・と聞いただけでセレブな雰囲気が・・・♪うちの会社からはバスで10分くらいと至近。

1時間ほど遅れていくと、既に皆さん、1杯飲んでつまんで、和気藹々な感じ。今日初めて会うのは、こちらの米系企業に勤める日本人のMさんと、イギリス企業の日本支社に勤め、今イギリスで研修中のアメリカ人(何だかややこしいぞ・・・)のWさん。

店を選んだのはMさん、なんと高級住宅街のノッティング・ヒル在住・・・しかも誰かとシェアではなく、一人暮らし・・・。

Mさん「女性の一人暮らしだから、やはり安全なところに住んだ方が良いかと思って・・・」

ここらで一人暮らし・・・いったい月何十万するんだろう??でも、日本でも、某いつぞやの首相の息子とかと合コンしたとか言ってるから、きっとお嬢様なんだろうなぁ。(ちなみに、その息子は「月100万のマンションに住んでてさー」等とさんざん自慢した挙句、最後はワリカンだったそうです・・・)

しかも、

「イギリスに来た理由ですか?今の会社の日本支社で働いていたんですけど、辞めたくなって、でも上司に辞めるな、どうしたら辞めなくて済むか?と聞かれたんです。で、海外に行きたいと言ったら、たまたま来られる事になって・・・」

うぉーーー!

念のため・・・決して怪しい会社ではなく、ある有名な実力重視の会社です。つまり、相当仕事ができる人のようです。まだ20代ですが・・・確かに完璧バイリンガルで、今の仕事も日本とは全く関係ない、つまり実力だけで異動になったらしい。Hさんと同じパターンですな。

一方、Wさん。テキサス出身の割にはおしゃれな感じで、英語もクセが無い。日本語もかなりお上手で、こちらもクセがほとんどない。ロータリーの奨学金で日本のうちの大学にやって来て、平和学~政治・歴史関係を専攻したとのことで、日本の政治にもなかなか詳しい。発言内容も、

「彼が政治の黒幕で・・・」
「ヤクザの語源はですね・・・」←そんなものはよろしい 笑

とりあえず番長はこの3人と比べると、何ひとつ自慢できるものがない。そして、Wさんは1ヵ月半ぶりに日本語を話したとかで、日本語の会話が苦しそう、で、Mさんは、同僚に全く日本人がいないらしく、これまた普段日本語で話してないようで、英語になるととたんに流暢。(帰国子女だし、英語の方が得意なのかも。)

それを言うならHさんも帰国子女で職場環境はMさんと同じ。ということで、勢い、会話は英語になってしまうのであった・・・。涙。しかし今回ほっとしたのは、

「わーい全員アメリカ英語だ~!♪^O^」

イギリスに2年も住んでてナンですが、未だにアメリカ英語の方が全然聞きやすいんですが・・・番長、何か心理的な問題でも??

HさんもMさんも小さい頃はアメリカにいたので、結局このテーブル、アメリカ英語が席巻。こんな、地元のイギリス人しか来ないようなレストランで、舌が巻く巻く「R音」が目立つ目立つ。

それにしても感心したのがMさんの英語。今日は話題が日本の政治とか、日英の比較文化とかになったのですが、これは討論会ですか?と言いたくなるほど、話の構成がしっかりしている。日本人の酒席の話みたいにフワラッと感覚的に話すのではなく、きちんとデータを示し、例証を挙げ、相手を説得するに足りる理論的な構成の話を、さりげなくスラッとしてしまう。

(この人、ホント頭いいわ~。。。)

それでいて気負いとか嫌味なとこもまるで無く、淡々と、ただ事実を述べる感じなので、論理が抵抗なく自分の中に入ってくる。こういう話し方ができるようになりたいなぁ・・・と、10-15歳下の彼女をまじまじと見てしまった。

さて、食事の方は、イギリス料理にしては悪くない感じで、素材の味を生かしたものでした。私はBream(って・・・鯛だっけ?)を頼んだら、なななーんと、どーん!と1匹丸ごと焼いたものが出てきた。

尾頭付き・・・ですか・・・そのわりには安いですが(1皿17.5ポンド=3,500円、ちなみに他の料理と同程度の値段です)。

変な味付けしてなくて、レモンを絞って食べるので、鯛の良い味を楽しむことが・・・(でもそれって料理って言えるの?たしかに、内臓を取った後にレモンと玉ねぎのスライスを詰め込んで焼いてはあったけど。)

そしてデザートタイム♪私は・・・あ、この、「Golden syrup pudding」って書いてあるやつにしよーーっと。プディングって言うくらいだから、プリンのことだよね、それにゴールデンシロップだから、ミツがかかってるのかな?あ~楽しみ♪

店員「何になさいますか?」
番「プディングを下さい」
店員「どれ?」
番「だから・・・プディング・・・」
店員「・・・」

ああ、番長の英語もここまで来たか・・・「プディング」さえ通じないなんて。

悲しくなりながらメニューを指差すと、

店員「ああ、ゴールデンシロップね。」
番「???」

全員注文し終えて店員が去った後、他の3人が私を見てニヤニヤ笑い。そしてWさんが

「この国ではね、『プディング』って、プリンじゃなくてデザート一般のことなんだよ。」

ええーーーーっ!!

「ほら、あそこのボードを見てごらん」

言われるままにそちらを見ると、

「今日のお薦め料理」
「前菜:○○」
「メイン:××」
「プディング:△△」

の文字が・・・!えっ、あそこって「プディング」じゃなくて「デザート」って書くべきじゃん!

W「僕も初めて知った時は驚いたよ。で、そうか!と気づいたのが、昔、ピンク・フロイドの歌の中に『肉を食べなきゃプディングをあげないよ』っていうのがあって、なんでプディングにそんなに執着するんだ?と思ってたけど、あれは『プディング』じゃなくて『デザート』だったんだよな。」

・・・。

W「それとさ、こっちって、挨拶する時『ハウアーユー?』じゃなくて『アーユーオールライト?』って言うじゃん?あれもびっくりしたよ、僕、顔色悪いの?とか不安になっちゃった。それと、月曜日に『週末どうだった?』って聞かれた場合、一番良い答え方は『ノット・トゥー・バッド』なんだよなー、こんなことした、あんなことした、なんて答えは誰も期待してないし、それを聞きたいときは『週末は何をしたのか』とか、もっと突っ込んだ聞き方になるんだよな。」

・・・。

えーと、つまり、アメリカ人にも、やはりイギリス英語はわからない、と・・・(←話が発展しすぎ)

そんなこんなで、全員がアメリカ系の過去をもつこのテーブルは非常に盛り上がったのでした。
雰囲気の良いレストランのわりに、お値段もワリカンで9,000円と、イギリスにしてはまあまあ。

その後、ノッティング・ヒル・ゲート駅方面に行くと、何やら相当騒々しいぞ・・・!!

「ガス漏れです!駅は閉鎖してますので早くテープの外に出てください!」

テープの外?意味が分からん・・・

と思ったら、どうやら今まさに事故が起きたらしく、消防士?警察?が張り巡らしているテープが私達の目の前に・・・え、私ら、現場ど真ん中にいるってこと!!??(確かにとてもクサかった)

というわけで、次の駅までテクテク歩く羽目になりました。途中、Hさんが警官に「駅はここから何分くらいですか?」と聞いたが

「今仕事で忙しいんで!」

と無視される、ってアンタ、テープ巻いてるだけじゃん・・・確かに異常にテンパってるけど・・・

あれこれと面白い一日でした。
by bancho55a | 2008-10-21 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK