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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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ノーザン・ラインの怪

ロンドンの地下鉄で、私が通勤によく使うのはノーザン・ライン。その名の通り、ロンドン北部から南部を縦断する、なかなか便利な路線だ。南から徐々に北上し、ロンドン中心部の手前で二手に分かれ、別々の2路線で中央部を走り抜け、中心部を抜けたところでまた重なり、直後に再び二手に分かれる。「--<==><==」こんな感じです。おお、余計分かりにくいか?

まあとにかく、行き先別に2種類の電車が、ほぼ交互に、同じプラットホームにやってくる。間違えない為に、ホームの電光掲示板をしっかり見ておかないといけない。

表示としては、だいたい

1.Edgware via Charing + (エッジウェア駅行き、チャリング・クロス駅経由←『クロス』を『+』(十字)に置き換えてるのです。)
2.High Barnet via Bank (ハイ・バーネット駅行き、バンク駅経由)

の2種類で、中心部で下車する私は、この「○○経由」をきちんと見ておかないと、別の方向に行ってしまって大変な事になる。(大変な事というのは、つまり、遅刻です。)

ところが・・・

このノーザン・ライン、行き先が・・・途中で平気でコロッコロ変わるのだ。

もちろん、普段は電光掲示板の表示通りの路線を走る。でもそれに安心して、気を緩めていると・・・

車内アナウンス「この電車は○○行きではなく、××止まりになります」
途中で終点を変更するなぁーー!

車内アナウンス「この電車はバンク経由ではなく、チャリング・クロス経由になります。」
勝手に経由を変えるなぁーーー!

車内アナウンス「この電車は次の○○駅が終点になります。全員降りて下さい」
そんなバカなーーーっ!いきなり次でおしまいかい!

番外編として、ある駅から次の駅に移動中に、いきなり
「次の駅には止まりません」
なんて言われることもあります。ちなみにこれ、案外しょっちゅうあります。駅が突然、閉鎖されたのでしょう(なぜだ・・・)。この場合、その次の駅で降りて、歩いて戻るしかありません。

もうしまいには、電光掲示板もわけわからなくなって、最初は

「Edgware via Charing Cross (エッジウェア駅行き、チャリング・クロス駅経由)」

とか出ていたくせに、いきなりその文字が手裏剣みたいな回転X文字で消されて

「CORRECTION! (訂正!)」

と、でかでかと点滅した後、おもむろに

「Check destination on front of train (行き先は電車の先頭表示で確認して下さい)」

なんて文字が浮かび上がったりします。・・・オマエも分からないんかいっ!

そしてこういう急な変更の場合、日本だったら駅員さんとか車掌さんがうるさいほど「この次の電車は○○行きになります、お気をつけ下さい」とかアナウンスし続けると思うのですが、ここロンドンでは、、、シーン。(たまーーに、仕事熱心な駅員さんが2回くらいしゃべることはありますが)。
ま、そりゃそうでしょう、これわりと頻繁にありますから。ちなみに、昨日も今日も帰りの電車がこれでした・・・(時刻は全然違うのに・・・)。

というわけで、気を抜けないノーザン・ラインのご紹介でした。
「電車で眠る人」の私には、案外向いてないんです・・・。
by bancho55a | 2008-02-04 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK