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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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ケンブリッジ一日旅行

3度目のケンブリッジ旅行に行って来ました。

オックスフォードには一度も行った事ないのに、ケンブリッジだけ3回も・・・しかも初回は1ヶ月滞在してたし。(←でも20年前だから何も覚えてない)

2回目は去年の秋、お決まりの観光コースでいくつかのカレッジを訪問。
そして今回は、ケンブリッジの学生Cさんに案内して頂きました。

まずはフィッツウィリアム博物館へ。20年前にも行ったはずなんだけど、見事に記憶ゼロ。でも収蔵物がすごい!地方の博物館、なんて思っちゃいけない、有名作家の作品ゾロゾロ。ピカソ、マティス、モネ、ルノワール、レンブラント、他にもたくさん。かと思えば、ギリシャ、エジプトから日本の扇子や陶器までと、日本の全部の美術館・博物館合わせたよりスケール大きい感じでした。

それと、企画展としてHoward Hodgkinという人の絵画作品が展示されてたのですが、かなり良かったです。色バランスがとても美しい。
http://www.fitzmuseum.cam.ac.uk/whatson/exhibitions/article.html?589

その後、カレッジの学食でランチ。いや、「学食」なんて言葉が似合わない、とっても素敵な場所!さすが、、、学生さんと一緒だとこんなことも出来るんですね♪
学食もカレッジごとに個性があるけど、中にはハリー・ポッターの映画に出てくるような、ゴージャスなものも!・・・残念ながら今日はあいていませんでしたが。

そしてパンティング♪ ケンブリッジを流れるケム川でのボート遊びです。パントと呼ばれる小舟で、ケム川づたいに各カレッジの景色を裏庭側から楽しむ・・・なんと優雅な遊びでしょうか?これも20年前にやったはずなのですが、その後、記憶が薄れてしまい、あれは本当だったのか、それともリアルな夢を見ただけか、分からなくなっていました。

この舟も、学生はなんと無料で借りられるのです!一般人は10ポンド以上払うところなのに。・・・えーっと、・・・ってことはつまり、船頭さんがいないのです!と、と、当然、自分達で漕ぐわよ、それが舟遊びのき、き、基本よね!
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7195114.jpg

船着場にロックしてある舟(パント)に、倉庫から出してきた防水クッションを敷き、長い棹と短い櫂を持つ。

・・・で、どうすれば??

Cさんも私も、見事に初心者。ハッハッハッ!(もうヤケ)、ということで、見よう見まねで、Cさんが船尾に立ち、棹で川底を突いて舟を進め、私が船首付近で、櫂で方向調整することになった。(じゃないと、真っすぐ進むのが難しいのです。)

最初はパントが進まずに回ってしまったり(ええ、方向調整担当者の責任ですが、それが何か?)して四苦八苦だったが、やがてコツがつかめるようになり、他の舟にガンガンぶつかりつつ(はい、方向調整担当者の責任ですけど、何か?)、なんとか進めるようになってきた。

ケム川にかかる美しい橋などを眺めつつ・・・ちなみにこれは「数学橋」です。
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7202550.jpg

そして、カレッジ裏庭の美しい緑の芝生を眺めつつ・・・
ここに来た時、「あっ!この景色、この視点から見たことある!」と、いきなり記憶がよみがえってきました。(↓なんか、雲が合成写真みたいじゃない?)
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_721479.jpg

この角度から眺めるのはパント上以外ではムリなので、そうか・・・あれはリアルな夢ではなく、やはり20年前にパンティング、やってたんですね。まあ当時は自分で漕ぐのではなく、船頭さん付きだったのですが。

ここで、陸側にいた2人の少年から声をかけられました。
「ねえ、この舟に乗るのっていくらなの?」
「良く分からないけど・・・8ポンドとか10ポンドくらいかな?」とCさん。
「そっか・・・」

10ポンドといえば2500円。とても少年が払える金額ではないよね。
すると優しいCさんは、「良かったら、乗ってみるかい?」

そりゃー少年達、大喜び。

イタリアから旅行で来てるそうで、聞き慣れない言葉ではしゃぐ少年達。
・・・あら?あたくし、イタリア語習ってたんじゃなかったかしら・・・オホホ・・・
(マジで全く分かんなかった_| ̄|○)

やがて、少年達と漕ぎ手交代!そりゃぁ男の子達、またもや大はしゃぎ。
Cさんと私はしばし休息。どうやら棹を扱うのは大変な作業らしく、Cさんはここまで、周りの景色を楽しむゆとりゼロだったらしい。(ええ、あたくしは方向調整の仕事も忘れて、写真撮ってくつろいでましたが、何か?)

舟の上から改めて辺りを見回すと、まあなんとのどかな美しい午後でしょうか。

自分は座っているだけで、景色がどんどん移っていく、というのは車でも電車でも飛行機でも楽しめるけど、水の上を走る舟から、というのはまた一風変わった、格別な体験です。時間の流れがゆるやかだし、視点が低いからリラックスするんですね・・・

と言いたいとこだけど、実際は、少年達は漕ぐのがとってもとってもヘタで、あちこちぶつかってばかり。とても「日常の雑事を忘れ、何もかも忘れてのんびりと・・・」なんてわけにはいきませんでした。でもかえってそれが笑いを引き起こして、なんだかとっても楽しかったです。

↓いたいけな少年に重労働を任せて自分はくつろぐ、悪魔のような女
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7225482.jpg

鴨なんかも泳いでるんですが、よくあんなに舟が混み合ってる中をスイスイと・・・観光客がパンでも投げてくれるんでしょうか。すんでのところで舟をよけてくれます。
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7232240.jpg

そろそろ戻る時間なので、少年達に別れを告げ、ついでに選手交代。今度は私が船尾で棹を操る。ホホホ、任せて頂戴!
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7235329.jpg

・・・のはずが、、だ、誰ですかこのヘッピリ腰は・・・
この棹、長すぎんだよ!(←逆ギレ)
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7241836.jpg

いやー、棹で漕ぐのってすごい大変!長くて重い棹を移動するだけで、舟上でバランス崩して水中に転がり落ちそうになるのだ。選手交代してからは舟がちっとも進まず、ほどなくしてもとの持ち場に戻りました^^;

船着場に戻り、さて今度は近郊の町、グランチェスターへ。ダーウィンやニュートン(!)も歩いた道をたどり、のどかな大自然の中を歩くこと1時間弱で到着。ここでの目的はただひとつ、「野外でお茶をすること♪」

うーん、贅沢です!

オーチャードというカフェがあるのですが、そこは広い庭に点在するテーブルで、お茶を飲み、ケーキやスコーンを食べ、デッキチェアでくつろぐことができる、とても素敵なところ。こんな感じ・・・(この写真だけ、クリックすると拡大します)
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_8151333.jpg

ガーン。素敵じゃあありませんか!?こういうところでは時間がそれはそれはゆっくり、ゆっくりと流れていくのだなあ・・・と思いました。よく晴れた午後、暑くもなく寒くも無く、芝生の上に置かれたデッキチェアーに身を任せていると、胸の中にジワジワと満足感が広がっていきます。とても豊かなひと時でした。

そしてバスでケンブリッジまで帰り、やはりケンブリッジ生のPさんにご紹介いただく。カレッジの庭で、近くの店でテイクアウトした夕食をとりながら、3人でいろいろな話を楽しみました。

それにしても、うちの大学とは、何もかも、大違い・・・!まあ、天下のケンブリッジとヒッピー左翼大学を比べんなよ!とか怒られそうですが、
「え、入学式にガウン着用?一人ずつ宣誓?サイン?・・・ってか、そもそも『入学式』って何?」
「え、夕食は食堂で、時にはろうそくの光だけで、ガウン着用で・・・ってか、これ、『食堂』!?」↓
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_72977.jpg


・・・ってか、「いやー、このカレッジはまだ新しいですよ、できてから数百年ですから」って、意味わかんないし!!

と、あらゆることがうちの大学と、・・・というより世の中の大半の大学の常識を超えている・・・。

いやー、長生きはするもんです。いいモンを見させて頂きました。

それはともかく、とても楽しい一日でした。そして、今の大学、今の環境だけで完結してしまってはだめだなぁ・・・と反省も。もちろん、ある環境の中にどっぷり浸かって、狭く深く極めていく中で見えてくることもあるけど、そこから抜け出して、もっと広く、遠く、先へと進んでいくことで、別のことが見えてくるんですよね。その2つのバランスを取る事を忘れないようにしないといけないなぁ・・・と、いやに抽象的なことをしみじみと考えてしまった一日でした。

お2人とも有難うございます。次回はぜひうちの大学へ(笑)
コイツがお出迎えします
ケンブリッジ一日旅行_e0018350_7572043.jpg

「いらっさいまし~」
by bancho55a | 2007-07-28 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK