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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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08.11 クロアチア
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ハウスメイト・バトルとパーティー

アンジェラがもうすぐ寮を出るので、さよならパーティーをすることになった。

この件は1ヶ月ほど前から決まっていたのだが、その後、いろいろあったようで・・・
何があったかというと、ハウスメイト間の大ゲンカ。

現在、うちの家はほぼ崩壊中。交流なんてほとんど無し。はっはっはっ!!(もうヤケ)
あ、今回は残念ながら、私は関与してないのであります。

先週末、ロンドンで1泊して帰ってきた時、なんだか家の中の雰囲気がおかしいのに気づいた。みんな(私以外は)よくキッチンで談笑してるのに、そういう声がまるで聞こえない。静まり返った家の中に、エムレイが部屋でかけてる大音量の音楽が響く。

2週間ほど前に、台湾人の新ハウスメイト、ヘクターが「皆さん、もうちょっとキッチンとか共有スペースをきれいに使いませんか?使った食器類は24時間以内に洗いましょう。同意したらサインして下さい」と書いた紙を冷蔵庫に貼り、全員がサインし、エムレイは「その通り!オレは誰がこういうだらしないヤツか良く知っているがな。キサマら・・・」と、またもやどうでも良いコメントを書き込んでいたのだが、それが剥がされ、ビリビリに破かれて、わざと目立つようにテーブルの上に置かれてる。

もちろん、こんな暴力的な嫌がらせをするのはこの家に一人しかいない。自分で賛成のコメント書き込んで自分で破壊するとは、アホの権化。

そして翌日。朝、爽やかに起きてキッチンに下りた私の目に映ったのは・・・
調理コンロの上に置かれた、アイロン、古雑誌の山、そしてゴミ袋に入った生ゴミ・・・

あ、朝からこれはキツイ・・・

その後、誰かが片付けたようだが、あのゴミが乗ってた光景を思い出すとどうも料理する気が失せるよ~。・・・とキッチンでやる気をなくしてるところへ、ヘクターと中国人のウェイが登場。ヘクターが、

「あ、バンチョウ久し振り。最近見ないけど、元気だった?」
「あ、うん。先週末ロンドンに行ってたのよ。」
「そうか・・・じゃ、先週末、何が起こったか知らないんだね?」
「うん。何かヘンだな~とは思ってたけど。何があったの?」
「僕は・・・僕は言いたくない。」

そう言ってヘクターは自分の部屋に帰ってしまった。あーこういう思わせぶりな態度ってすげー嫌い。ナルシストか!

そうだ、まだウェイが残っていたんだった。

「いったい何があったの?」
「いや、僕は知らないよ」

んなわけないだろーっ!!コイツは状況が悪くなるといつも知らないフリ、英語が分からないフリをするのだ。

「さっさと吐け、コノヤロー!」
「あ・・あうあう・・・えーっと、実は先週末、みんなで話し合いをしたんだ、でも僕は英語が分からなかった。」

と言ってウェイも逃げていった。まったくもーーっ!!

その夜、ヘクターを問い詰めた。(っつうか、コイツ結局話したいんだよな。)

「夜、アンジェラとウェイと僕と3人でご飯を食べてたら、エムレイが帰ってきて、いきなり『お前達はオレをないがしろにしてる』とか何とか叫び始めたんだ。彼は毎晩遅くまで起きていて、朝になってから寝るのに、朝、シャワーを使う人たちがバスルーム(エムレイの部屋の隣)のドアを大きな音を立てて閉めるからどうのこうの、とか。そんなの言ってくれなきゃ僕らは分からない、って彼に言ったんだけど、聞かないで次々と別の不満を言い続けたんだ。」

その後4人で話し合いをしたらしいが、結局決裂したようだ。
あーその場にいればエムレイを叩きのめしたのに!私がいない時にバトルすんな~!

ヘクターは、エムレイがそんな風になった遠因は自分にあるとか言って落ち込んでる。以前、隣家のIちゃんを呼んでミニ・パーティーをした時、アンジェラもウェイも誘ったのに、エムレイには声をかけなかったからだ、とか。

「あ、だってアンタ私も誘わなかったじゃん(まあ、私はその時いなかったんだけど)。いーじゃんね、そんなの。」
「うん、でも僕は彼がパーティーに参加してる時の傍若無人な振る舞いが嫌いだから、エムレイが来た時、ついイヤな態度をとってしまったんだ。それが彼を傷つけたんだと思う。」

だいじょーぶ、エムレイなんて傷つけときゃいいんだよっ!

・・・と言っても落ち込み続けるヘクター。「謝ろうと思って彼のドアをノックしても、部屋の中にいるのに出てこないし・・・」
「あー大丈夫、アイツはそういうやつ。」と、トイレットペーパー事件の話をしたら、「あ、そういえばトイペがどうこうとか言ってたのはそれか・・・僕、何のことだか分からなかったけど・・・」

わーっ許せん!まだ根に持ってたのか?だったら直接私に言えばいいじゃん!まさか私が怖いのか?・・・まさかな。

・・・とヘクターと話してるところへ、エムレイが友達と登場、料理を作り始めた(友達が)。もちろん私たちに挨拶はヒトコトもなし。いつもだったらウザイくらいに擦り寄ってくるのに。その代わり、私達が話題を変えていろいろと世間話をしてるのに、大音量で歌い始めた。当然、私たちは会話を続けるのがほぼ困難になるのだが、私もムカついてたのでそのまま無視して会話続行。とうとうエムレイが根負けして自分の部屋に戻っていく。

あーもう!もーっ、コドモと一緒に住むのはイヤだぁ~~!!

「ヘクター、元気出せよ!だいじょーぶ、時間が解決するから。」

と何度も言ったけど、ヘクターはしょんぼりしてる。うーんコイツ、気が優しいだけにストレスに弱いんだよな。


・・・つい怒りがよみがえって長々と書いてしまいましたが、まぁそういう経過があり、そんな中でのパーティー決行だったのです。

今日のパーティーのテーマはイタリアンだというので、パスタを作る私。必死に料理しているとエムレイが下りてきた。

「おお、バンチョウ元気か?」
「元気だよ。」
「料理作ってんのか。今晩のヤツか。」

・・・と擦り寄ってくるのが気持ち悪い。

「アンタ、玄関前に置きっ放しになってる古雑誌の山、誰のだか知ってる?」
「あ、えーっとああ、あれはエムレイとかいうヤツのだよ、ヘヘ。」

面白くもなんともないよ。これはここ2週間ほどずっと放置されてるのだ。その前にも、自分の部屋から出た巨大なゴミ袋2つをやはり玄関脇に2週間放置してたエムレイ。当然、私が怒って捨てさせた。

「あーそう。じゃ、そのエムレイって人は今すぐどかしてくれるかな?お客さんたちが来たら入れないじゃん。」
「あー、たぶんな。」

と逃げようとするエムレイに向って

「今すぐ、どーかーせーっ!!ホラ、そこ行って!その雑誌持ち上げて!はい、そのままこっちの棚の上へ!さっさとやれっつーの!」

・・・い、いけない、大和撫子の私がこんなことを。

なんでこんなに私の機嫌が悪いかと言えば、今朝、午前4時に突然エムレイが「Mxxxer Fxxxer!!」と、最悪の罵り言葉を絶叫し始めたのだ。ぐっすり熟睡してたのに起こしやがってーー!!しかし、あんまり繰り返し叫んでるので、クスリやってんのかと思い、おまけに深夜なのでさすがに私も注意しに行く気になれず。それでも誰かがこの家の管理担当(学生)に連絡したらしく、仲裁が入って止んだのだけど。その怒りがよみがえってきた。

「あのさー、昨夜4時頃、誰かが叫んでたの知らない?」
「ああ、あれはオレだよ。誰かがオレにM.F.って叫んだんだ。間違いだったらしいけど。でもオレはそう叫んだらM.F.って言い返すに決まってるじゃないか。だからそいつに叫んで、そうしたら○○で、だから××で、オレはそいつをぶん殴ってやろうかと思ったけど・・・」

・・・と、意気揚々と実況中継するエムレイ。バカじゃないのかホントに。実際はぶん殴る勇気もないくせに。

とうとうと話し続ける彼をさえぎって、

「まあ大変。次そんなことがあったら、私、警察呼ぶわ。」

と言ったらやっと退散してくれた。

ああーーーホントにウザイ。真剣に叩き潰したいとこだが、一緒に住んでるからヘンな仕返しされてもイヤだし。あー、一刻も早くこの家を出たいよおおおーーー!!
(でもあと2ヶ月半出られません T_T)


いけない、また長くなってしまった。
ま、そういうわけで、パーティーの参加者は14人、ヘクターとエムレイは不参加、・・・と思いきや、エムレイは途中で友達と降りてきてパーティーの食物を持ってまた自分の部屋に戻っていった。オマエにはプライドというものが無いのか!ていうか、持ってくんならオマエも何か提供しろっつの!

参加者はアンジェラとイギリス人の友達7人、留学生7人。留学生は昨日の旅行でも一緒だったマリー、リリア、ワンリンと、SPRUのセミナーでも会ったブラジル人のベルナルド、モンゴル人のスーヴド、そしてウェイと私。最初は混ざって座っていたのに、やはりどうしてもイギリス人グループと留学生グループに分かれてしまうのが悲しいところか。

まあどうせイギリス人グループと話してると、英語ネイティブでない留学生は沈黙してしまうしね、と思いつつ和気藹々と会話してたのだが、話が中国(ウェイ)と台湾(ワンリン)のことになってから雲行きが怪しくなってきた。

ご存知の通り、中国は台湾を国として認めておらず、国際的な場でも、台湾を支持しないよう各国に働きかけている。で、トピックがまさにそこになってしまったのだ。

いつも「僕は知らない」とか逃げてるウェイも、可愛いくてニコニコ、皆のアイドルのワンリンも、人が変わったように激論。
「台湾は国じゃない!中国の一部だ!」
「違うわ!独立した国よ!」

・・・と、両者一歩も譲らず。周囲の人(マリー、リリア、ベルナルド、私)も止めようとせず、静観の構え。ここに日本人の私が入るとちょっとややこしくなるし、フランス人達はいまいち状況が分からず、ベルナルドはいつも物静かだから。

それでもワンリンはさすがアイドル、周囲のこわばった雰囲気を崩そうと、ちょっとおどけてみたりするが、ウェイは怖いくらい強硬に主張し続ける。

リリアが私に「いまいち分かんないんだけど・・・日本は台湾や中国を侵略してたの?」と聞いてくる。キャーお願い、聞かないで・・・。そうです、台湾は特に、植民地化してたんです・・・。台湾の若い世代は日本の文化を好きな人も多いけど、上の世代は戦争と結びついてしまうんだよ、とかいろいろ説明したら、知らなかったようでフムフムと聞いていた。そしてウェイに、

「日本は中国を侵略した過去があるけど、あなたは中国人のままでしょ?だから、台湾が中国に侵略(?)されたって、ワンリンも台湾人のままでいいじゃないの?それともあなたは日本人なの?」

と聞いた。キャー。そこはヤバいポイントよ。案の定、ウェイは激昂して

「違う!日本は敗残者だ!中国は日本を撃退した!中国は勝利者だ!」と叫ぶ。あーもう勝手にして~。リリアはうまいポイント突いたかもしれないけど、どうせ政治的圧力がかかってるからこれ以上の説得は無理だよ~。

そこへアンジェラがやってくる。こっそりとリリアと私に

「実は私、友達に、ハウスメイトが中国人と韓国人と日本人で、その後、中国人と台湾人と日本人になったのよ、と言ったら『そ・・・そりゃぁ大変だ!お互いがお互いを嫌いで、複雑な構造になってるよ』とか言われたのよ」

と言った。

そうねー、この家で、今まで私が他の東アジア人から責められなかったのは、ひとえに彼らの優しさによるものなのです・・・。みんな日本の戦争責任のことについてなじるどころか、ヘクターやスンヒーは「こんな日本の歌手知ってるよ!」とか、「日本語では○○って言うんでしょ?」とか、フレンドリーに接してくれてるからなぁ。そうすると、私も「ホントに日本は申し訳なかった・・・」と思うのです。こないだ、別の台湾人の子に南×大虐殺のことをどーのこーの言われた時は、思わずムカッときて反論してしまったけど。

まあ、そんなバトルもそのうち終わり、お客さんが帰ったところへ、ヘクターがすまなそうに自分の部屋から降りてきて、パーティー後の片づけを始めた。いや、君は参加してないからいいんだよー!とオロオロする私。彼なりに、自分の弱気のせいでアンジェラのパーティーに出られなくてすまない、と思っているらしい。いいやつだ。一方、アンジェラは疲れたらしく、早々と退散。まあ、彼女はたくさん料理を作って買ってくれたのだ。・・・で、そこのウェイ!オマエこそ何も持ってこずに飲んで食ってたんだから、お前が手伝えーーー!!

・・・ということで、「ウェイ、そこ拭いてくれるとすごく助かるなぁ」「イス戻して下さらない?」・・・と、言葉は丁寧ながらあれこれ言いつけてたらちょっとムッとされた。でもこいつ、指示しないとニヤニヤ笑いながら残った酒を飲んで、必死に働いてる私達を見てるだけなんだもん。どうやら、中国ではキプロスと同じく、「こーいう時は女性が働く」ことになってるらしい。そこへ私がガンガン言いつけたので、かなり怒っていた模様。フン、知るかっつーの!

日本の皆さんすみません、また大和撫子のイメージを地に墜としてしまいました・・・。
by bancho55a | 2007-06-17 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK