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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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ストレッタム・コモンの靴修理屋さん

日本から持ってきたブーツの、ヒールの先が取れてしまったので、靴修理屋さんに行きました。
ストレッタム・コモン駅舎の並びにそれらしきお店があるのを見つけて入ってみました。

「すみませーん!」
「おう、らっしゃい!」

と出てきたのは、頭をつるつるに剃った、ちょっとコワモテのおじさん。

「このヒールの先端をつけて欲しいんですけど・・・いくらくらいになりますか?」
「ちょっと待ってくれ、様子を見てみるよ。」

同じ靴を日本の某修理屋チェーンに持ってったことあるけど、3000円くらいだった気がする。実はこの靴、変形ヒールで、普通の靴より修理が困難なのです。

「9.95ポンドだけど」

おお。「婦人靴ヒールは4.95ポンドから」と書いてあるのに、いきなり2倍か!

「見れば分かると思うけど、かかとの高さが違うだろ?だから、削らないといけないんだ。」

しかしよく考えてみれば、9.95ポンドとは、日本円で2500円。なんと日本より安いのであった。

「じゃ、お願いします」

そのまま10分ほど待つ。することもないので、店内をグルッと見回すが・・・この、店内がこれまたすごいのだ。壁と言う壁は、隙間無く絵とか写真とか広告デザインとかで埋め尽くされている。
ストレッタム・コモンの靴修理屋さん_e0018350_0311057.jpg

そして、特に目に付くのが、ボクシング関連のコレクション。
ストレッタム・コモンの靴修理屋さん_e0018350_0313784.jpg

なんと天井まで!!
ストレッタム・コモンの靴修理屋さん_e0018350_0315268.jpg

置いてある雑誌も、ビンテージっぽい(というか、単にすごく古い)ボクシング雑誌のみ。どうしてそこまで徹底するのだ・・・(笑)そして、カウンターの上には、こんな靴屋さんの人形が置いてあってかわいい。髪にシルバーのクリスマスっぽい飾りが付けられてるが・・・もしや、このコワモテおじさんが付けたのか!?
ストレッタム・コモンの靴修理屋さん_e0018350_0321062.jpg

おじさんは奥の作業場で、トンカントンカン、ジーッ、ジーッといろんな道具や機械で直している。このへんは日本と同じだ。日本より丁寧な所は、最後の磨き方。機械とスプレーと布とを駆使して、意外と長い時間をかけてピカピカに磨き上げてくれた。

「できたよ!」

いい感じに仕上がっているようだ。

「しかしオイ、この靴を以前修理したのはいったいどこのどいつだ?ひでえ直し方だな!」
「あ、あの、日本で直したんですが・・・いったいどこがそんなにヒドイんですか?」
「いいかい、このヒールの中は、上までずっと穴が開いてるんだ。だからまずそこにチューブを通してから、先端を打ち付けないといけない。ところが前のヤツは、チューブを通さずに、いきなり穴の中にクギでムリヤリ打ち付けてんだよ。だからポロッと取れちまったわけだ。」

そういえば・・・この先端、以前直した後、わりとすぐに取れちゃって困ってたのです・・・。

「そうなんですか、有難うございます。・・・ところで、ボクシング好きなんですか?」
「ああ、大好きだよ!これはな、オレがまだこんなちっこい子供の頃から、ちょっとずつ、ちょっとずつ集めてきたのさ!オレの家なんかこれどころじゃない、まだまだたっくさんあるぜ!」
「へえー、あなたもボクシングやるの?」
「昔はやってたんだがな、やめちまったよ・・。ところであんた、日本から来たのかい?こっちに来てどんくらいだ?」
「1年4ヶ月です。」
「へえーっ、そうかい?アンタ英語うまいなー、どこで習ったんだ?」
「あ、それは前にアメリカで勉強してたんで。アメリカ発音でしょ?」
「アハハ、確かにな。そう思ったよ。ところでさ、日本人ってクリスマスを祝うのかい?」
「うん、祝うけど、宗教的に祝うわけじゃなくてね、ま、お祭りみたいな感じかな?友達で集まって飲んだり、ケーキ食べたりして・・・。むしろ新年の方が大切なんだ。」
「そっかー、新年の方を祝うのかー。料理とか作んのか?日本料理ってなんだよ?」
「スシとかテンプラとかかな?」
「何だそのテンプラとかいうのは?」
「んー、フリッターみたいなもんかな?」
「そうか、テンプラはフリッターか。スシは昔、食ったことあるよ!スシにはどんな魚を使うんだ?」
「いろんな種類だけど・・・」
「アンタは何が好きなんだよ?」
「ウニかな!」

「・・・」

あっ・・・やべ。よりにもよって、最も「気持ち悪い」ネタをあげてしまった。

「う、ウニかぁ・・・。それはいったいスシなのか?ウニをどうすんだ?焼くのか?蒸すのか?揚げるのか?」
「いや、生のままで!」

「・・・」

し、しまった、追い討ちをかけてしまった・・。

「あ、あたし・・・そ、そろそろ行かないと。そ、それじゃあ!」
「ああ。あ、・・・あんたさ、修理代は払ってくれんのか?」

げっ・・・!

もう少しで踏み倒してしまう所だった。は、恥ずかし~!!
きっと彼の中で、日本人は生ウニをバリバリ食いながらカネを踏み倒す、最低の人種として記憶に刻み付けられた事であろう。
(ていうか・・・元ボクサーにブン殴られないで良かった。。。)

せっかくなので、写真を撮らせてもらいました。
「ああ、いくらでも撮りなよ!・・・えっ?お、オレも入るのか?え、えーっと、どうしたらいいんだ?机によっかかったままでいいか?それとも真っすぐ立とうか?」

ということで、こちらがストレッタム・コモンの靴修理屋さんです。
ストレッタム・コモンの靴修理屋さん_e0018350_0323498.jpg

今年もいろいろとお世話になり、また、つたなくて下品なブログをお読み頂き、本当に有難うございました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します♪
by bancho55a | 2007-12-29 00:00 | 07.9- イギリス生活 UK