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番長が旅した37ヵ国の旅行記など。ほとんど一人旅。3年半のイギリス滞在を終え、2010年2月に日本に帰ってきました。


by bancho55a

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07.9- イギリス生活 UK
10.1-2 モロッコ・エジプト
09.12 ハンガリー
09.11 トルコ・ギリシャ
09.3 ダブリン
08.12 プラハ
08.11 クロアチア
08.10 リヨン
08.08 チューリッヒ
08.6 アムステルダム
08.6 バルセロナ Barcelona
08.5 ベルギー Belgium
06.9-07.9 イギリス留学UK
07.10 マルタ島 Malta
05.11 イギリス UK
05.6 北欧 Scandinavia
05.1 Jamaica&Cuba
04.8 コスタリカCosta Rica
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スンヒー宅でのパーティーと、怒りについて

夜、元ハウスメイトのスンヒー宅に、アンジェラ、ウェイ、エムレイ、私の4人でおじゃました。行き帰りはアンジェラが運転してくれた。

スンヒーは韓国からの留学生で、9月下旬から12月初めまで同じ家に住んでいた。彼女が引っ越した後、私が彼女の部屋に移り、元の私の部屋にトニーが引っ越してきたのだ。

スンヒーはお母さんでもあり、2月に本国から子どもを呼び寄せる予定。加えて両親も半年ほど滞在予定の為、寮を出て大きな家を探していたのだ。

お邪魔した家は、ゆったりした2ベッドルームに広いダイニング、キッチン付きのかなり広い部屋。それを何と1ヶ月17万ほどで借りているらしい。えーっ、うちの寮は5人でシェアの、狭いシングルルーム5室に小さなダイニングキッチンで、一人月8万、つまり5人で40万するぞ!!大学ぼったくりじゃん!!まじかよ・・・。

場所も静かな住宅街で安全な感じ。かなりうらやましくなってしまった。

おもてなししてくれた料理は韓国料理ばかり。とってもおいしいっ!!スンヒー料理上手なのだ。私はちらし寿司を作り、アンジェラはチーズケーキを買っていたので、あわせてお腹一杯!ジェスチャーゲームで盛り上がったりして楽しかった。

スンヒーに会うのは1ヶ月半ぶりだが、やっぱスンヒー良いなぁーと思ってしまった。親切だし、面白いし、天然ボケがいいとこで入ってくる。その場の雰囲気がまずくなると、ウェイはぽかんとし、アンジェラは困った顔をし、私はぶち切れて黙り、そこへスンヒーの絶妙なボケが入って、また和やかな雰囲気に戻る。この感覚、是非見習いたい・・・けど、今からじゃ無理かなぁ・・・。

それにしても、今日は本当にキレまくりだった。心の底から、もうエムレイとは関わらないようにしようと決めた。あれはもう許容範囲をはるかに超えている。

まず、人の家を訪問して夕食をご馳走になると言うのに何も持ってかないし。「いや、知ってたら何か買っておいたよ。知らないからさ。」って、知ってるに決まってるじゃんかー!!ウェイが親切に「じゃあ、僕のワインを2人からってことにしようよ。」とか言ってる。偉いなぁ、ウェイ。

そしてスンヒーの家に向う途中も、差別発言の嵐。特に中国とイギリスについて。ウェイは中国人なのに、「オマエの国にはコンドームが無いんだよ、みんな子供製造マシーンで生みまくるから滅茶苦茶な国になってるじゃないか」と言った時には、さすがの私も「今すぐ黙んなさい」とキレてしまった。穏やかなアンジェラまで車を止めて、「エムレイ、今すぐ車から出て行きたい?」と言っている。そこまでされても謝罪の一言も無く「何だよまったく、ジョークだよ、ジョーク。」と平気な顔。

その後にはまたイギリス人のアンジェラに向かって「イギリスは最低な国だ」発言が続き、「性的に乱れきってるよな、キプロスまで悪影響受けそうで困るよ。老人から若者までみんなそうだよな、何たって60才のババアが若い男に金握らせて口説いてんだぜ、おー気持ち悪い」・・・本当に刺しそうになった。

スンヒー宅でも、食後にお茶でも飲むか、と言うことになったら「ホラ、女達、さっさと片付けろよ。」とあごをしゃくる。「アンタも今すぐ席立って一緒に片付けたら?」と言ったら「ハハハ、キプロスではありえない。そういったことは全部女がやってれば良いんだよ。」じゃあさっさと国に帰れよ。

はっきり言って、子どもなのだ。それだけ言って明らかに皆が嫌な顔してるのに、皆の話には平気で割り込んでくる。それも面白いことを言うのならともかく、誰かにしつこく同じことを言い続けたり、突然大声で歌いだしたり、「TVが見えないからどけよ」と怒鳴ったり。最初酔ってるのかと思ったが、違った。単に構ってほしいだけなのだ。

私としては本気で戦っても良かったのだけど、せっかく招いてくれたスンヒーの家で大ゲンカするのも悪いし、他の子たちもムッとはするものの、特に抗議しようとしない。あと最低半年は一緒の家に住むのだから仕方ないと思ってるのかもしれない。まあこういうバカなヤツは私が手を下さなくても、これからどこに行っても苦労するだろうから、ほっとくしかない。

それより子どもを教育するようなつもりで、暴言・放言は必ず一言抗議した後、本人の存在を無視し、まともなことを言った時だけ「はーい、よくできまちたねー」みたいな感じで認めるようにした。エムレイの中にある、「わざとイヤなことを言いたい尊大さ」と、「仲間はずれになりたくない小心さ」のどちらが勝つかってところだろう。パブロフの犬じゃあるまいし、快と不快を教え込んで何とかなるものでもないだろうが。こんなことで20何年生きてる人間を変えられるとは全く思わないけど、あと半年我慢しなければならないんだから、どこかで自分の妥協ポイントを見つけなくてはいけないのが痛いところだ。

人権を学んでいる身としては、こういう発言は本当に許せない。でも、私はまだそれに対する効果的な対処の方法を身につけられていない。面と向って批判しても、相手は反省するどころかよけい頑固に言い募るだけだろう。相手に自主的に、人間としてどんなに恥ずかしいことをしてるか自覚させてやめさせるのは至難の技だ。国際社会においてだって、まだそんなこと出来ていない。不利な立場に追い込んで意見を変えさせるのがせいぜいだ。

しかも、私は自分の怒りを100%コントロールできる自信が無い。小さい頃はとても穏やかな人間だったので、今でもかなり押さえ込んでいる方だとは思うが。相手に怒りで対処しても得られるものは殆ど無いし、怒りに自分がとらわれてしまうということは、自分の一番弱い部分を見せてしまっていることと同義だと思う。それが分かっていても、言い合いになれば絶対怒りに支配されてしまうだろう。怒りという感情が、何かを守ろうとして出てくるケースもあるわけで、怒りが必ずしも人間にとって不要なものだとは思わない。だとしても、怒りと冷静さは共存させるべきだ。冷静さを欠いた怒りは安易な戦争を生み出すことになるだろう。

ま、今日、長いことエムレイに貸してたお金も返ってきたので(私が催促したからだけど)、もうこっちからコミュニケーション取る必要も少なくなるはず。先ほどまでひどい怒りで眠れそうになかったが、明日の授業「虐殺と国際政治」の課題図書を読んでいて、少し収まってきた。今の自分の怒りこそが、戦争を引き起こす原因になっているような気がしたからだ。

気持ちを切り替えて寝ることにしよう。
by bancho55a | 2007-01-21 00:00 | 06.9-07.9 イギリス留学UK