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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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10.1-2 モロッコ・エジプト
09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
09.3 ダブリン
08.12 プラハ
08.11 クロアチア
08.10 リヨン
08.08 チューリッヒ
08.6 アムステルダム
08.6 バルセロナ Barcelona
08.5 ベルギー Belgium
06.9-07.9 イギリス留学UK
07.10 マルタ島 Malta
05.11 イギリス UK
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05.1 Jamaica&Cuba
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丘を越えて行こうよ。

ブライトンの北方に、「デビルズ・ダイク(悪魔の溝)」という恐ろしい名前の場所がある。ハイキング先として近隣の住民に愛されている場所だが、そこへ、留学生向けのイベントで行ってきた。

集まったのは、イベント企画者のリーというイギリスおじさん以下、フィンランド人、ポルトガル人、スペイン人、タイ人のブア(男)、トルコ人のガムゼ(女)と番長の計7名。私はたいていガムゼやブアと一緒に歩いていた。ブアもとても思いやりがあるが、ガムゼはさらに親切で人懐こく、一緒にいても楽しい子だった。

まずはバスでハングルトンに向う。そこのパブ前で、地元のガイドさんと他の参加者達と合流。何のことは無い、地元で告知が出ていた無料ツアーにリーが申し込んだというわけだ。さすが、金の無い大学がやることは違う(笑)。ま、それで全然構わないけどね。

パブの裏からもうウォーキングトレイルが始まっていて、標識をたどりながらデビルズ・ダイクまで歩けるようになっている。私は普段引きこもりなので体力が持つか不安だったが、5キロ歩くだけだというのでおとなしくついて行った。

さすがは地元で有名なハイキングコース、5分歩いただけでのどかな景色のオンパレードだ。美しい自然の中でゴルフをする人々。番長父にとっては、さぞかし羨ましい光景だろう。ということで写真を掲載。
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ガムゼと2人で。髪型が寝起きのようだが、風のせいです。
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1時間後にデビルズ・ダイクに到着。小高い丘の上から、はるか彼方まで見渡せるようになっている。リーとガムゼと3人で。
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そこでお弁当タイム。いつも不出来な私の料理も、こういうところで食べるとびっくりするほど美味しい(自画自賛)。「山頂で食べる遠足のおにぎり」が美味しいのと同じ理由だ。

そこからバスでブライトンに戻って解散、・・・のはずだったが、まだ昼の12時ですよ!?しかも、たった1時間しか歩いてないので、若者達は不満顔。「このまま大学まで歩いて戻ろう!」と満場一致で決定。(や・・・やめとけお前ら!熟女が一人混ざってるんだからぁー!!)という私の心の声は無視された。あと3時間も歩くのか・・・と、ややうんざり顔でみんなの後をついていく。しかし、これが絶景と動物達との交流の世界に連れて行ってくれることになった。

ここからはリーが地図を見ながら先導してくれるが、プロのガイドではないし、基本的にだだっ広い平原の中を、遥か遠くの風車とかを目印に地図と照合していくので、かなり大変。かえって面白かったけどね。

まずはデビルズ・ダイクの名前の由来をリーが説明してくれる。ちなみに、これが「悪魔の溝」です。
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大昔、悪魔がここら一帯の村を滅ぼすため、真夜中に深い溝を掘り、そこに水を引き込んで水没させようとしたらしい。ところが、ある老女がつけたろうそくに雄鶏が驚いて鳴き、それを聞いた悪魔は「やべっ!朝が来ちった!」と勘違い。大慌てで逃げ出して、人間は救われたとか。・・・まあ、実際にはフィヨルドみたいに、ちゃんとした地層学的な説明がついているようですがね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Devil's_Dyke,_Sussex
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近くの小さな村(といっても家が数軒寄り集まってるだけ)を通り抜けると、そこは牧場のど真ん中。地面はぬかるんで固まった状態でひどく歩きにくい。dew pondと呼ばれる、草の露が溜まって出来た池がそこここに点在する。といってもそのほとんどは、人間が動物の水飲み場として作ったものらしいが。
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と、いきなり前方にウシ出現!柵も無いところで、こっちを凝視しながらにじり寄ってくる。我ら7名も固まって、「オイ、オマエを見てるぞ」「赤い服着てるからよ!やば~い!」とか勝手な発言。このウシ軍団は避けた方が良いだろう、ということで、回り道をして、向こうの別の村に降りていく。
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この村はPyecombeという名前の村で、家々がとてもかわいい。
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乗馬を売り物にしているらしく、いきなり馬場に出た。20頭ほどのウマがいるが、人懐こい・・・というより、なれなれしい。まあ、我々が馬場のど真ん中を突っ切ろうとしてるからだが、ワラワラと寄って来る。「ニンゲンだ!」「ニンゲンが来たぞ!」「角砂糖持ってねえか!?」「ケチケチすんなよ!」とばかりに、間近に迫り来る。背後から首筋に鼻先をくっつけ、「フーッ!」「ムフーッ!」と鼻息を吹き付ける。ウザいことこの上ない。
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それでも私は案外楽しんだけど、悲惨だったのはガンゼ。彼女は犬を筆頭に、ウマでもウシでも、とにかく動物が苦手らしい。そいつらが近寄ってくると、小声で「番長!」と呼び、私にぴったりくっついて、腕をぎゅーっと握り締めるので、何だか母性本能をくすぐられてしまった。かわいいー。
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馬場を上りきった丘の上で一休み(↑この丘の上です)。一番若い(19歳!)フィンランド人の女の子が「もうダメー!あと9キロも歩けない!バス使いましょう!」ということで、バス停まで・・・さらに5キロ歩くことになった。既に筋肉痛が出始めているが、騙し騙し進んでいく。立派な草露池の近くでヒツジの大群にも遭遇(ダイナミックに柵を飛び越える!)。
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不眠症の人は、このヒツジさんの写真を枕元に置いて寝てみましょう。
そしてやっとバス停へ。ここは「ディッチリング・ビーコン」という、やはりハイキング地のひとつ。クタクタになってバスに乗り込み、無事大学に戻ってきました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ditchling_Beacon
お口直しに、美少女、美馬に乗る、の写真を。
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帰宅してフンまみれの靴を洗い、汚れた服を洗濯機に突っ込み、暖かいお風呂に入って爆睡。夜は隣家のIちゃんのところでピザを作るパーティーがあったのですが、とても参加できる体力&気力が無く、残念でした。でも自分が最終的に16キロも歩いたんだと分かってちょっと嬉しい。ハイキングなんて全く趣味じゃなかったけど、またこんな機会があったら参加してしまいそうです。

ところで、今朝から夏時間に突入しました。これから夜毎に、夜が短くなって行きます・・・。
by bancho55a | 2007-03-25 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK